2023年度 トラックシーズンにおけるベスト更新&ルーキー活躍状況 ~日本体育大学~
続いては日本体育大学について、トラックシーズンの結果をトップ10でベスト更新した選手及びルーキーの走りを振り返ります。関東インカレで新戦力の台頭があったのは大きな収穫でしたが、一方でなかなかチームとして結果を残すには至らず…全日本予選も主力を複数欠いたこともありますが、15位に沈んでいます。
順位 | 名前 | 学年 | 5千ベスト | 更新日 |
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1位 | 漆畑 徳輝 | 4 | 13:50.73 | 22/11/13 |
2位 | 山崎 丞 | 2 | 13:52.09 | 23/04/23 |
3位 | 平島 龍斗 | 2 | 13:56.66 | 23/07/01 |
4位 | 分須 尊紀 | 3 | 13:59.10 | 21/09/19 |
5位 | 溝上 賢伸 | 3 | 14:01.31 | 22/10/29 |
6位 | 植松 孝太 | 3 | 14:05.34 | 20/11/15 |
7位 | 富永 椋太 | 3 | 14:06.20 | 21/12/25 |
8位 | 大森 椋太 | 4 | 14:06.51 | 23/04/23 |
9位 | 山口 廉 | 3 | 14:08.15 | 20/11/14 |
10位 | 高濵 大志 | 4 | 14:09.67 | 21/12/25 |
今年度のエースとして期待される山崎が13分52秒でベストを11秒更新、チーム4人目の13分台ランナーとなりました。これまでの実績からすれば、まだまだタイムを伸ばせそうですよね。平島も13分56秒でベストを3秒更新し、チーム3番手。山崎、平島と2年生のベスト更新が目立ちました。さらに大森が14分6秒でベストを11秒更新、チーム8番手となっています。
前年度はトップ10でのベスト更新が無かっただけに、主力のベストが複数あったのは良かったです。トップ10圏外では住原が14分14秒でベストを6秒更新、犬童が14分27、大谷が14分28秒でそれぞれベストを更新しています。
順位 | 名前 | 学年 | 1万ベスト | 更新日 |
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1位 | 山崎 丞 | 2 | 28:23.69 | 23/04/08 |
2位 | 住原 聡太 | 3 | 28:54.69 | 23/04/22 |
3位 | 高濵 大志 | 4 | 28:55.78 | 22/12/03 |
4位 | 漆畑 徳輝 | 4 | 28:59.31 | 21/11/28 |
5位 | 分須 尊紀 | 3 | 28:59.82 | 21/11/28 |
6位 | 大森 椋太 | 4 | 29:01.32 | 21/11/28 |
7位 | 二村 昇太朗 | 2 | 29:04.88 | 22/12/03 |
8位 | 杉本 訓也 | 3 | 29:13.50 | 21/11/13 |
9位 | 浦上 和樹 | 2 | 29:15.24 | 22/12/24 |
10位 | 富永 椋太 | 3 | 29:16.43 | 22/12/24 |
山崎が28分23秒でベストを15秒更新、元々チームトップのタイムをさらに伸ばしてきました。さらに住原が28分54秒でいきなりチーム2番手のタイムをマークすることに。山崎、住原ともに5千、1万でベストを更新しているのが良いですね。28分台ランナーも5人になりました。チーム1,2番手がベストを更新したものの、トップ10のベスト更新は2人だけとなっています。前年は5千も1万も0点でしたから、それに比べれば全然良いですね。トップ10圏外では山口が29分26秒のベストをマークしています。
今年度のルーキーは即戦力と言われるような選手はいないかなあ。高校ベストで14分20秒切りを持つ選手がいませんし、全日本予選でメンバー入りもしていません。関東インカレでは1500mで瀬戸が出場したくらいですからね。14分23秒を持つ纓坂がトップで14分26秒の瀬戸、吉田に14分29秒の佐藤と続いていて14分30秒切りは4人、そして14分30秒台のベストを持つ選手がいないはず…持ちタイム上位がいないよりも14分30秒台が誰もいないことの方が気になるかも。それでも、日体大は毎年着実に戦力となる選手を育ててきますし、来年度以降戦力となってきてくれればという状況かなあ。
23大学中、5千の12点は11位タイ、1万の10点は15位タイ、合計の22点は12位タイとなっており、いずれも真ん中付近ということになります。前年は合計で0点でしたから、今年度は人数こそ多くないものの、主力がベストを更新しています。
4月→現時点における上位10人の平均タイムで見てみると、5千では14分3→14分1秒と2秒短縮しており、順位は16位で変わらずとなっています。1万では29分4⇒29分0秒と4秒短縮し、15→17位と2つ順位を下げています。13分台、28分台までどちらもあと一歩、特に1万は後0.48秒となっています。いずれもタイムとしては箱根予選を中位通過くらいのタイムということになります。
関東インカレでは、高村が1500mで優勝、ハーフで浦上が5位、山口が7位とダブル入賞を果たしたのがトラックシーズンでの最大の収穫だったかも。個人的にも浦上は新戦力として最も期待している選手です。1万では山崎が13位、5千では漆畑が19位と入賞争いには加われなかったものの、エースたちがチーム最上位で走っています。
全日本予選は山崎、平島ら主力を欠いたことも厳しかったですが、それでも組30位以下が4人もいたというのは今後に向けての不安要素かな。駅伝シーズンに向けては箱根予選に全力を注ぐこととなりますが…日体大の箱根予選における安定感は全大学でもトップクラスですからね。エースを欠いても主力を欠いても危なげない走り、戦略も含めて予選会での強さ・巧さが光ります。箱根予選は増枠もありますがそこに頼るチームでも無いでしょうし、例年通り中位以上での通過を果たし、本戦で戦えるチームを作っていって欲しいです。予選の強さに比べて、本戦はずっと苦戦が続いていますから…