2023年度 トラックシーズンにおけるベスト更新&ルーキー活躍状況 ~中央大学~
続いては中央大学について、トラックシーズンの結果をトップ10でベスト更新した選手及びルーキーの走りを振り返ります。トラックシーズンに最も活躍した大学の1校が中央大学でしょう。箱根復路を走った4人の穴を埋められるかというのが今年度の大きな課題でしたが、新戦力がどんどん台頭してきましたし、多くの選手が自己ベストを更新しました。
順位 | 名前 | 学年 | 5千ベスト | 更新日 |
---|---|---|---|---|
1位 | ![]() | 4 | 13:24.11 | 23/06/18 |
2位 | ![]() | 4 | 13:25.87 | 20/12/04 |
3位 | ![]() | 2 | 13:27.33 | 23/05/04 |
4位 | ![]() | 2 | 13:39.85 | 23/07/15 |
5位 | ![]() | 2 | 13:44.09 | 23/07/15 |
6位 | ![]() | 3 | 13:44.99 | 23/07/08 |
7位 | ![]() | 4 | 13:46.36 | 21/12/05 |
8位 | ![]() | 3 | 13:49.28 | 23/05/04 |
9位 | ![]() | 3 | 13:52.77 | 23/07/15 |
10位 | ![]() | 1 | 13:53.43 | 23/07/16 |
中野翔が13分24秒でベストを15秒も更新、チームトップ&この世代トップタイムを叩き出しました。1万に続いて5千でも中野がチームトップに立つとは…駅伝シーズンもますますエースとしての走りが楽しみです。さらに駿恭が13分27秒でベストを13秒も更新、チーム3番手となっています。この走りも衝撃的でしたね。トリプルエースが誕生した瞬間だったかも。大和も含めて13分20秒台が3人となり、これは全大学を見渡しても中央だけです。
さらに13分39秒をマークした溜池が4番手、13分44秒をともにマークした吉中、山平がチーム5,6番手となっており、吉中と山平は今年度の3大駅伝で活躍が期待される選手たち、特に吉中は3大駅伝フル出場の可能性も十分ありそう。13分49秒をマークした阿部が8番手、13分52秒の浦田が9番手、13分53秒のルーキー鈴木が10番手と大和と居田を除くトップ10のうち8人がベスト更新という大盛況ぶりでした。主力だけではなく3大駅伝未経験者の台頭があったのも大きいです。
順位 | 名前 | 学年 | 1万ベスト | 更新日 |
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1位 | ![]() | 4 | 28:00.86 | 22/07/13 |
2位 | ![]() | 4 | 28:03.90 | 21/12/04 |
3位 | ![]() | 2 | 28:06.27 | 22/11/26 |
4位 | ![]() | 2 | 28:26.77 | 22/12/03 |
5位 | ![]() | 3 | 28:30.18 | 22/11/25 |
6位 | ![]() | 4 | 28:34.91 | 23/04/22 |
7位 | ![]() | 2 | 28:38.62 | 23/07/16 |
8位 | ![]() | 4 | 28:46.35 | 21/11/24 |
9位 | ![]() | 3 | 28:51.87 | 23/05/11 |
10位 | ![]() | 4 | 28:52.35 | 22/07/18 |
1万はすでに持ちタイムがハイレベルな選手が多く、更新は容易では無いですからね…そんな中でも湯浅が28分34秒でベストを13秒更新、チーム6番手に。さらに伊東夢が28分38秒でベストを18秒更新してチーム7番手となっています。28分51秒をマークした山平がベストを2秒ですが更新、チーム9番手で湯浅、山平は5千、1万ともにベストを更新しました。
トップ5のベスト更新はなく、6点に留まっていますが…過去2年も6点、2点ということで主力は駅伝シーズンにベスト更新を積極的に狙うこともあって、トラックシーズンはあまりトップ10でのベスト更新は無いですね。トップ10圏外では、28分53秒の白川、28分55秒の吉中、28分57秒の浦田らが28分台でのベストをマーク、5千の13分台、1万の28分台ともに15人を揃えてきました。積極的に記録会に出場し、トップ10に限らず多くの選手がトラックでベストを更新してきました。
2年連続で全大学トップクラスのスカウトとなったルーキーですが、前年度に比べるとまだそこまで目立ってはいないかなあ。それでも、1万で29分11秒を高校時代にマークしている鈴木は5千で13分53秒とベストを縮めていますし、関東インカレで5千も経験しています。13分57秒を持つ柴田は1万でも29分44秒をマーク、U20の3000m障害でも優勝しています。13分59秒を持つ本間も含めた13分台トリオはやはり楽しみな存在。
さらに、入学前の3月に山崎が14分1秒、佐藤が14分6秒と早速自己ベストを更新、4月以降も伊藤が14分4秒、小田切も14分6秒のベストを6月にマークするなど、藤田も含めて14分1桁が5人もいますからね。14分10秒切りが1年目のトラックシーズン終了時で8人、さらにベストを更新している選手が多いというのは今後が楽しみすぎます。
23大学中、5千の23点は単独3位、1万の6点は18位タイ、合計の29点は6位タイとなっており、5千だけではなく合計でも上位となっています。ただ、それ以上にDB登録されている(持ちタイムトップ10 or 3大駅伝・予選会エントリー経験有)たいていの選手が自己ベストかセカンドベストを5千、1万でマークしているというのが中央の好調さを物語っています。ちょっと記録会に出すぎなのでは?という気もしてしまいますが…好タイムをマークするに越したことは無いですからね。
4月→現時点における上位10人の平均タイムで見てみると、5千では13分47→13分40秒と7秒も短縮、2位は変わらずですがトップとの差は2秒にまで縮まっています。1万では28分32→28分29秒と3秒短縮、こちらも2位は変わらずとなっています。持ちタイムは正直もう申し分ないですね。優勝候補の一校にふさわしいです。
関東インカレでは、5千で吉中が8位と勝負レースでも結果を残したのが大きく、ハーフでは湯浅が2位と表彰台に上がり、3000m障害では浦田が2位に入っています。トラックシーズンで大きく台頭してきたのが吉中と浦田の2人で箱根2位メンバー6人+この2人がチームの中心となると思っています。他にも1万で山平や白川、5千で伊東夢、鈴木らが崩れることなく経験を積めたのも大きく、3大駅伝メンバーの争いも激しくなりそう。
駅伝シーズンに向けてはチームとして3冠を目指しているわけで、優勝を狙えるだけの戦力は整ってきた印象です。ただ、優勝を狙える戦力を整えること、優勝候補と呼ばれるようになることと実際に3大駅伝で優勝できるかはまた別物ですからね…箱根は最多優勝を誇りますが、出雲・全日本は一度も勝ったことが無いですし…さすがに3冠は難しいと思っていますが、3大駅伝で勝つ可能性があるチームですし、チーム復活の立役者となった大和の最終学年、中央が3大駅伝でどんな走りを見せてくれるのか楽しみです♪