第100回(2024年)箱根予選 戦力分析 ~専修大学~

続いては前回の箱根で20位だった専修大学について、箱根予選の戦力分析を行っていきます。箱根予選で私が重視しているエース力、選手層、予選会力、持ちタイムの4項目を中心に見ていきます。

エース力で不安なのは木村の状態です。前回箱根予選で日本人トップの実力者ですが、その箱根予選以来姿を見せておらず…木村が箱根予選に出場出来るのか、出来たとして前回のような走りを見せられるのかというのは大きくチームの成績に影響しそう。キサイサは前回の箱根予選で23位、その後も箱根2区、全日本予選最終組とずっとエースとしての走りを続けており、今回も大きく貯金を稼ぐことが期待されます。


続くエース格としては箱根予選こそ未経験ですが、田島が1万で28分台のベストに全日本予選で最終組を担っています。長い距離でもチームを牽引していってほしい存在。チームで唯一箱根に3度出場している野毛も2年連続で箱根予選を100位前後で走っていて安定感があります。箱根予選でも貯金を稼ぐ役割を担ってくれれば。


選手層はどんどん厚くなってきています。これまでに名前を挙げた選手で4人、さらに前回の箱根予選でチーム上位で走っている水谷、千代島、粟江も箱根予選メンバーとして有力。水谷、千代島は箱根でも往路を走っていますし、粟江は箱根6区7位と好走しています。箱根予選を走っていないものの、2度箱根を走っている中山、前回の箱根で4区を任された新井もいますので、これだけで10人揃ってしまいます。そんな箱根予選、箱根を走っている選手たちとともに期待されるので、全日本予選に出場してきた選手を中心とした新戦力です。


福田、藁科という3組に抜擢された2人、藁科は個人的にも今年度の飛躍を期待している選手です。2組14位と最も良い順位で走った手塚、ルーキーも早速江幡、具志堅、佐藤陸らが経験していますし、1年目から何人も箱根予選に出場してもおかしくない実力者が揃っています。

予選会力は…高いと思っています。3年前に予選通過を果たしたのもびっくりしましたが、2年前に木村を欠いて通過した方が衝撃的だったかも。3年連続で予選通過を果たしており、10→9→8位と年々順位を上げています。前評判以上の走りを続けていますし、予選会で新たに台頭する選手が何人もいるなど、力を見せています。トラックシーズンは足並みがあまり揃っていないのが気になるところですが、それでも箱根予選には合わせてくれるのではないかという期待感があります。


持ちタイムは24大学中1万で23位、ハーフで21位となっており、タイム上は目立たないです。それはもう3年前からずっと変わらないですからね。ハーフで62分台は木村1人はともかく63分台もキサイサ1人しかいませんからね。その一方で64分台はズラッと揃っていて、10番手でも64分55秒と64分台なのが専修らしいですね。大きく稼ぐ選手は少なくとも、10番手の争いが激しいのは大きいです。


箱根予選に向けてはベストメンバーを組めるかも気になりますが、これまでも主力が不在だったり不調だったりしても通過してきたことを考えると、増枠がある今回もそこまで心配はいらないか。3年連続での箱根出場に全日本予選も下級生中心で近年最も良い14位で走っているわけですし。ハーフを1度経験しているルーキーが何人もいるのも良いですね。箱根予選、箱根の経験は4年生が抜けていますが、箱根予選には下級生がかなりメンバーに入ってきそう。


新戦力の台頭がある一方で主力の足並みが揃っていないという現状に不安が無いわけではないですが…増枠のある今年度に予選落ちするわけにはいかないですし、駅伝シーズンにはしっかりと主力を揃えて箱根予選を通過してほしいですし、3年連続で主力を欠き最下位となっている箱根では今度こそベストに近い布陣で臨み、最下位脱出はもちろんさらに上の順位を目指してほしいです。

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