インターハイ2023 3000m障害 ~佐久長聖の永原が高校記録で優勝~

インターハイ最終日、3000m障害決勝が行われましたので振り返っていきます。レース結果はこのようになっております。コンディションが良かったこともあって、高校記録となった優勝タイムだけではなく全体的に歴代トップ10に入るような好記録が出ました。入賞した8人は以下の通り。

順位氏名高校タイム
1位永原 颯磨(3)佐久長聖8:32.12
2位黒田 然(3)玉野光南8:40.71
3位遠藤 大成(3)佐久長聖8:45.47
4位辻本 桜寿(3)浜松開誠館8:46.85
5位キプゲノ ケネス(2)札幌山の手8:47.34
6位小野 真忠(3)仙台育英8:53.67
7位杉本 憲亮(2)高田8:54.09
8位佐々木 哲(2)佐久長聖9:01.58

優勝したのは大本命だった佐久長聖の永原、高校記録をさらに更新する8分32秒12を叩き出しました。タイムも素晴らしいですが、最初から積極的な走りで一度も後ろにつくこともなく、前半は何とか差を保っていた留学生も突き放し、もう見ているのは当然の優勝ではなく高校記録だったのかなと思えるほどの圧倒的な強さでした。3000m障害に限らず、現時点で日本人高校生の中で最強ランナーでしょう。


2位に8分40秒で玉野光南の黒田然、ラストの切れ味が抜群でした。青学で活躍する兄の朝日が永原、三浦に次ぐ高校歴代3位のタイムを有していますが…然が高校歴代4位ということで歴代3,4位を兄弟で占めるのは素晴らしいですね。永原には8秒差をつけられましたが、3位とも5秒差をつけの2位となりました。


3位に8分45秒で佐久長聖の遠藤、永原とともにダブル表彰台となりました。都大路には出場していない選手ですが…この走りを見ると他の種目や駅伝でも期待せずにはいられません。2位の黒田に離されはしましたが3位争いは制しました。このタイムも高校歴代6位の好タイムでした。


4位に8分46秒で浜松開誠館の辻本、1年時から3000m障害で活躍を見せてきた実力者、表彰台にはあと一歩届かなかったものの、4位は予選でもタイムで通過を果たしたことを考えると上々だったかなあ。タイムも高校歴代8位の好タイムですし、本当にハイレベルなインターハイだったことが分かります。

5位に8分47秒で札幌山の手のケネス、唯一ハイペースで突っ込んでいった永原についていったのがケネスでした。しかし、一度離されると徐々にその距離が広がってしまい、最終的には後続から追いついてきた3人に抜かれてしまいました。結果としてはまずまずだったかなあ。


6位に8分53秒で仙台育英の小野、5位とは6秒離されてしまいましたが6位争いを制しました。仙台育英勢も5000mに続いて3000m障害でもしっかりと日本人選手が入賞を果たしてきました。


7位に8分54秒で高田の杉本、ケネスを除いて上位は3年生が占める中、2年生で見事に入賞を果たしました。いわゆる無名校のエースで5千のベストも14分40秒台のはずですが…3000m障害での強さは抜群です。


8位に9分1秒で佐久長聖の佐々木、なんと1,3,8位と佐久長聖がトリプル入賞を果たしました。3位集団にはついていけていませんでしたが、そのままずるずると下がることはなく入賞は確保しました。5000m、3000m障害を合わせて最も存在感を示したのは佐久長聖だったかなあ。

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