日本インカレ2023 3000m障害 ~順大の村尾が最後の最後で逆転優勝~

日本インカレ、最後は最終日に行われた3000m障害の結果を振り返っていきます。公式結果はこのようになっており、入賞した選手を中心に振り返ります。最後の最後まで優勝が分からない面白いレースでした。それもラストまで競っているのではなく、抜け出した選手とラスト1周で追う選手の争いという展開がまたワクワクしました。

順位氏名所属記録
1位村尾 雄己(03)順天堂大学8:43.07
2位大吉 優亮(01)帝京大学8:43.12
3位花谷 そら(01)福岡大学8:48.02
4位諸冨 湧(01)早稲田大学8:49.29
5位大園 倫太郎(02)鹿屋体育大学8:49.54
6位湯田 陽平兵(05)法政大学8:53.74
7位安達 京摩(01)国士舘大学8:55.89
8位北村 光(02)早稲田大学8:58.11

優勝したのは順大の村尾、8分43秒07で2位にわずか0.05秒差でした。帝京の大吉が一人集団から抜け出した時は、さすがに差をつけられすぎかなと思ったのですが、ラスト1周でどんどん差を縮めていき、最後の最後で逆転しての優勝でした。これまでは村尾が飛び出す展開の方が多かった気がしますが、今回は逆転で栄冠を勝ち取りました。


2位に帝京の大吉、終盤に上手く抜け出して2位集団とどんどん差を広げていった際にはこのまま2連覇達成かと思いましたが、最後に逆転を許してしまったのは惜しかったですね。それでも前回王者として素晴らしい走りを見せてくれました。2年連続2位以内というのも素晴らしいです。


3位に福岡大の花谷が8分48秒で続きました。関東勢以外では最も実績のある選手と言って良いでしょう。前回も4位に入っている実力者ですが、今回は見事に3位争いを制して前回よりも1つ順位を上げ、表彰台に上る走りを見せました。


4位に早稲田の諸冨が8分49秒で続きました。駅伝では2年以降なかなか出番がありませんが、3000m障害ではコンスタントに活躍を続けており、前回も5位に入っていますからね。花谷同様に前回よりも1つ順位を上げてきました。駅伝での走りもまた見てみたい選手です。

5位に8分49秒で鹿屋体育大の大園が入ってきたのは見事でしたね。花谷に続いてトップ5に九州勢が2人入ることに。今回入賞したのは関東勢と九州勢だけですからその活躍ぶりが目立ちます。元々資格タイムも8分51秒とハイレベルでしたが、そのタイムを日本インカレで上回っての5位入賞に強さを感じます。


6位に8分53秒で法政の湯田、8分50秒台でいつも安定して走っている印象ですし、今回は入賞を勝ち取りました。4年生の入賞が多い中で唯一ルーキーで入賞を果たしたのも素晴らしいです。法政OBで3000m障害の実力者と言えば、五輪&世陸出場した青木がいますが、湯田も3000m障害以外での活躍を期待したいところ。


7位に8分55秒で国士舘の安達、関東インカレでも5位入賞を果たしていましたが、日本インカレでも見事に入賞を果たしました。3年時はなかなか姿を見せませんでしたが、4年になってまた復活の走りを見せてくれるのが良いですね。


8位に8分58秒で早稲田の北村、早稲田が唯一のダブル入賞を果たしました。北村はあまりコンディションも上がっていないという話だったのですが、それでも何とか入賞を勝ち取りました。箱根を見据えても、この時期に走れているのはチームにとっても大きいですね箱根6区はもちろん、それ以外の駅伝でも見てみたい。

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