2023年度 高校特集 ~倉敷高校~

本日からは都大路で前回の上位校、今年度の都大路で活躍が期待される高校をいくつか見ていきます。最初は前回の王者、2時間1分10秒の歴代最高タイムで優勝した倉敷高校です。前回はほぼ完璧なレースだったと言って良いでしょう。7人全員が区間5位以内という驚異的な安定感、さらに3区キバティが22分30秒の区間新記録、4区桑田の連続区間賞で優勝を大きく引き寄せました。


新監督が日大の監督へ就任したため、新体制となった倉敷高校、前回優勝メンバーが3人残っており、先述のキバティ、桑田の他に7区2位だった檜垣もいます。この3人が今年度のインターハイ5000mにも出場していますし、順当ならば1区桑田、3区キバティ、4区檜垣ということになるでしょう。


この1,3区は非常に強力。桑田はインターハイ5000mこそ予選落ちでしたが、ロードで特に強さを見せていますし、キバティの強さは留学生相手にも際立っています。3区終了時にトップに立っている可能性が非常に高く、檜垣も非常に力がありますから、4区終了時で2位以下との差というのが大事になってきそう。


来年度からは留学生の起用区間が5km以下の4区間、または3kmの2区間に制限することを検討しているという話があります。私は日本人選手と留学生の戦力差が大学や実業団よりも大きい高校生において、その占める割合が20%近いというのはあまりにも影響がありすぎると思っているので、規制には賛成なのですが…3区を留学生が走るのが最後となれば、キバティには自身の区間記録をさらに更新して欲しいという想いもあります。

今年度の倉敷で気になるのは、3本柱に続く選手がどれだけ台頭してくるかということです。持ちタイムを見ると、13分23秒のキバティ、14分3秒の桑田、14分8秒の檜垣の3人が抜けており、続くのは14分33秒の生田なんですよね。3番手と4番手の間に25秒もの差があります。14分35秒の大倉が続き、残る選手は14分40秒台ということで持ちタイムでは3本柱以外は目立ちません。


ただ、倉敷は好タイムが出る記録会にはあまり参加してこないですからね。持ちタイム以上の強さを持っている選手が複数いるのがいつものことです。今年度の戦力を見るうえで1つの基準となる3月に行われた伊那駅伝では、先述の大倉が1区、生田が4区と重要区間を走ってそれぞれ17位、13位で走っておりまずまずか。むしろ、6区4位で走った中野の走りが目立ちました。持ちタイムは14分49秒なのですが…


前年度は倉敷が圧倒的な優勝候補でしたが、トラックシーズンを終えた現時点では優勝候補ではあるけれど、抜け出た優勝候補では無いかなあ。4区を走るであろう檜垣、チーム4,5番手が走ることになる6,7区の5km区間をどれだけ上位で走れるかかな…前回は4区区間賞、6区5位、7区2位と全くスキが無かったですからね。2016,2018,2022と3度の優勝を誇る倉敷ですが、連覇は達成したことがありません。大会記録保持者として臨む倉敷が初の連覇を達成することが出来るのかは都大路における大きな注目ポイントです。

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