2023年度 トラックシーズンにおけるベスト更新&ルーキー活躍状況 ~創価大学~

続いては創価大学について、トラックシーズンの結果をトップ10でベスト更新した選手及びルーキーの走りを振り返ります。トラックシーズンで最も活躍した大学は?と問われれば何校か名前が挙がってくるでしょうが、その中に創価が含まれることは確実でしょう。自己ベストを更新した選手がとにかく多く、ルーキーの活躍も目立ちました。卒業生が抜けた穴を一気に埋めるかのような活躍ぶりでした。

順位名前学年5千ベスト更新日
1位創価大学 S・ムチーニ113:28.9723/06/10
2位創価大学 織橋 巧113:52.7123/07/01
3位創価大学 小池 莉希113:54.2723/07/05
4位創価大学 小暮 栄輝313:55.2423/06/10
5位創価大学 山森 龍暁413:55.6923/04/09
6位創価大学 家入 勇翔213:56.1123/06/10
7位創価大学 上杉 祥大413:56.1623/04/09
8位創価大学 石丸 惇那213:57.9122/05/04
9位創価大学 黒木 陽向213:58.6823/04/09
10位創価大学 吉田 響313:59.4423/06/10
5000m:28点(1~7、9,10位)  ※前年:22点、2年前:12点

ムチーニが創価記録となる13分28秒を叩き出して、2学年上のカミナを上回ってきました。さらに13分52秒の織橋、13分54秒の小池とルーキーコンビがチーム2,3番手、13分55秒で小暮、山森と主力たち、13分56秒で家入、上杉と今後期待の選手たちがチーム4~7番手を占めることに。13分58秒の黒木、13分59秒の吉田響とトップ10のうち8位の石丸を除く9人が自己ベストという大盛況ぶりでした。


自己ベストを更新している選手がとにかく多かった創価ですが、トップ10の選手たちが揃ってベストをマークしているのが良いですよね。13分台の選手がトラックシーズンだけで揃ってしまいました。14分1桁、14分10秒台でのベスト更新者が何人もいますし、5千での活躍ぶりは全大学でトップと言って良いでしょう。特定の記録会に限らずに様々な記録会で結果を残せているのも良いですね。前年も22点と高得点をなっていますし、2年連続で好結果を残しました。

順位名前学年1万ベスト更新日
1位創価大学 L・カミナ327:50.6623/04/22
2位創価大学 山森 龍暁428:27.2123/04/22
3位創価大学 桑田 大輔428:38.4621/11/28
4位創価大学 吉田 凌328:41.2821/11/28
5位創価大学 石丸 惇那228:46.3722/11/20
6位創価大学 野沢 悠真228:47.6323/04/22
7位創価大学 小暮 栄輝328:50.7322/11/20
8位創価大学 吉田 響328:59.5022/06/19
9位創価大学 織橋 巧129:09.6423/07/16
10位創価大学 志村 健太429:10.6322/10/01
10000m:14点(1、2、6、9位 ) ※前年:8点、2年前:9点

5千ではムチーニの活躍が目立ちましたが、1万ではカミナが27分50秒のベストをマーク、順当にチームトップタイムをマークしています。さらに山森が28分27秒とベストを8秒更新、日本人トップタイムをさらに更新し、チーム2番手となっています。野沢も28分47秒でベストを20秒更新、チーム6番手となっています。さらに期待のルーキー織橋が29分9秒で高校時代のベストを3分51秒も更新、9番手となっています。実質、初1万のようなものですが…


5千に比べると得点は多くはなりませんが、過去2年よりも得点は上回っていますからね。すでに5千に比べて1万の持ちタイムはハイレベルだったことも影響しているかなあ。28分台はすでに8人揃っています。トップ10の留学生を除くと3,4年が3人、2年が2人、1年が1人と学年のバランスも良いですね。また、1万でのベスト更新も各学年で1ずつとなっています。あえて気になる点を挙げるとすれば、トップ10圏外でのベスト更新も多くなかったことかなあ。29分10秒台のベストがズラッと揃っているのもありますが…

ルーキー

新留学生のムチーニが5千で13分28秒、1万で28分5秒の好タイムを既にマークしており、1万はセカンドベストも28分8秒となっています。今年度の3大駅伝はカミナで決まりと思っていましたが、ムチーニが出場してもおかしくないですし、留学生のハイレベルな争いも創価のレベルを高めています。


そして、日本人選手の活躍も素晴らしかったですね。織橋は5千で13分52秒、1万で29分9秒をマーク、U20日本選手権での快走などずっと安定した走りを見せているのが素晴らしい。同じくハイレベルで安定しているのが小池、高校ベストは14分26秒ですがベストが13分54秒、セカンドベストも14分1秒ですからね。1万も29分23秒で走っていますし、この2人の大活躍がとにかく目立ちました。


1万の高校ベストが29分21秒の齊藤が5千でも14分7秒のベストをマーク、2人に負けじと活躍が期待される実力者です。他にも池邊、川田、根上らが14分20秒台のベストをマークしており、即戦力としての活躍は厳しいかもしれませんが、1年目から早速自己ベストを更新しているのは良い傾向です。

総評

23大学中、5千の28点は単独1位、1万の14点は9位タイ、合計の42点は単独1位となっています。5千での自己ベストラッシュがあった一方で1万もトップ2が自己ベストを更新したことも大きく、最も高得点の大学となりました。この3年間を見ても全大学トップクラスの得点となっていますから、積極的に記録会に出場しているのもあるでしょうが、やはり創価の育成力を示すデータということになるのでは。


4月→現時点における上位10人の平均タイムで見てみると、5千では14分2→13分53秒と9秒も更新し、14→11位と3つ順位を上げています。この9秒というタイムも23大学中トップとなっています。トップ10の選手が多くベストを更新しているだけではなく、タイムも大幅に更新していることが分かります。1万では28分49→28分44秒と5秒の更新で5→7位と2つ順位を落としています。1万は元々高順位だったこともありますが、5千の方がタイムの更新幅は大きかったですからね。


関東インカレでは5千でムチーニが2位、1万でカミナが3位と留学生が揃って表彰台に上がっただけではなく、1500mでは濱口が8位入賞、3000m障害では黒木、溝口が3,4位とダブル入賞、そしてハーフでは吉田凌が3位入賞を果たしましたからね。5部門全てで入賞しています。特に吉田凌が3位に入ったのは非常に価値がありますね、日本人エースの一角に名を連ねて欲しい選手です。


トラックシーズンはもう理想的な結果だったと言って良いのでは。持ちタイムを伸ばす選手が続出、勝負レースでも好結果を残し、どの学年も満遍なく結果を残しているのも頼もしいです。駅伝シーズンは最強世代が抜けても創価は強いことを証明するための戦いということになりそう。期待と不安が入り混じっていますが…トラックシーズンの走りを見ればやってくれると期待せずにはいられません。再び強い創価の走り、見せて欲しいです!

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