ホクレン千歳大会(2023/07/15) 結果振り返り ~駒澤の芽吹が13分24秒のベストをマーク~

本日、ホクレンディスタンスチャレンジ2023の最終戦となる千歳大会が行われました。大雨の時にはどうなるかと思いましたが、そんなコンディションでも結果を残せる選手は強いです。終盤の組は条件も良くなってきて、好タイムが出ました。前回の北見大会から速報が上手く動いていないようで、ホクレンDCのTwitterに結果が載っています。大学生を中心に組ごとに振り返ります。

5000m F組

組トップとなったのが中央の浦田、ずっと好位置をキープしていましたがラスト1周の切れ味が特に素晴らしかった。13分52秒でホクレンでマークしたベストをさらに6秒更新、前回は独走でマークした13分台、今回は雨が激しい中でマークしたベストと非常に力があるところを見せました。全日本はもちろん、出雲から出場してきてもおかしくないのでは。


Kaoの物江が13分55秒、ヤクルトの鎌田が13分56秒で続きました。物江はホクレンでは1500mでの好走に続いて5千でも良い走りを見せていますね。鎌田も安定しています。学生では青学の山内が14分1秒の5位、一時は集団から抜け出したのですが終盤失速してしまったかなあ。神大のエースである巻田も14分2秒の6位で続いておりまずまずかな。東国大の森が14分4秒で高校ベストを1秒ですが更新しての7位と良い走りを見せています。

5000m E組

GMOインターネットの嶋津が13分50秒で組トップ、実業団でも勝負強さは健在でした。東国大の村松が13分52秒でベストを2秒更新、日本人エースが今回も力のあるところを見せました。東国大も徐々に足並みが揃ってきましたが、村松はずっとチームを引っ張っているのが心強い。1万で27分55秒を叩き出した國學院の平林は一時集団から抜け出すも14分1秒の8位と失速、1万を走った疲れも今回のコンディションもやや厳しかったかな。


東海のルーキー南坂は14分5秒ということでベストから10秒ほど遅れてしまい、今回はもう一歩だったか。上武の日本人エースである海村は14分35秒で下から2番目、青学の松並は14分39秒で最下位と今回は苦しいレースとなってしまいました。

5000m D組

JR東日本の宍倉が13分49秒で組トップ、早稲田卒業後はあまり目立っていませんでしたが、最近また名前を聞くようになってきており、今回の活躍も何よりです。青学の倉本が13分52秒でベストには1秒及ばないサードベストでしたが、積極的な走りで2位になったのは良かったですね。4年目での3大駅伝初出場が待たれる選手です。関西大学の亀田も13分57秒の6位で走っておりまずまず、駅伝シーズンで関東勢のエース相手の走りが楽しみです。


城西の斎藤は14分0秒ということで今回はちょっと先頭集団についていけなかったですね、どうしても前年度と比べると物足りなく感じてしまうような…神奈川大のエースである小林篤は14分8秒の18位、全体的に神大勢はちょっと7月の記録会でもう一歩という印象が…日体大のエースである漆畑は14分17秒ということで今回は苦しい走りとなりました。

5000m C組

ロジスティードの富田が13分38秒の好タイムで組トップ、明治大学の2年時にマークしたタイムをずっと更新出来ずにいましたが、実業団1年目で3秒更新してきました。2年時はタイム先行という印象でしたが、今は実力通りにタイムを出してきましたし、さらに縮めていって欲しいです。JR東日本の米井が13分39秒で2位、今年度に入ってからの活躍ぶりが目立ちますね。


そして中央の溜池が13分39秒で3位、ベストを5秒更新してきました。中野、吉居兄弟に次いで3人目の13分40秒切りということに。本当にこの4人のスピードは抜群です。中央は吉中も13分44秒でベストを5秒更新しついにチーム5番手にまで浮上しました。走るたびに自己ベストを更新していると毎回言っている気がします。出雲、全日本の出場は余程のことが無い限り確実なのでは?浦田とともに今年度のチーム力を大きく底上げしている選手です。


神奈川大の中原が13分52秒でセカンドベスト、やはり5000mのスピードはチームトップクラスです。日大の日本人エースである下尾は13分59秒ということで今回はもう一歩だったかなあ。

5000m B組

倉敷のキバティが13分23秒で組トップだったB組、キバティと戦わなくてはいけない日本人高校生も大変ですよね。。。山梨学院のムトゥクが13分30秒の2位、ベストには6秒及びませんでしたがセカンドベストでまとめています。日本人トップはサンベルクスの市村で13分30秒の好タイム、東海時代から5千のスピードは抜群ですが実業団でも活躍を見せています。


東海の花岡が13分41秒でベストを5秒更新し、持ちタイムでもチーム2番手となりました。1万も2番手ですし、石原&花岡のダブルエースでが実力だけではなく持ちタイムでもトップ2を占めることに。城西のキムタイは13分45秒ということで今回はもう一歩だったかなあ。4,5月に比べるとちょっと調子を落としているように見えます。東海の梶谷は14分7秒で今回は苦しい走りに…全日本予選も万全で無かったという話ですし、さらにホクレンに合わせるのも難しかったかなあ。

5000m A組

SGHのキプチルチルが13分14秒の好タイムをマークしたA組、Hondaのソゲット、小森コーポのキベットがともに13分17秒と上位3人のラスト1周の争いは見ごたえがありました。そんな中で日本人トップの5位だったのが駒澤の芽吹、13分24秒でベストを3秒更新、チーム2番手のタイムをさらに伸ばしてきました。ただ、一時は日本人学生記録も狙えるペースだっただけに、ラスト1周で失速してしまったのは本人も悔しかったか。2年ぶりのベストで強い芽吹が帰ってきたことを改めて示してくれました。


富士通の松枝が13分26秒で日本人2番手とさすがの走り、ベストには及ばずもやはり5000mで日本選手権を複数勝っているだけのことはあります。Hondaの森凪也が13分28秒で続く見事な走り、先日3000mで良い走りを見せていましたが5000mにもしっかりと繋げてきました。


中央の大和は積極的な走りを見せたものの、後半はやや失速してしまって13分33秒、高いレベルで安定した走りを見せてはいるのですが、1年時にマークした13分25秒をなかなか超えることが出来ず、同級生の中野に続いて駒澤の芽吹にも上回られてしまうことに。。早稲田の山口が13分35秒、伊藤が13分37秒とともにハイレベルなタイムをマークしたのですが、山口はセカンドベストが13分35秒、伊藤は13分36秒で揃ってセカンドベストにもあと一歩及ばず。13分30秒台は問題無くマークしていますが、そこからさらにタイムを伸ばすのには苦労している印象です。

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