男鹿駅伝2023レース結果 ~青山学院が4つの区間賞を獲得し優勝~

本日、秋田県男鹿市にて全7区間で行われる男鹿駅伝が行われました。箱根2位の中央、3位の青学、5位の順大ら上位校も出場、チームによっては主力を起用している大学もありましたし、各大学収穫があったのでは無いでしょうか。レース結果はこのようになっております。上位に入った6大学を見ていきます。

1位:青山学院大学(塩出②ー若林③ー山内④ー田中③ー神田②ー白石③ー佐々木④)

優勝したのは青山学院大学、7区間中3大駅伝経験者は4人と全大学中最多、主力も起用していますし今回のメンバーならば優勝候補筆頭だったでしょうが、2位に2分近い差をつけての優勝を果たしました。1区塩出、2区若林、4区田中、6区白石と区間賞が4区間という盤石な走りでした。この中では唯一3大駅伝未経験の塩出が最長区間の1区で区間賞を獲得したのは大きいですね。


若林、田中もここまで走れるまでに戻してきましたし、後は駅伝シーズンに向けて怪我無く練習が積んでいければ。ともにチームにとって欠かせない戦力ですし。白石は2位に47秒もの大差をつける区間賞でした。再びの3大駅伝出場に向けて良い走りが出来たのでは。区間2位の山内、3位の神田、4位の佐々木も今年度のメンバー争いに加わることを期待されての起用でしょうし、今後の飛躍のきっかけとしてほしい。

2位:東洋大学(奥山④ー西村②ー薄根①ー松山④ー藤本①ー十文字④ー岸本②)

エースの松山の復帰レースとしても注目を浴びた東洋、1区奥山が区間3位もトップと7秒差と上々の走り、今年度の3大駅伝でも1区候補として期待されます。ラストも強いですし。2区の西村が区間2位はこちらも今回のメンバーを見るとまずまずかな。ルーキーの薄根は区間5位で上位陣とも離される苦しい走りとなってしまいました。松山は最短区間の4区で区間2位、順位やタイムよりもまずは走れたことが何よりですよね。エースの完全復活、待っています。


5区の藤本は区間4位ということで今回走ったルーキー2人はもう一歩だったかな。良い経験になったでしょう。6区の十文字が区間2位で総合2位に浮上、7区の岸本も区間2位で総合2位を死守ということで3連覇とはなりませんでしたが、区間賞は無いながらも区間2位が4区間、崩れることなくまとめたのは収穫だったのでは。3大駅伝経験者である奥山、西村、松山はもちろん、他の4選手もメンバー争いに加わってきてほしいですね。今回の走りだと特に岸本が良かったかな。

3位:中央大学B(吉中②ー佐藤②ー浦田③ー折居②ー永島②ー高沼③ー東海林③)

唯一2チーム出場した中央大学、A,Bのどちらかが主力というよりはAチームが1,4年生中心、Bチームは2,3年生のみで構成されています。主力となった吉中が区間2位の走り、先頭と4秒差ですし決して悪くは無いのですが、今の吉中ならば後続を引き離しての区間賞を期待してしまいます。すでにチームでは7番手の選手だと思っているので…2区の佐藤も区間3位、区間2位とも4秒差ですしまずまずかな。


3区の浦田が見事に区間賞を獲得、2位に15秒差をつけていますしやはり強いですね。浦田も吉中同様に3大駅伝デビューが期待されます。4区の折居は区間6位も4位とは1秒差ですしまずまずかなあ。5区の永島が区間賞というのも良かったですね。今年度の3大駅伝デビューはまだ厳しいかと思っていますが、大きな自信となったのでは。6区の高沼は区間7位と苦しい走り…前とのタイム差を見てももう少し走って欲しかったかな。7区の東海林も区間6位ということで後半の2区間で苦戦したものの3位となりました。収穫も課題もあったレースだったかな。

4位:順天堂大学(石井④ー荒牧①ー山崎②ー古川①ー林①ー小林①ー児島①)

ルーキーを5人も起用してきた順天堂大学、1区の石井は区間4位ということで最低限ではまとめてくれたと思いますが、前年度から良いレースよりも苦しいレースの方が多い気が…下級生に比べると安定感が失われているのが心配です。2区の荒牧も区間6位ということでもう一歩…3区の山崎も区間6位と苦戦、箱根出場校が延べ6校しか出場していないことを考えると区間6位はかなり厳しい順位です。タイムも離れていますからね。


4区の古川は区間4位も前の3校が速かったことで3位とも32秒差つけられていますね、それでもまずまずか。5区の林は区間6位、6区の小林も区間5位、7区の児島が区間7位ということでやはり今回は勝負というよりも主にルーキーに経験させるということが大きな目的だったかな。ただ、5人出場したルーキー野中から今年度のメンバー争いに絡んできそうな走りというのは見られなかったかなあ。夏合宿以降の成長に期待。

5位:中央大学A(伊東大④ー小田切①ー柴田①ー西②ー藤田①ー佐野③ー羽藤④)

4年生が2人、1年生が3人出場したAチーム、1区の伊東大がトップと1分以上の差をつけられて区間7位と出遅れてしまうことに。ちょっと苦戦が続いていますね…2区の小田切は区間4位ということでルーキーということを考えるとまずまずか。3区の柴田も区間3位でまとめています。小田切とともに良い経験となったのでは。ルーキーに頼る必要があるチームではありませんが、1年目から台頭するに越したことはありませんから。


4区の西は区間8位、5区のルーキー藤田は区間10位とともに苦しい走りに…そこまでタイム差はないものの区間順位はさすがに悪すぎたか…最低でも区間6位以内ではまとめて欲しいのがありますからね。そんな中で6区の佐野が区間4位で走ったのは良かったです。7区の羽藤も区間3位でまとめ、6→5位と1つ順位を上げる走りでした。良かった選手はいたものの、全体的にBチームに比べると物足りない走りになってしまったかな。

6位:東海大学(入田④ー松尾④ー本村②ー喜早④ー高森①ー湯野川②ーロホマン②)

1区の入田が区間6位、トップと54秒差と出遅れてしまうことに。入田も良いレースと悪いレースの差が激しいのが気になるところ…2区の松尾は区間11位と大きく遅れてしまいました。松尾も復活が期待される選手なのですが、まだまだなのかなあ。最終学年、3大駅伝で見てみたい選手なのですが…3区の本村は区間4位とまずまずの走り、スピードのある選手ですが、ロードでも結果を残しつつあります。


4区の喜早は区間3位とさすがの走り、全日本予選と連戦でしたが連続で結果を残してきました。故障なく過ごしてくれればまた3大駅伝に出場出来る選手ですし、最終学年での活躍に期待。5区のルーキー高森が区間2位、トップと8秒差で走ったのは収穫ですね。すでに南坂、永本の2人が大活躍の東海ルーキーですが、高森も2人に続いてほしい。6区の湯野川は区間6位、7区のロマホンは区間5位ということでどちらももう一歩だったかな。ともに今年度自己ベストを更新している2人ですからね。持ちタイムの良い選手や実績のある選手も出場していて、箱根出場校で最低の6位というのは主力とそれ以外の選手との差を感じてしまう結果だったかも。

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