2023年度 トラックシーズンにおけるベスト更新&ルーキー活躍状況 ~順天堂大学~

続いては順天堂大学について、トラックシーズンの結果をトップ10でベスト更新した選手及びルーキーの走りを振り返ります。エースの三浦を筆頭に多くの選手が活躍を見せましたね。5千や1万よりも、1500mや3000m障害での活躍が凄まじかったかも…また、新たにエース候補となる選手の台頭もあって、自己ベスト更新以上に手応えのあるトラックシーズンだったのでは。

順位名前学年5千ベスト更新日
1位順天堂大学 吉岡 大翔113:22.9922/11/13
2位順天堂大学 三浦 龍司413:26.7821/07/14
3位順天堂大学 石井 一希413:46.9421/09/19
4位順天堂大学 服部 壮馬313:55.5621/07/03
5位順天堂大学 海老澤 憲伸313:55.9721/10/03
6位順天堂大学 大野 聖登113:56.1822/11/26
7位順天堂大学 村尾 雄己213:58.0421/10/03
8位順天堂大学 浅井 皓貴314:00.1222/07/07
9位順天堂大学 森本 喜道214:03.6722/06/04
10位順天堂大学 藤島 幹大314:03.8822/05/22
5000m:0点(なし)  ※前年:6点、2年前:25点

5千でのトップ10更新は誰もいないんですよね。すでに13分20秒台のベストを持つ吉岡、三浦はともかく、他の選手はタイムを狙える記録会に出場すればまだまだタイムは伸ばせそうですが…13分台のベストもまだ7人しかいないですからね。トップ10圏外となると、14分13秒の岩島、14分15秒の堀越、14分17秒の前田といった3年生が揃ってベストを更新。


14分9秒をマークした古川を筆頭に14分13秒の林、14分16秒の小松、14分18秒の小林などルーキーも早速ベストを更新する選手が多かったです。こういった選手たちが駅伝シーズンのメンバー争いに絡んできてくれるとチームにとっても大きいです。ベストには届かなかったものの、吉岡は13分36秒、三浦は13分31秒のセカンドベストを今年度マークしていますし、主力もしっかりと走れています。

順位名前学年1万ベスト更新日
1位順天堂大学 浅井 皓貴328:30.1123/05/11
2位順天堂大学 三浦 龍司428:32.2821/10/16
3位順天堂大学 海老澤 憲伸328:36.6923/04/22
4位順天堂大学 吉岡 大翔128:46.9623/06/10
5位順天堂大学 石井 一希428:48.4522/10/15
6位順天堂大学 堀越 翔人329:04.4122/06/11
7位順天堂大学 内田 征冶429:12.7921/04/24
8位順天堂大学 藤島 幹大329:14.9722/06/11
9位順天堂大学 村尾 雄己229:15.3622/11/27
10位順天堂大学 荒牧 琢登129:18.3023/05/11
10000m:14点(1、3、4,10位 ) ※前年:4点、2年前:17点

浅井が28分30秒で持ちタイムトップに。関東インカレでも強さを発揮していましたし、今年度はエース級の活躍が期待されます。さらに海老澤が28分36秒でチーム3番手と3年生コンビが好調、スーパールーキーの吉岡が28分46秒を初1万でマークして4番手、これでもまだまだタイムは伸ばせそうですよね。同じくルーキーの荒牧が29分18秒でチーム10番手となっています。トップ4のうち3人がベスト更新という盛況ぶりでしたが、28分30秒切りがいないのはちょっと寂しいかな。

ルーキー

今年度の新入生で最も有力選手が揃ったのは順大だと言われていましたが…吉岡は関東インカレ5000mで4位入賞、1500mでは後田が2位、大野が4位に入るなど早速大活躍でしたね。吉岡は日本選手権にも出場しましたし、世代トップと言われる強さを見せています。荒牧のベストである29分18秒も関東インカレでマークしたものですし、古川は5千で14分9秒、1万で29分27秒といずれもベストをマークしています。


先述の通り5千では林、小松、小林らがベストを更新していますし、1500mでは中川も関東インカレに出場、3000m障害では林が出場して決勝に進出するなど様々な種目でルーキーの活躍が目立ちました。吉岡以外にどれだけ即戦力として活躍する選手が出てくるか、楽しみです。

総評

23大学中、5千の0点は22位タイ、0点ですから当然最下位ということに。1万の14点は9位タイ、合計の14点は単独20位となっています。2年前は自己ベストラッシュで42点でしたが、前年も10点でしたし、そこまで気にしなくてよいかなあ。順大は順大記録会に出場することが多くてその条件に依存しやすいですからね。他の記録会にはあまり積極的では無いですし。


4月→現時点における上位10人の平均タイムで見てみると、5千では13分51秒で当然変わらず、順位は6→7位と1つ下げています。1万では29分2→28分56秒と6秒短縮し、14→13位と1つ順位を上げています。5千のハイレベルな持ちタイムに比べると、1万はやはり卒業生が抜けた影響が大きく、まだタイム上は埋められていませんね。5千も1万もハイレベルなタイムを有している選手があまりいないだけに…


駅伝シーズンはスピードのある選手が揃っていることを考えると、出雲が最も楽しみな気がします。エースの三浦は世界陸上があるので、また出雲に合わせるのは難しいかもしれませんが…スピードのあるルーキーが3人とか出場してもおかしくないですし。今の有力ルーキーが上級生になったときが本当の勝負の年になるかもしれませんが…せっかく三浦世代と吉岡世代が揃う唯一の年度ですし、3大駅伝全てで新戦力の躍進とチームとしての活躍を楽しみにしたいです。