第100回(2024年)箱根予選 戦力分析 ~山梨学院大学~

続いては前回の箱根で14位だった山梨学院大学について、箱根予選の戦力分析を行っていきます。箱根予選で私が重視しているエース力、選手層、予選会力、持ちタイムの4項目を中心に見ていきます。

エース力ですが、留学生はムトゥクとキピエゴのどちらが走っても全体上位で走る力があります。ムトゥクは前回4位ですし、今回も出場すれば5位以内では走ってくれそう。日本人エースの北村も前回18位という実績があり、全日本予選こそやや苦戦したものの心配していませんが…エース力という点では3番手が誰になるのかが悩ましいですね。


箱根予選で続いたのは高田で箱根でも6区10位で走っていますが全日本予選では3年連続30位台、箱根で3区に抜擢された村上は区間19位、全日本予選でも苦しみました。3本柱と呼ぶには二人ともまだ物足りなさがあるかなあ。ダブルエースは強力ですが、もう1人は稼げる選手が出てこないとチームとしても苦しそう。


選手層も密かに気になるところ。前回経験者は他に大西、島津、土器屋といますが、いずれもその後目立った走りを見せられず、今年度も出場有力とは言えません。4年の高木、新本といった箱根出場者、3年の砂川、徳田、2年の品田といった全日本予選出場者の方が箱根予選にも出場する可能性が高そう。ここまでに名前の挙がった選手で12人、ルーキーも全日本予選に出場した占部に和田、宮地ら複数が出場してもおかしくないです。


持ちタイムではハーフで64分を持つ横山もいますし、これだけ見ると8~12番手の争いは熾烈なように思えて選手層は心配いらなそうですが、心配なのはむしろ5~7番手の中間層です。ここら辺の選手は2桁順位であったり、100位台前半といった走りが求められてきますが、5番手以降でこの選手がまず走れそうという選手がいない気が…中間層の底上げが大事になってきます。

予選会力は低くは無いと思います。2019年度に箱根予選で17位と惨敗、そのまま出場から遠ざかってしまうのでは?と心配になりましたが翌年は7位通過、その後も4位、7位と危なげなく通過を果たしていますからね。それ以前も箱根予選は上位か悪くても中位通過していますからね。近年は箱根シードを獲得出来ていないこともあって7年連続で予選会に出場と経験は豊富ですし、それまで目立たなくても箱根予選で好走する選手が毎年出てきていますし、予選会に合わせる力というのもありそう。


持ちタイムは24大学中1万で18位、ハーフで16位となっており、ハーフを見ると中位での通過が一つの目安ということになります。61分台のムトゥクが抜けていますが、63分台の選手が6人います。一つ気になるとすれば、9番手が64分6秒なのに10番手が65分5秒と1分近い差が空いていることかなあ。ただ、1万のタイムを考えればハーフでまだタイムを伸ばせそうな選手も多いですし、箱根予選でこの差を埋めてくれることでしょう。


箱根予選通過に向けては、通過有力と言われる大学と比べるとエース力でも選手層でも一歩劣りますが、通過自体は心配いらなそうかなあ。4年前のように箱根予選でチームとして全然合わせられなかったなんてことがあれば分かりませんが、多少のアクシデントがあっても通過出来るだけの戦力は整っているはず。前回の箱根は14位と過去6大会で最も良い順位と復活の兆しも見えてきましたし、まずは箱根予選を問題無く通過し、箱根でもさらに上の順位を目指していってくれれば。

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