2023年度 トラックシーズンにおけるベスト更新&ルーキー活躍状況 ~国士館大学~

続いては国士館大学について、トラックシーズンの結果をトップ10でベスト更新した選手及びルーキーの走りを振り返ります。何と言っても全日本予選で7位通過を果たし、7年ぶりの全日本出場を果たしたのが大きなトピックでした。正直、予選通過どころか10位以内も厳しいと思っていたので…1万でベストを更新する選手も多かったですし、駅伝シーズンが楽しみになりました。

順位名前学年5千ベスト更新日
1位国士舘大学 P・カマウ313:50.7023/07/01
2位国士舘大学 岩下 翔哉213:55.4721/12/05
3位国士舘大学 中島 弘太313:57.2922/07/18
4位国士舘大学 山本 龍神414:03.0520/07/18
5位国士舘大学 生駒 直幸214:10.5921/09/20
6位国士舘大学 遠入 剛414:14.4420/04/04
7位国士舘大学 西田 大智314:15.2021/04/04
8位国士舘大学 安達 京摩414:15.3221/12/05
9位国士舘大学 富岡 晃世214:15.9823/04/22
10位国士舘大学 中西 真大414:16.4021/07/11
5000m:6点(1、9位)  ※前年:13点、2年前:17点

エースのカマウが13分50秒でベストを5秒更新、チームトップタイムをさらに更新しています。富岡が14分15秒でベストを6秒更新、チーム9番手となっています。全日本予選で好走した2人が5千でもベストを伸ばしていますね。トップ10でベストを更新したのは2人だけでしたが、トップ10圏外では松井が14分19秒でベストを4秒更新、生田目が14分21秒、鈴木、小林がともに14分22秒、竹前、福岡がともに14分23秒でベスト更新と14分20秒前後でベストを更新した選手が多かったですね。

順位名前学年1万ベスト更新日
1位国士舘大学 P・カマウ328:19.4823/06/17
2位国士舘大学 山本 龍神429:00.1422/11/20
3位国士舘大学 生駒 直幸229:03.8523/07/16
4位国士舘大学 中島 弘太329:14.0423/06/17
5位国士舘大学 川勝 悠雅229:21.4623/04/22
6位国士舘大学 中西 真大429:26.5721/12/25
7位国士舘大学 齋藤 正剛329:28.2622/10/01
8位国士舘大学 鈴木 伸弥329:28.5922/11/20
9位国士舘大学 松井 遼太329:33.1422/10/01
10位国士舘大学 渡辺 大喜329:33.2222/10/01
10000m:16点(1、3~5位 ) ※前年:9点、2年前:14点

カマウが28分19秒でベストを2秒更新、重要な全日本予選最終組で自己ベストを叩き出しました。生駒が29分3秒でベストを38秒も更新してチーム3番手、中島が29分14秒でベストを2秒更新しチーム4番手、カマウ同様に最終組でマークしたタイムですね。全日本予選ではこの2人の活躍が光りました。


さらに川勝も29分21秒でベストを12更新して5番手、トップ5のうち2番手の山本龍を除く4人がベストを更新という盛況ぶりでした。トップ10圏外では生田目が29分36秒のベスト、富岡が29分40秒のベストと2人とも5千に続いてのベスト更新となりました。他にも小林が29分52秒、福岡が29分53秒と29分台でベストをマークした選手が多かったです。すでに1万で30分切りの選手は25人を数えますし、選手層はだいぶ厚くなってきました。

ルーキー

30人以上も大量加入したことで話題になった国士館のルーキーですが、まだ即戦力として活躍しそうな選手はいないかなあ。持ちタイムでトップ10に入っている選手も5千、1万ともにいませんし。。。関東インカレでは3000m障害で江上、佐藤の2人が出場、江上は全日本予選にもルーキーで唯一エントリーされています。


新留学生のンゴニョクは5千で13分56秒のベストを持っています。2学年上のカマウが今年度も好調で活躍していますし、即戦力として活躍してもらう必要は無いのでじっくりと力をつけていってくれれば。持ちタイム上位では5千で14分19秒を持つ榎本、14分20秒台で山本、森本、八巻らがいますし、高校ベストが15分台の選手から一気に台頭する選手もいますからね。この学年内での争いも熾烈ではありますが、誰が抜け出してくるのか楽しみです。

総評

23大学中、5千の6点は17位タイ、1万の16点は5位タイ、合計の22点は12位タイとなっています。前年も合計は22点、2年前は31点でしたし、トラックシーズンは比較的安定して自己ベストを更新していますね。今年度は特に全日本予選メンバーの活躍が目立ちました。


4月→現時点における上位10人の平均タイムで見てみると、5千では14分8→14分7秒と1秒の短縮に留まり、順位は20→21位と1つ下げています。1万では29分20→29分14秒と6秒の更新、22位で変わらずでした。トップ10で大幅に自己ベストを更新した選手はいなかったですし、そこまで平均タイムは縮められていないですね。


関東インカレではカマウがハーフで6位入賞、3000m障害では安達が5位入賞を果たしていますが、5千や1万となるとやはりなかなか勝負は出来なかったかなあ。全日本予選では会心の走りで1組からボーダーに離されることなく粘り強い走りを見せると、最終組でカマウ、中島のベスト更新の走りで逆転での通過を果たしました。トラックシーズンにおける最大の勝負レースで結果を残せたのは大きいです。


駅伝シーズンはまずは箱根予選をしっかりと通過することですね。2年連続で最下位通過ですし、増枠があるから通過は心配いらないとは言えないですよね。チームとして合わせられていないのは事実ですし、全日本予選通過に自信を持ちすぎてしまうと、まさかの予選落ちという可能性も…箱根予選に注力するであろうことを考えても7位と最下位通過だったことを考えても全日本は厳しい戦いが予想されますが、全日本を経験するというのはチームにとって大きな糧となるでしょうし、まずは箱根予選をきっちり通過し前回19位に終わった箱根の借りを返す走りを見せて欲しいです。

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