2023年度 トラックシーズンにおけるベスト更新&ルーキー活躍状況 ~早稲田大学~
続いては早稲田大学について、トラックシーズンの結果をトップ10でベスト更新した選手及びルーキーの走りを振り返ります。全日本、箱根と好結果だった前年度に続いてトラックシーズンも活躍が目立ちました。エースも主力もルーキーもそれぞれが関東インカレや記録会などで好結果を残しました。
順位 | 名前 | 学年 | 5千ベスト | 更新日 |
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1位 | 石塚 陽士 | 3 | 13:33.86 | 23/07/01 |
2位 | 山口 智規 | 2 | 13:34.95 | 23/04/08 |
3位 | 伊藤 大志 | 3 | 13:35.70 | 22/05/04 |
4位 | 辻 文哉 | 4 | 13:49.31 | 20/09/30 |
5位 | 山崎 一吹 | 1 | 13:50.40 | 23/04/23 |
6位 | 菖蒲 敦司 | 4 | 13:52.46 | 21/07/17 |
7位 | 間瀬田 純平 | 2 | 13:55.83 | 23/04/23 |
8位 | 工藤 慎作 | 1 | 13:56.60 | 23/04/02 |
9位 | 北村 光 | 4 | 13:58.64 | 20/07/26 |
10位 | 佐藤 航希 | 4 | 13:59.96 | 21/04/17 |
エースの石塚が13分33秒を叩き出してベストを10秒更新、3年でもチーム内でもトップタイムを叩き出しました。さらに山口も13分34秒でベストを1秒更新、トップ2が揃ってベストを更新sちえいます。さらに、ルーキーの山崎が13分50秒、間瀬田が13分55秒、ルーキーの工藤も13分56秒でそれぞれチーム5,7,8番手とすでに13分台のベストを持つ選手が多くベストを更新しています。
トップ10圏外では諸冨が14分3秒、菅野が14分6秒でそれぞれ自己ベストを更新しています。セカンドベストをマークした選手も多く、伊藤が13分36秒でベストに1秒及ばずも好タイム、辻が14分4秒と復活の走り、ベストを出した選手でも石塚、山崎、菅野らがセカンドベストをマークとトップ10に入っている選手、3大駅伝を経験している選手の好走が目立ちました。
順位 | 名前 | 学年 | 1万ベスト | 更新日 |
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1位 | 石塚 陽士 | 3 | 27:58.53 | 23/04/22 |
2位 | 工藤 慎作 | 1 | 28:31.87 | 23/04/22 |
3位 | 辻 文哉 | 4 | 28:54.74 | 21/10/13 |
4位 | 菖蒲 敦司 | 4 | 28:58.10 | 19/11/30 |
5位 | 北村 光 | 4 | 29:00.51 | 20/11/04 |
6位 | 間瀬田 純平 | 2 | 29:13.46 | 20/11/28 |
7位 | 栁本 匡哉 | 4 | 29:17.37 | 20/11/21 |
8位 | 菅野 雄太 | 3 | 29:25.21 | 23/04/22 |
9位 | 佐藤 航希 | 4 | 29:35.12 | 22/09/24 |
10位 | 山口 智規 | 2 | 29:35.47 | 22/09/24 |
石塚が27分58秒を叩き出し、5千、1万ともに持ちタイムトップに。前年度はまだエース候補という感じでしたが…もう今年度のエースは石塚で納得というタイムを叩き出し、勝負レースでも結果を残しています。さらにルーキーの工藤も28分31秒をマークしてチーム2番手、いきなりこのタイムをマークしたのはびっくりしました。5千同様に1万もトップ2が自己ベスト更新となっています。
菅野が29分25秒でベストを2秒更新してチーム8番手となっています。1万で29分切りはわずかに4人、5千で13分30秒台のベストを持つ山口、伊藤はともに29分30秒オーバーですし、1万の持ちタイムが最も走力に追いついていない大学が早稲田ということになります。トップ10圏外ではルーキーの長屋が29分42秒をマークしています。セカンドベストでは石塚が28分26秒、工藤が28分35秒とベストに続いてセカンドベストも更新、揃って関東インカレで叩き出したというのも評価が高いです。
トラックシーズンで活躍したルーキートップ3と言えば、順大の吉岡、東農大の前田、そして早稲田の工藤でしょう。実力でも3人が抜けているように思えます。工藤は5千で13分56秒、1万で28分31秒ベストを今年度マーク、さらに1万で関東インカレ6位入賞というのが素晴らしいです。高校時代から勝負レース、ロードでの強さは抜群ですが大学ではトラックでの強さを存分に見せつけました。駅伝シーズンもいきなり主要区間を担っても驚きません。
山崎は5千で13分50秒のベスト、13分53秒のセカンドベストを入学後にマークしています。大学でも早速ベストを複数更新しているのが良いですね。高校時代から安定した走りを見せていますし、駅伝シーズンでも1年時から出番は十分あり得ます。長屋は1万で29分42秒、ハーフでも64分29秒を早速マークしています。長い距離にすでに対応しているというのが頼もしい。高3では故障に苦しみましたが、高2までの活躍ぶりは世代でも上位ですし、3人ともトラックシーズンで活躍しているのが頼もしいです。
他のルーキーはまだまだこれからでしょうが…小平が14分19秒を高校時代にマーク、武田は14分32秒を大学でマークしています。早稲田実業出身のエース石塚に後輩の2人も続いてほしいです。
23大学中、5千の17点は5位タイ、1万の12点は11位タイ、合計の29点は6位タイとなっています。5千も合計もいずれも6位以内とハイレベルですね。5千も1万もチームトップ2がベストを更新しているのが大きいです。過去2年は合計が12点、11点でいずれも下位でしたから…それと比べても主力がベストを更新出来ていることが分かります。
4月→現時点における上位10人の平均タイムで見てみると、5千では13分51→13分48秒と3秒更新し、順位は7→6位と1つ上げています。1万では29分14→29分3秒と11秒更新し、20→19位と1つ上げています。5千が6位に対して1万が19位と13位も順位差があります。5千と1万の順位差が最も大きいのがこの早稲田です。もう少し1万でも記録を狙ってほしいところ。
関東インカレでは1500mで柳本が7位入賞、3000m障害では菖蒲が3連覇、諸冨が6位とダブル入賞、5千で山口が3位、伊藤が5位とダブル入賞、1万で石塚が2位、工藤が6位でダブル入賞とハーフこそ入賞はありませんでしたが、ハイレベルな5千、1万でダブル入賞というのが早稲田の強さを物語っています。
2年ぶりの3大駅伝フル出場となる今年度、トラックシーズンの活躍ぶりを見ると全日本、箱根ともに6位だった前年度以上の活躍が期待されます。過去4年間で9度3大駅伝に出場し、3分の2に相当する6度が6位となっているんですよね。近年の早稲田は6位という印象が確かに強いかも…その間の最高順位は2020年全日本の5位、最後に4位以内だったのは2018年の3位まで遡ります。再び優勝争いや上位争いに加わるような走り、見せて欲しいです!!