ブダペスト世界陸上 3000m障害決勝(2023/08/19) ~青木、三浦が決勝進出~

ブダペスト世界陸上が始まりました。その中で先ほど行われた3000m障害予選について振り返っていきます。組による不平等さを無くすため、今回からは3組×5人が順位で決勝進出、タイムでの通過は無くなりました。確かに、前の組のタイムが分かっている最終組が有利だったのは事実ですし、今後もこれがスタンダードになっていくのかなあ。いわゆる死の組に入ってしまったボーダーを争う選手はちょっと気の毒な気がしますが…

~1組~

HONDAの青木が出場した1組、前半は中盤でレースを進めており、好位置を守っていたものの、終盤になるとややポジションを下げることに…何とか先頭集団にはついていたものの、ラスト1周の勝負で前と離されたように見えた時には厳しいかと思ったのですが…水濠を超えてからの追い上げが素晴らしかったですね。ラスト100mでは7番手から最後の最後で逆転しての5位、8分20秒54のシーズンベストを叩き出し、6位との差はわずか0.13秒差、予選通過を果たしました。正直、三浦以外が決勝進出する可能性は低いと思っていたので、ビックリしました。理想的なレースが出来たでしょうし、決勝での走りが楽しみです。

~2組~

プレス工業の砂田が出場した2組、ペース自体は3組の中で最も遅かったのですが…中盤で転倒してしまったんですよね。二人で転んでしまったので接触してしまったのか…さすがに世界陸上でそこから前の集団に追いつくのは難しいですよね。8分38秒59の11位で予選落ちとなりました。3000m障害どころか長距離の経験自体が浅い砂田が世界陸上に出場するだけでとんでもないことですね。

~3組~

日本記録保持者である順大の三浦が出場した3組、同じ組には三浦が日本記録をマークした際に世界記録をマークしたギルマもいました。三浦は最初は中盤付近に位置していましたが、ギルマらが集団のペースを上げるとしっかりと反応して前に移動したのが良かったですね。そのハイペースに後続がついていけずに、4人の先頭集団に三浦もしっかりと残っていました。ラスト1周の時点で後続とはかなりの差がついていましたし、5人通過ならば無理に順位を狙う必要は無いですからね。


最後は流していたようにも見えましたが、8分18秒73の4位で東京五輪以来の決勝進出を果たしました。目的は上位入賞という話でしたが、世界陸上で長距離種目でこんな余裕をもって予選通過するのは初めて見たかも…決勝では東京五輪の7位を超えるような快走を期待したいです。決勝は日本時間で8月23(水)4:42開始というなかなかリアルタイムで観戦が難しい時間ですが、15人しか進めない中で2人が決勝進出って素晴らしいですよね。2人とも持てる力を決勝でも発揮して欲しいです。

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