第55回(2023年)全日本予選結果 ~10位:明治大学~

続いては10位で予選落ちとなってしまった明治大学の全日本予選結果を見ていきます。児玉が1組、杉が外れた時点で厳しいかと思いましたが、稼ぐべき組で稼ぐことが出来ず…全日本の連続出場が15年連続で途絶えることとなってしまいました。レース結果はこのようになっております。

~1組~ 3位:児玉、16位:甲斐

故障明けかつ教育実習明けだった児玉の1区は仕方なかったでしょうし、それでいて3位で走ってしまう児玉はやはりチームのエースだと思わせる走りでした。3年連続区間5位以内と得意としている全日本に出場出来ないのは残念ですが、最後の駅伝シーズン、故障なく過ごして欲しいです。一方の甲斐は16位ということで何とかまとめてくれたのかなあ。なかなか爆発的な走りは見せられていませんが、以前よりも安定感は出てきたように思えます。

~2組~ 17位:尾崎、35位:堀

後半の組を考えると2組で上位につける必要があるところでしたが、合計順位が最も悪いのがこの2組ということに…堀はもう途中から苦しそうでしたが、遅れる位置がまだ集団に30人以上残っているというのが非常に厳しかった。故障明けのレースということを考えると仕方ないかもしれませんが、そんな状況の選手を起用せざるを得なかったチーム状況が一番苦しかったのかも。尾崎も万全では無かったようなので、17位なのもやむなしかなあ…前半2組を終えて通過圏外にいたことで一気に通過は難しくなりました。

~3組~ 7位:吉川響、32位:溝上

吉川が集団を引っ張る形になって大丈夫かなと思いましたが、そこで消耗してしまうこともなく7位でまとめたのは良かったですね。大事な場面で力を発揮してくれました。一方で3大駅伝・予選会初エントリーとなった溝上は32位と苦しい走りに…今年度は走るたびに自己ベストを更新している勢いのある選手ですが、予選会デビューでいきなりの3組は難しかったのかなあ。タイムは吉川と27秒差とそこまで悪くはなかったですが、通過はかなり極めて困難な状況に…

~4組~ 14位:森下、23位:綾

最終組の2人は良く走ってくれたと思います。森下も綾も積極的な走りを見せました。留学生の集団についていくのはさすがに困難でしたし、森下が28分55秒でのセカンドベスト、ルーキーの綾はやや遅れてしまいましたが29分16秒のベストをマークしての23位ですからね。最終組は多少ブレたとしても森下が10位台、綾も20位台というのが一つの目安でしたし、むしろ上出来の走りだったのでは。2組、3組で30位台となってしまったのが結果的に予選落ちの10位に繋がってしまいました。

箱根予選に向けて

明治が今年度出場出来る可能性があるのは箱根のみとなってしまいました。箱根予選が安泰とは言わないですが、全日本予選に比べれば遥かに通過する可能性は高いでしょう。児玉、杉、森下の3本柱はいずれもハーフでも実績豊富な選手たち、前回は杉が11位、森下が12位とまさかの結果でしたが、今年度は3本柱が順当にトップ3を占めてくれれば。前回は新谷、室田らもチーム中位でまとめていますし、今年度も活躍が期待されます。前回出場していない有力選手を学年別に見ていくと…


4年では着実に力をつけている橋本、ハーフで好タイムをマークした斎藤、3年では主将の尾崎、全日本予選を走った甲斐、溝上、2年では主力となってほしい吉川響、堀らも走っていませんからね。ここに期待のルーキーである綾ら1年も絡んでくるとなると、12人の出場争いは激しくなりそう。全日本に出場出来ないことで箱根予選にだけ合わせることも出来ますし、故障者や不調者を出来る限り減らして臨んで欲しいです。


チームとしてなかなか上手くいかない状況がここ最近は続いています…力のある選手は揃っているはずなのに、噛み合わないのが本当にもどかしいです。特に4学年で最もスカウトが良かった3年生の台頭が大事になってくるかなあ。4学年でエース級がいないのが3年生ですし…箱根予選はこの2年、1位→2位通過と上位通過を果たしています。まずは箱根予選を危なげなく上位通過を果たして、6年連続の箱根出場、16年連続での3大駅伝出場を決め、またシード争いに加わっていって欲しいです。

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