日本インカレ2023 1500m ~順大の後田が優勝、東国大のベットはまさかの失格~
日本インカレの2日目だった本日、1500mの予選、決勝が行われましたので、レース結果を振り返っていきます。公式結果はこのようになっており、入賞した選手を中心に振り返ります。入賞した選手は以下の通り。
順位 | 氏名 | 所属 | 記録 |
---|---|---|---|
1位 | 後田 築(04) | 順天堂大学 | 3:49.66 |
2位 | 高村 比呂飛(02) | 日本体育大学 | 3:50.02 |
3位 | 松本 颯真(03) | 東海大学 | 3:50.14 |
4位 | 井内 優輔(99) | 筑波大学 | 3:50.69 |
5位 | 前田 陽向(03) | 環太平洋大学 | 3:51.19 |
6位 | 青木 龍翔(04) | 立教大学 | 3:51.39 |
7位 | 髙嶋 荘太(03) | 環太平洋大学 | 3:51.44 |
8位 | 山田 俊輝(01) | 中央大学 | 3:51.57 |
スローペースとなり、ラスト1周での激しいスパート合戦を制して優勝したのは3分49秒で順大のルーキー後田、東国大のベットに最後まで喰らいつくも競り負けたのですが、後田の妨害をしたとしてベットが失格となり、優勝となりました。最後までベットに迫ったのは後田だけでしたし、関東インカレでも2位に入っている実力者が日本インカレでも強さを見せました。
一方で失格となったベットの走りは良くなかったです。後田に対して車でいう幅寄せのように体を寄せていって実際に接触したように見えました。そもそも走力で抜けているのだから、スパートで抜け出してそのまま勝てば良かったのに、余計なことをして失格ですからね。ただでさえエティーリが別格なのに、こんなことをしていては駅伝での出番が無さそう。。。
2位に3分50秒で日体大の高村が入りこちらも順当、関東インカレ1500mでは後田に競り勝って優勝を果たしていましたが、今回は一歩及ばずに2位ということでお互いの順位が入れ替わる結果に。今回は惜しくも優勝に一歩届きませんでしたが、ハイレベルな結果を残し続けています。
3位に3分50秒で東海の松本、2位には0.12秒届かなかったものの、見事に表彰台に上がる走りを見せました。予選は1組4位と順位での通過を決められなかったところから、表彰台は素晴らしいです。※予選1組はハイペースかつ競り合いになってタイムでの通過6人全員が1組でしたが
4位に筑波大大学院の井内、3分50秒で続きました。大学院生ではどうしても日本選手権で活躍する北大の高橋に注目が集まりますが、井内も力があります。ラスト勝負で表彰台に0.55秒及ばなかったものの、上位入賞となりました。
5位に3分51秒で環太平洋の前田、800mで活躍を見せる中距離に強い選手ですが、1500mでも入賞を果たしてきました。ハイレベルな予選1組も2位と順位で通過していますし、見事な走りを見せました。
6位に3分51秒で立教の青木が入りました。立教も中距離に強い選手が安定して出てきていますが、期待のルーキーが今回も見事に入賞しています。中距離選手が上位に入ってきていますが、青木は5000mの高校ベストも14分10秒台ですし、長距離での活躍も期待。
7位に3分51秒で環太平洋の高嶋、環太平洋大学が唯一ダブル入賞を果たすことに。中距離に強い選手がどんどん出てくる大学ですが、高嶋も見事な走りでした。長い距離で勝負したい選手は関東に行くことになりますが、中距離だけをやりたい選手にとって環太平洋は魅力的な選択肢のように思えます。
8位に3分51秒で中央の山田、ここまでが入賞となりました。関東インカレでは決勝に進むも10位で入賞に届きませんでしたが、今回は8位となりました。小田切がDNS、吉中があと一歩決勝に届かずで中央では唯一の決勝進出となりましたが、見事な走りでした。