日本インカレ2023 1万m ~エティーリが順当すぎる優勝、伊地知が日本人トップの8位~

日本インカレの初日だった本日、1万mの結果を振り返っていきます。公式結果はこのようになっており、入賞した選手を中心を見ていきます。結果として7人エントリーされた留学生が全員出場し、1~7位を独占する結果となりました。勝負に徹したのでしょうが、もう少し日本人選手も留学生に食らいついていって欲しかったかな。4位の選手にも全員周回遅れにされてしまいましたし。

順位氏名所属記録
1位リチャード エティーリ東京国際大学28:15.75
2位シャドラック キップケメイ日本大学28:17.38
3位スティーブン ムチーニ創価大学28:22.31
4位スティーブン レマイヤン駿河台大学28:25.95
5位ビリアン キピエゴン山梨学院大学28:53.54
6位ジョセフ ムイガイ平成国際大学29:03.96
7位ムサンガ ゴッドフリー駿河台大学29:05.47
8位伊地知 賢造國學院大學29:31.20

優勝を果たしたのは東国大のエティーリ、もう出場すれば優勝間違いなしだと思っていましたが、危なげない走りで28分15秒でした。もう別格の強さですよね、正直全然本気で走っている感じはしなかったですし、余裕の優勝でした。駅伝で本気の走りを見せたときにどんなタイムを叩き出すのか楽しみです。


2位に日大のキップケメイが28分17秒が入ってきたのにはびっくりしました。エティーリと2人で抜け出し、先頭を引っ張る場面も多かったです。さすがにラスト勝負でエティーリ相手には分が悪すぎましたが、他の留学生を全て上回ってきたのは素晴らしい。トラックシーズンは目立ちませんでしたが…これは箱根予選でも大きな貯金を築いてくれそう。


3位に創価のムチーニ、先頭集団からは離されてしまったものの、それでも2位と5秒差の28分22秒でまとめて3位に入ってきたのはさすがです。勝負レースでの安定感はカミナと遜色無いですね。どちらが3大駅伝に起用されてもおかしくないです。


4位に駿河台の新留学生であるレマイヤンが28分25秒で続きました。正式に部員となったのが9月ということなのかな?ゴッドフリーが2年になってから奮わないですし、このままだとレマイヤンが箱根予選に出場する可能性も十分ありそう。今回、直接対決で勝てたのも大きいです。


5位に山梨学大のキピエゴンが28分53秒で続き、4位とは28秒も離されてしまったのはちょっと残念だったかな。関東インカレハーフ優勝など入学早々実績を積み重ねていたのですが…現状だとやはり安定感という面でムトゥクには及ばないように覚えます。1学年上に強い留学生がいるというのも大変です。

6位に平成国際大のムイガイが29分3秒で続きました。留学生の中では最も力は劣るかなあと思っていたのですが、6位で粘り他の日本人選手ともしっかりと差をつけてきました。箱根予選でもチームを牽引していってくれれば。


7位に駿河台のゴッドフリーが29分5秒で入り、留学生の中では最下位ということに。日本人先頭集団のペースが上がらなかったこともあって、8位とはまだ差がついていますがこれだけ失速してしまったのは箱根予選に向けてもちょっと印象が悪かったかなあ。なかなか本来の走りを見せられていないのが気がかりです。


8位、唯一日本人選手で入賞を果たしたのが國學院の伊地知、29分31秒でした。今回出場した日本人選手の中では最も実績があると言って良いでしょうし、順当な日本人トップかなと思います。ホクレンでの完全復活に続いて、日本インカレでも改めて力のあるところを見せてくれました。3大駅伝でも大暴れしてくれそう。


9位に創価の小暮が入ってきたのはビックリしました。一時は日本人先頭集団を引っ張っていましたし、まだ3大駅伝は出場していないものの、伊地知と2秒差の9位で走ったのは本人にとっても大きな自信になったのでは。3大駅伝では主要区間の抜擢もあるかも。


2人出場した東洋は小林が10位、西村が14位とまずまず、3人出場した中央は阿部が13位、白川が19位、伊東夢は26位と全体的にもう一歩という結果だったか。阿部は出場している以上、もう貧血は心配いらないと思うのですが、なかなか快走という走りまでは見せられていないのが気になります。

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