第55回(2023年)全日本予選結果 ~7位:国士館大学~

続いては7位通過を果たした国士館大学の全日本予選結果を見ていきます。今回のサプライズ通過は東農大と国士館だったと思いますが…個人的には東農大はまだ展開次第でチャンスがあるかもと思っていましたが、国士館は正直通過は厳しいと思っていたのでびっくりしました。最終組を走った中島の走りはもちろん、大きく崩れる選手が誰もいなかったのが大きかったです。レース結果はこのようになっております。

~1組~ 17位:生駒、31位:小林

3大駅伝・予選会初出場の生駒が17位と上々の走り、高校ベストが14分10秒とチームトップクラスの選手、1年目はあまり目立った走りは見せられていませんでしたが、29分台のベストは複数マークしていましたし、勝負レースでも中位で走ったのは頼もしい限り。一方の小林は31位とやや苦しい走り…生駒とも30秒ほど離されてしまいました。今年度5千、1万でベストを連発していましたが、エントリー自体初となった予選会で即結果を残すのはやはり大変です。

~2組~ 15位:富岡、16位:西田

富岡は昨年の12月から自己ベストを5千、1万で複数回マークしていましたが、3大駅伝・予選会は初エントリーということでどうかなと思いましたが、15位は上出来と言って良いでしょう。生駒、富岡という初出場コンビの走りは大きかったです。西田は前回の箱根で7区を走っている選手、トラックよりもロードの方が強い印象ですが、全日本予選も富岡と同じ30分17秒の16位でまとめてきました。まだまだ通過ボーダーとは差がありましたが、前半よりも後半に強い布陣なだけに臨みを繋ぐことに。

~3組~ 13位:山本龍、26位:川勝

日本人エースの山本龍が13位とこちらも上々の走り、前回は4組34位と最終組で苦戦しましたが実績豊富な選手ですからね。3組ならばもっと上位で走ってもおかしくないほどの力があります。川勝は前回の箱根で10区を走っている選手、全日本予選でも1組14位でまとめています。26位という組順位はそれほど良くはないですが、山本龍とは13秒しか離れていませんからね。よく走ったと思います。生駒、富岡、川勝と2年生の活躍が3組まで目立ちました。

~4組~ 5位:カマウ、21位:中島

中島は5千で13分台のベストを持っており、前回は2組13位で走っているもののさすがに最終組は荷が重いと思っていたのですが…ここで粘りの走りを見せて29分14秒の21位、自己ベストを4秒更新する会心の走りを見せてくれました。この大事な場面で通過に導く走りが出来たのは自信になったのでは。一方のカマウは終盤に先頭集団からは遅れてしまったものの、ずるずるさがらずに28分19秒の5位とさすがの走り、自己ベストをこちらも2秒更新する走りで逆転での通過に貢献しました。

全日本に向けて

最後に全日本に出場したのは2016年、当時エースだった住吉が2年時でした。それ以来7年ぶりの全日本出場ということに。チーム戦力を考えても後半にエース級を残す余裕は無いでしょうし、1区山本龍、2区カマウ、3区中島のように前半からエース級を起用していくのが良さそうかなあ。かといって7,8区を無視するわけにもいかないので、例えば7区川勝、8区西田のように箱根出場者を起用したいところ。


つなぎ区間も全日本予選を走った生駒、小林、富岡らは当然候補になってくるでしょうが…今回の全日本予選を回避した主力も何人かいますからね。例えば箱根5区で好走している山本雷が4区なんてのもあるでしょうし、箱根を走った鈴木、ハーフでタイムの良い松井、箱根予選を走った渡辺あたりも候補になってくるかなあ。今年度の結果だと、自己ベスト連発の生田目も個人的に期待している選手の1人です。


前回の全日本出場時は14位、今回も最下位通過であることを考えると関東勢では15番手ということになります。現実的には前回と同じ14位というのが一つの目安になるのかなあ。関東勢以外には負けずに関東を1校上回るというイメージ。全日本に出場出来るというのは箱根を見据えても良い経験になるでしょうし、全日本予選で見せたような粘り強い走りを本戦でも見せて欲しいです。

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