第35回(2023年)出雲駅伝に向けて ~箱根6位:早稲田大学~

続いては前回の箱根で6位、危なげない走りでシードを獲得した早稲田大学についてです。過去5年はこのようになっております。前年度の出雲は出場出来ませんでしたが、過去4大会は8→9→10→6位と出雲は比較的苦戦しているんですよね。スピードのある選手が揃う今年度も本来であれば出雲が最も得意であってもおかしくないのですが…どれだけ出雲に合わせられるかが気になるところ。

~区間配置~

出雲は基本的にオーソドックスな区間配置をしてくる印象、今の3本柱が石塚、伊藤、山口とすると…ラストの切れ味がある山口が1区、石塚が3区、伊藤が6区というような布陣が無難かなあ。石塚と伊藤が逆の可能性もありますが、7月に13分30秒台のベストを揃ってマークしたこの3人に主要区間を任せるのが強そう。


他にも2年前の出雲で1区2位で走っている菖蒲の1区起用もありですし、ルーキーながら大活躍の工藤も主要区間を走れるだけの力がありそう。長い距離に強い佐藤を6区に起用というのもあって、選択肢はいくつもありますね。つなぎ区間は、先述の選手以外にスピードのある間瀬田や期待のルーキーである山崎、復活を果たした辻あたりも候補になってくるかな。長い距離に強い伊福、菅野はあまり出雲での起用は無さそうとなると…


例えば1区山口、2区間瀬田、3区石塚、4区工藤、5区菖蒲、6区伊藤みたいな布陣が考えられます。早稲田はあまり出雲には合わせてこないですし、今後を見据えてルーキーを複数起用したり、3大駅伝経験の浅い選手を起用することもあり得るか。

~展望~

スピードのある選手がズラッと揃うことを考えると、持ちタイムや実績を優勝争いに絡んでもおかしくは無いと思うのですが…出雲で強い早稲田というのはもう10年以上見ていないですからね。逆に出雲に合わせすぎると、全日本や箱根に合わせるのが難しくなってしまいそうな…5位以内だったら上出来な気もするかなあ。どれだけベストメンバーで臨むか次第ではありますが…


まずは崩れる区間をなくしたいところですね。この10年、どうしても二桁順位の区間が出てしまって、なかなか総合順位も上がらなくなってしまっていますし。石塚がエースとしてますます力をつけていますし、山口や伊藤の安定感がグッと上がっているのは頼もしいですよね。菖蒲も箱根以降は好調、工藤は勝負レースで好走連発、辻や諸冨も復活するなどチームとしても良い流れで駅伝シーズンに臨めそう。


早稲田も出雲で好結果を狙うというよりはともに6位だった全日本、箱根でそれ以上の結果を狙うのが大事になってきそう。出雲はシードが無いので優勝以外の価値があまりにも低すぎるんですよね。現実的な目標を立ててくる早稲田出雲の目標を何位に設定するのかも気になります。エース力不足だと出雲は厳しいですが、エース級がどんどん成長していますからね。2010年に出雲優勝を果たして以降、2011年の3位と2013年の4位が高順位となっていますが、それ以来の上位に入ってくることが出来るのか楽しみです。

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