第35回(2023年)出雲駅伝に向けて ~箱根3位:青山学院大学~

続いては前回の箱根で3位だった青山学院についてです。過去5年はこのようになっております。前回は1区3位と好スタート、3区終了時では2位につけていたものの、4,5区でともに区間6位と苦しい走りになってしまい、総合でも4位となっています。前年度は出雲で主力を複数欠き、出遅れたことが結果的に大きく、その後もベストな布陣が組めないまま3大駅伝全てで優勝を逃す結果となりました。

~区間配置~

前回の出雲でも故障が無ければ1区は鶴川に任せる予定だったようですし、本人も1区には自信を持っていそう。関東インカレでその強さは存分に見せていますし、鶴川1区が良いのでは。2年時まで3大駅伝経験なしとは思いませんでしたが…今年度こそ故障なく出場してくれれば。残る3,6区は順当ならば佐藤一世、太田あたりになるのかなあ。一世は2年前の全日本で3区を走っていますし、3区一世、6区太田ならば非常に強力な布陣のように思えます。


若林はまだ復帰途中ということですので、出雲から出場というのは無さそうかなあ。早くても全日本となりそう。残るつなぎ区間ですが…前回経験者では志貴と田中がいますが、出場する可能性があるとすれば田中かなあ。志貴は今年度の3大駅伝出場はかなり厳しい気がしています。


他には関東インカレで好走した選手たち、山内や宇田川といった1500m組、3000m障害で快走した小原、黒田らの起用もあり得るかな。勝負レースの実績があるのも魅力的ですよね。特に黒田は主力となっていくことが期待されますし。他には関東インカレ5千に出場した野村、1万に出場した荒巻らもいます。つなぎ区間は候補がズラッと揃うのですが、主要区間となると現状は鶴川、一世、太田くらいかなあと…また主力に故障などがあると一気に苦しくなりそう。

~展望~

青学の強さを支えてきたのは圧倒的な選手層の厚さでしたが…近藤、岸本世代が卒業した一方でルーキーも2年目以降出てきてくれれば…という監督の発言も踏まえると、今年度はひょっとすると青学が箱根初優勝を果たして以降、最も選手層が薄いかもしれません。そう考えると、3大駅伝で優勝するチャンスが最も高いのは出雲ということになるかも。エース力は優勝候補にも負けていませんからね。


ただ、青学が出雲を重視することは基本無いですよね…トラックシーズンを見ても積極的に記録を狙う選手は少なく、箱根に絞って長い距離を走り込んでいそう。同じような状況だったのが4年前の出雲で5位、2014年度以降で唯一4位以内に入れなかったのが2019の出雲でした。今回も3~5位くらいというのが一つの目安になるのかなあ。


卒業生が強すぎて今年度のチームは経験値も少ないですからね。唯一シードが無くて優勝以外の価値が相対的に低い出雲は3大駅伝未経験で全日本や箱根で活躍が期待される選手に経験を積ませることを重視する可能性もあります。鶴川、一世、太田で主要区間を組めて出雲に合わせれば優勝してもおかしくは無いと思うのですが…出雲をどんな位置づけで臨むのかで成績は大きく変わってきそう。


今年度は青学の話題は比較的少なく、優勝候補にも名前は挙がってきていないかと。ただ、あれだけ強かった青学がそう簡単に弱くなってしまうとは思えないんですよね。3大駅伝ではこれまで26大会連続で5位以内という圧倒的な成績を誇っていますし、卒業生の穴が大きく弱くなると言われるたびに結果を残し続けてきましたから。今年度は箱根にのみ全力を注いでくるとは思いますが…それでも出雲から結果を残すことに越したことはないですし、青学の強さを再び見せて欲しいです。

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