第100回(2024年)箱根予選 戦力分析 ~国士館大学~

続いては前回の箱根で19位だった国士館大学について、箱根予選の戦力分析を行っていきます。箱根予選で私が重視しているエース力、選手層、予選会力、持ちタイムの4項目を中心に見ていきます。

エース力は前回箱根出場校の中ではやや劣るかなあ。元々、エース力よりも総合力で箱根予選を突破してきたチームですからね。カマウは前回22位、その後の箱根や全日本予選の走りを見るともっと上位で走れそう。しっかりと貯金を作ってくれれば。日本人エース格は悩ましい。箱根を3年連続でる山本龍は勝負レースでの実績が豊富ですが、前回の箱根では3区で最下位、箱根予選も108位ですからちょっと物足りないところ。


トラックでの実績となると、全日本予選で最終組を担った中島なのですが、前回の箱根予選は不出場、箱根も6区19位となっています。カマウ以外に山本龍や中島が3本柱となって箱根予選でもチームを牽引していってくれれば。


選手層はある程度揃っています。前回の箱根&箱根予選でチーム上位で走っている川勝、西田、山本雷は今年度も計算出来る&二桁順位で走って欲しい選手たち。ここまでで6人。さらに箱根に出場した鈴木、箱根予選に出場した渡辺、瀬川と箱根予選・箱根経験者が9人。ここに全日本予選に出場した生駒、小林、富岡で12人揃います。


全日本予選メンバーはまだハーフでの実績が乏しいのですが…3人ともトラックでベストを伸ばしていますし、生駒、富岡は組20位以内で走っていますからね。個人的にも箱根予選で楽しみな選手たちです。他にも全日本予選・箱根予選経験者は何人もいますし、ここに復活を果たす選手や新戦力の台頭があれば、箱根予選出場争いも激しくなっていきそう。

予選会力は…評価が難しいですね。2016年度に3年ぶりに箱根返り咲きを果たして以降、戦力的に厳しいかもと思う時でも予選会での強さを発揮してきて連続出場を果たしてきましたが、この2年はいずれも10位と最下位での通過となっているんですよね。どちらももっと上位で通過出来る戦力はあるはずだったのに、予選会に合わせきれていないもどかしさを感じています。その一方で11位にはならずに10位でギリギリ耐えているところに予選会でのしぶとさも感じますが…


持ちタイムはDB管理している24大学中1万で22位、ハーフでも22位ということでタイム上は増枠でギリギリということになります。ハーフでは62分台がカマウ1人、63分台が3人はともかく、64分台も4人しかいませんからね。それでも、今年度の全日本予選で通過に貢献したメンバーを含めて持ちタイム以上の強さがある選手は多いですし、そこまで気にしなくても良いのかなあ。


箱根予選に向けては…大丈夫だとは思うのですが、不安も正直あります。全日本予選は本当に粘り強い走りで全日本通過を果たしたこと、関東で実質15位だったことを考えると、23位まで出場出来る箱根予選は心配いらないと思うのですが、やはりこの2年、箱根予選に合わせられていないのが気になります。


さらに、前回の箱根予選でチーム2,3番手の選手が卒業しており、前回100位以内で走っているのはエースのカマウだけですからね。前回のように主力が崩れてしまった場合、ボーダー争いに再び巻き込まれてしまってもおかしくないです。一方で全日本予選のように合わせられれば、中位での通過も十分可能でしょう。全日本出場を決めて増枠のある箱根予選で予選落ちするわけにはいかないですし、過去2年の反省を活かし、箱根予選で再び強さを見せて通過を果たして欲しいです。

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