第55回(2023年)全日本予選結果 ~4位:東京国際大学~

続いては4位だった東京国際大学の全日本予選結果を見ていきます。危なげなく通過は果たしたのですが…2組で27位、3,4組は30位の選手が出るなど過去2度の全日本予選はトップ通過を果たしていることを考えると、もう一歩だったかなあ…故障者が戻ってきて徐々に足並みは揃ってきたものの、まだまだ丹所、山谷ら黄金世代が抜けた穴は大きいと感じざるを得ない結果でした。レース結果はこのようになっております。

~1組~ 7位:生田、8位:菅野

最も組の合計順位が良かったのが1組、生田は2年の全日本以来3大駅伝・予選会の出場は無く、2年前の全日本予選は1組30位だったのですが、今回はそこからグッと順位を上げて7位となりました。菅野も高校時代トップクラスの実績がありながら、前年度はほとんど姿を見せなかったのですが…今年度は見事に復活を遂げ、全日本予選で8位は上々のデビューと言って良いでしょう。生田も菅野も揃って戻ってきたのは、駅伝シーズンを見据えても大きいです。

~2組~ 7位:白井、27位:山岸

日本人エースの白井が2組ということでそこまで状態が上がっていないであろうことは予想されましたが、それでも一時は2位集団から抜け出すなど積極的な走りを披露、どうやら周回を間違えた(?)ようでラストはペースダウンしてしまいましたが、それでも7位でまとめました。一方で山岸は27位とやや苦しい走り…5千で持ちタイムを着実に伸ばし、箱根でも7区13位で走っている実力者であることを考えるともう少し上位で走って欲しかったかなあ。

~3組~ 19位:森、30位:楠木

最も苦戦したのが3組、菅野同様に高校時代に実績あり→1年目はほとんど姿を見せない→2年時に復活となった森、関東インカレでも28分台で走っていましたし、19位で走ったのはまずまずだったかなあ。今後は主力となることが期待される選手です。一方の楠木は30位、1万のベストは30分台で3大駅伝・予選会も未経験の選手ですし、さすがに荷が重かったかな。白井が3組を走れなかった影響を受けてしまったように思えます。

~4組~ 1位:ベット、30位:村松

3組終了時ではボーダー争いに巻き込まれていましたが、東国大にはベットがいますからね。初の1万で27分59秒をマークして組トップとさすがの走りを見せました。ベットの力ならばもっと後続との差を離せた気もしますが、そこまで無理はしなかったのかな。エティーリが注目されていますが、全大学を見渡しても留学生2番手は恐らくベットですよね。村松が30位となったのは正直もう一歩だったかな。関東インカレでの好走など28分台を安定してマークしていましたし、最終組は村松がふさわしいと思っていましたが、力を発揮しきれなかったかな。

全日本に向けて

エティーリもベットはそこまで大きな差は無さそうなので、どちらが走っても脅威であることには変わりありません。順当ならば最長区間の8区に留学生を起用することになるでしょう。これだけでシード争いをしている大学にプレッシャーをかけることにもなりますし。残る主要区間のうち、村松は長い距離でも実績があること、前回も走っていることを考えると2年連続7区が良さそう。


残る主要区間である2,3区のうち東国大は2区を重視する傾向があるので2区に白井かなあ。3区はその時点で4番手と目される選手が起用されることになりそうですが、森や菅野といった2年生を見てみたいです。1区は復活していれば2年前に走った佐藤榛、前回走った冨永と経験者が2人いるだけにどちらかが走ってくれると良いかなあ。佐藤榛も完全復活が待たれる選手の1人です。前年度はあまりにも故障者が多すぎましたよね…


残るつなぎ区間も候補者は多く、前回5区を走った木村、6区を走った川端と経験者がまず候補となってきますし、4区は全日本予選3組を走った楠木というのもありそう。生田は2年時に5区を走っていますし、箱根を走った山岸も候補になってきます。スピードのある牛、1年時に箱根を走った倉掛らまだ戻ってきていない実力者もいますし、つなぎ区間はそこまで心配はいらなそうかな。


8区に最強留学生がいるというだけでシード争いには絡んできそうですが、それまでにどれだけボーダーとの差を留められるかが大事になってきます。もちろん、7区終了時でシード圏内に入っているのが理想ではありますが…選手層はある程度整ってきただけに、後は日本人エースがどれだけ活躍できるかですね。村松や白井らが結果を残せれば、さらに森や菅野らエース候補が割って入ることが出来れば、2年ぶりの全日本シード獲得は現実的な目標となりそうです。

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