ホクレン網走大会(2023/07/08) 結果振り返り ~國學院の山本が13分34秒、平林が27分55秒~

本日、ホクレンディスタンスチャレンジ2023の3戦目となる網走大会が行われました。ちょっと暑かったこともあって、特に日が落ちるまでは好タイムは出なかったかなあ。そんな中でも自己ベストを更新した選手は力がありますね。そしてA組では國學院大學の活躍ぶりが目立ちました。エース力も他大の優勝候補と遜色なくなってきたのでは…詳細はレース結果をご覧ください。大学生を中心に組ごとに見ていきます。

~5000m D組~

ヤクルトの宮坂が13分54秒で組トップだったD組、唯一の13分台となりました。青学時代は4年の全日本が最初で最後の3大駅伝出場となりましたが、実業団1年目から安定した走りを見せているのは良かったです。14分4秒で明治の尾崎が続き、悪くない走りだったのでは。全日本予選から心機一転、走りでもチームを牽引していって欲しいです。14分4秒99で黒崎播磨の長倉、コモディイイダの稲田と同タイムで続いています。


中央の白川は14分12秒の8位ということで最低限まとめられたか。中央もメンバー争いが激しいだけに、1つのレースの結果が大事になってきます。他の大学生では順大の服部、芝浦工大の横尾がともに14分16秒で10位、11位で続き、明治の溝上は14分27秒の14位ということで今年度ベスト連発している選手ですが、今日はもう一歩だったか。

~5000m C組~

圧巻の走りを見せたのが駒澤の赤津、13分43秒とベストを9秒更新した走りも素晴らしいですが、ずっとペースメーカーの後ろを走り、ラストスパートの切れ味も抜群でした。組2位に9秒差をつけているのも良いですね。2年の出雲以来の3大駅伝出場、グッと近づいたように思えます。13分52秒で立命館の大森、青学の黒田が続き2,3位ということに。黒田はベストを4秒更新していますし、ずっとペースメーカーの後ろに喰らいつく積極的な走りも光りました。


13分台は3人だけでしたが、14分0秒の4位に中央の伊東夢、14分3秒の5位に東海の五十嵐と続き、トップ5を大学生が占めることとなりました。駒澤の赤星は14分8秒でまずまず、青学の荒巻が14分13秒、山内が14分21秒と今回は苦しい走り、神奈川のエースである巻田も14分30秒かかっています。駒澤のルーキー海晴が14分34秒、中央のルーキー山崎が14分40秒、駒澤の庭瀬が14分42秒とコンディションが良くなかったこともあってか、苦戦する実力者も多かったです。

~5000m B組~

富士山の銘水のエドウィンが13分28秒で組トップだったB組、日本人トップには同じ富士山の銘水である才木が13分43秒の5位で続きました。トラックでハイレベルな結果を残し続けています。城西のエースである山本唯が6位でベストを3秒更新、城西の日本人トップタイムとなりました。やはりエースはどんなレースでも外さないですね。


専修のキサイサは集団を引っ張る場面も多かったですが、13分59秒の8位、青学の倉本は14分10秒、小原が14分12秒、東洋の奥山が14分14秒ということでちょっと奮わなかったですね。。。また、青学のエースである太田が14分19秒、神奈川のエースである小林篤が14分21秒とともに奮わなかったのも気になります。駅伝シーズンには合わせてくれると思いますが。。。

~5000m A組~

小森コーポのキベットが13分17秒で組トップだったA組、トヨタの太田が13分20秒と先週出したばかりのベストを更新するさすがの走りを見せました。外国人選手を相手に真っ向勝負を見せていますし、日本トップクラスの強さを2週連続で見せてくれました。日本選手権など大舞台での活躍が楽しみです。さらに九電工の赤崎が13分27秒の3位で続いたのもびっくりしました。拓殖時代も強かったですが、実業団で一段と力をつけていますね。


大学生では國學院の山本が13分34秒とベストをベストを12秒も更新し、チームトップに。今年度はエースの足並みがなかなか揃っていなかったですが、久しぶりのレースで國學院記録を叩き出す強さでですね。中央の山平も13分44秒でベストを2秒更新、今年度はどんどんタイムを伸ばしていて頼もしい限りです。


先頭集団に積極的に喰らいついた駒澤の太陽は13分46秒、中央の溜池は13分47秒でまとめともにセカンドベストにも届いていませんが、タイム以上の強さを感じました。國學院の青木瑠は13分53秒でセカンドベスト、青学の佐藤は13分56秒ということでともにもう一歩だったか。東京国際の白井が14分2秒、先頭集団についた駒澤の白鳥は14分12秒と崩れてしまいました。

~10000m B組~

旭化成のキプケモイが28分4秒で組トップだったB組、SGHの近藤が28分10秒でベストを1秒未満ですが更新しています。青学時代の全日本7区や箱根2区を見ればまだまだタイムは伸ばせるでしょうし、今後の活躍に期待です。GMOインターネットのムルワも28分13秒の3位とまずまず、1万mでB組、A組の両方に出場した大迫は28分14秒の4位でまとめており、さすがですね…ラストは無理にペースアップせずに今後を見据えている走りでした。


旭化成の葛西が28分41秒の7位、トヨタの野村が28分47秒の8位と近藤も含めて実業団1年目の選手が上位で走っています。大学生では立教の関口が唯一出場しましたが、29分55秒と今回は苦しい走りとなってしまいました。

~10000m A組~

HONDAのヴィンセントがずっと先頭を引っ張りながら、ラストスパートでも勝つという圧巻の入りで27分41秒をマーク、最近は東国大のエティーリが凄まじくてヴィンセントの影が少し薄くなった気がしますが…やはり外国人選手の中でもトップクラスの強さです。GMOインターネットの吉田祐が27分54秒の7位で日本人トップとさすがの走り、マラソンでも好結果を残していますが、トラックでの強さもあります。


そして圧巻だったのは國學院の平林、学生ハーフ以来のレースで27分55秒とベストを17秒更新してきました。伊地知、山本、平林の3本柱がホクレンで復活…というかさらなる進化を遂げて戻ってきましたね。3大駅伝全てで優勝候補に名を連ねるでしょうし、もう来年度ではなく今年度勝ちにいくチームでしょう。


27分台の日本人選手は2人だけでしたが、ヤクルトの2人、太田直が28分2秒とベストに迫る走り、兄に負けていられないですね。中村大聖も28分10秒のベストをマークしています。GMOインターネットの岸本も28分10秒で走っており、青学でダブルエースだった近藤とほぼ同タイムということに。


他に大学生では東農大の並木が28分33秒とまずまずのタイム、大迫は2本目も28分35秒でまとめておりさすがです。中央の中野翔、駿恭、順大の吉岡は揃って途中棄権となってしまったのは残念ですね。いずれも27分台を出してもおかしくないと期待していたのですが・・・