2023年度 トラックシーズンにおけるベスト更新&ルーキー活躍状況 ~中央学院大学~

続いては中央学院大学について、トラックシーズンの結果をトップ10でベスト更新した選手及びルーキーの走りを振り返ります。自己ベストの更新という点では悪くないトラックシーズンでしたよね。まだタイムが伸びていない5千はともかく、1万はベスト更新も大変かと思っていましたが、しっかりと更新してきましたからね。その一方で前半最大の勝負である全日本予選でアクシデントがあったとはいえ予選落ちとなってしまったのは残念でした。

順位名前学年5千ベスト更新日
1位中央学院大学 吉田 礼志313:45.3923/03/26
2位中央学院大学 堀田 晟礼314:01.6720/11/29
3位中央学院大学 飯塚 達也414:03.5923/07/08
4位中央学院大学 稲見 峻114:05.4623/07/08
5位中央学院大学 伊藤 秀虎414:06.0123/07/08
6位中央学院大学 蒲田 陽生314:11.3721/11/28
7位中央学院大学 黒葛野 瑞希214:13.6122/12/03
8位中央学院大学 須藤 蓮414:15.5822/11/26
9位中央学院大学 前原 颯斗114:15.8022/12/03
10位中央学院大学 近田 陽路214:15.9723/07/08
5000m:17点(1、3~5、10位)  ※前年:5点、2年前:22点

エースの吉田が3月に13分45秒をマークし、ベストを1秒更新しました。チーム唯一の13分台で持ちタイムはもちろんトップ、2番手にも16秒の差をつけています。1万で27分台であることを考えると、まだタイムを伸ばせそうですね。飯塚が14分3秒でベストを4秒、ルーキーの稲見が14分5秒でベストを0.04秒ですが更新、伊藤が14分6秒で1秒未満ですがベストをマークしてチーム3~5番手となっています。


近田が14分15秒でベストを8秒更新し、チーム10番手となっています。トップ10のうち5人がベストを更新して17点、前年の5点を大きく上回り、2年前の22点に近い盛況ぶりでした。また、1~4学年全てでトップ10ベスト更新というのも良いですね。ただ、13分台が1人というのはやはり寂しく、もっと13分台を増やしていきたいところ。

順位名前学年1万ベスト更新日
1位中央学院大学 吉田 礼志327:58.6022/12/03
2位中央学院大学 伊藤 秀虎428:36.7222/12/03
3位中央学院大学 工藤 巧夢328:44.0122/12/03
4位中央学院大学 飯塚 達也428:45.1523/04/22
5位中央学院大学 堀田 晟礼328:45.8922/11/27
6位中央学院大学 稲見 峻128:53.5323/04/22
7位中央学院大学 柴田 大輝328:54.8123/04/22
8位中央学院大学 安藤 武留328:57.6922/11/27
9位中央学院大学 蒲田 陽生329:11.9623/04/22
10位中央学院大学 三角 洸太229:17.9623/04/22
10000m:11点(4、6,7、9,10位 ) ※前年:7点、2年前:21点

飯塚が28分45秒でベストを3秒更新してチーム4番手、5千とともにベスト更新となりました。ルーキーの稲見が初の1万で28分53秒をマークしてチーム6番手、一気に評価を高めましたね。柴田が28分54秒でベストを22秒更新して7番手、蒲田が29分11秒でチーム9番手、三角が29分17秒でチーム10番手となっています。


5千同様に1万でもトップ10のうち5人がベスト更新となっています。トップ10圏外でも、29分23秒をマークしたルーキーの前原が稲見同様に存在感を示し、29分28秒の黒谷、29分31秒の小松、29分39秒の近田ら29分30秒前後でベストを更新した選手も多かったです。底上げもしっかりと進んでいる印象です。

ルーキー

すでに5千でも1万でも取り上げている通り、とにかく稲見と前原の活躍ぶりが目立ちます。稲見は5千で14分5秒、1万で28分53秒の好タイムをマーク、持ちタイムだけではなく全日本予選でも3組9位と好走を見せいますからね。ルーキーらしからぬ安定感抜群の走りは即戦力として活躍してくれることでしょう。前原は稲見ほどではないものの、初の1万で29分23秒のベスト更新、全日本予選でも2組8位で走っていますからね。揃って1桁順位というのが素晴らしい。


この2人がトラックシーズンはずば抜けていますが…山田が1万で29分47秒と上々の走り、山田は高校ベスト3番手ですし、1~3番手という高校時代のタイムが良い3人が順調に1万でも結果を残していますね。他のルーキーはまだまだこれからかなあ。3人に続く5千の高校ベストでは二井や井元、鈴木らがいますが、持ちタイム下位からも割って入ってくる選手に期待です。

総評

23大学中、5千の17点は5位タイ、1万の11点は13位タイ、合計の28点は単独8位となっております。前年は合計12点と少なかったのでそこからは倍以上伸ばしてきました。2年前は43点と全大学トップ、比較的トラックでタイムを伸ばしている大学です。今年度もタイムが狙える記録会に出場出来たというのもありますが、そこでしっかりと自己ベストを更新しているのがさすがです。


4月→現時点における上位10人の平均タイムで見てみると、5千では14分7→14分7秒と0.49秒の短縮に留まり、順位は19→22位と3つ下げています。あれだけベストを更新している選手がいるのですが…実は大半の選手が1秒未満の更新に留まっているんですよね。そのため、得点の割にタイムは伸びないという状況になっています。もちろん、自己ベストを更新するに越したことは無いですが…22位はちょっと寂しいです。


一方の1万では28分56⇒28分48秒と8秒更新、7→10位とこちらも3つ順位を落としています。1万もベストを大幅更新する大学が多かったですからね。そこから比べるともう一歩だったかもしれませんが、まだ前ともタイムは僅差ですし10位はキープしています。関東インカレでは主力が欠場した中、近田のハーフで5位入賞が目立ちました。それ以外は入賞争いに加わるのも難しかったですね。全日本予選は失格での予選落ちということで、全体的にもやもやするトラックシーズンでしたね、もう一歩すっきりした結果が出ないというべきか。


全日本予選に出場出来ない以上、もう駅伝シーズンは2年ぶりの箱根出場に全てを賭けることとなります。増枠もありますし、戦力的には何も心配していませんが…この3年で2度の予選落ち、その2度とも通過は有力と言われた中での予選落ちでしたし、全く安心は出来ないですよね。ベストメンバーが組めなかったり、予選でアクシデントがあったりと…ベストメンバー、ベストコンディションにどれだけ近づけられるかが鍵になりそう。2年連続で予選落ちするわけには絶対にいかないですし、十分すぎるほどの準備をして箱根予選に臨み、危なげない走りで予選通過を果たして欲しいです。

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