第55回(2023年)全日本予選結果 ~14位:専修大学~

続いては14位だった専修大学の全日本予選結果を見ていきます。14位以内で走るのは2016年に13位で走って以来7年ぶり、それも今回は8人中6人が下級生という布陣だったので、収穫も多いレースだったのでは無いでしょうか。その一方で主力が複数出場出来ないというチームの状態は気になります。レース結果はこのようになっております。

~1組~ 23位:佐藤、27位:具志堅

1組には佐藤&具志堅というルーキーを揃って起用してきました。ともに今年度に入ってから1万で29分台のベストをマークするなど大学でも結果を残していましたが、それでも揃っての抜擢にはビックリ。結果として佐藤が23位、具志堅が27位というのは上々の結果と言って良いのではないでしょうか。1組でどちらも30位以内で走るのも7年ぶりですからね。

~2組~ 14位:手塚、34位:江幡

3組までに起用された6人の中で最も力があるであろう手塚は2組に起用されて組14位と8人中最も良い順位となりました。前回は2組39位に沈んでいますから、この1年力をつけたところを見せてくれました。すでに5千で14分1桁を今年度マークしており、主力として活躍が期待されます。江幡はびっくりの起用でしたが34位とさすがに厳しい走り…それでもルーキーにして2組を任されるほどですし、今後の糧として欲しい。

~3組~ 25位:福田、33位:藁科

3大駅伝・予選会初エントリーの福田が25位、着実に持ちタイムを伸ばしていましたが3組でこの走りは上出来と言えるのではないでしょうか。2年生も着実に力をつけてきています。藁科も同じく初エントリーで33位、今回は思い切った選手起用をしてきましたよね。二人ともすでに1万で29分40秒前後のベストは有していますし、今回のレースも良い経験となったのでは。

~4組~ 15位:キサイサ、39位:田島

キサイサはどうしても留学生相手だとなかなか喰らいつけずに遅れてしまう展開が多いかなあ。前回の22位からは順位を上げてきたものの15位というのはもう一歩という印象です。一方の田島は39位と実質最下位ということに…関東インカレ1万で28分台までベストを伸ばしてきたのですが、前回の3組36位に続いて予選会では苦戦が続いています。

箱根予選に向けて

4年連続の箱根出場を狙うチームにおいて、全日本予選の収穫は下級生がある程度走れたところ。すでに和田、具志堅、中島らは1年ながらハーフを走っていますし、箱根予選に向けても下級生から出場する選手は多そうで楽しみな存在。その一方で課題は上級生が全日本予選で姿を見せなかったこと。戦略的な面もあるかもしれませんが…エースの木村は前回の箱根を欠場して以降姿を見せていませんし、状態が気になります。


他にも箱根を走った千代島、粟江、中山、野下らも出場していませんからね。2年の新井も含めて箱根に出場した選手で全日本予選を走ったのはキサイサのみです。これが箱根予選を見据えての起用ならば良いですが、故障であったり状態が上がっていないのであれば本当に箱根予選に合わせられるのかという不安は残ります。


箱根予選では粘り強い走りを見せて3年連続で通過を果たしていますし、今年度は恐らく増枠もあるでしょうからここ最近よりもゆとりをもって通過できる可能性は高いですが…それもベストに近い布陣を組めてこそですからね。前回の箱根のように不調者や故障者が続出したりすれば、箱根予選落ちに繋がってしまうでしょうし、まずは箱根予選にしっかりとチームとして合わせて4年連続通過を果たし、3年連続最下位と苦杯をなめている箱根でそろそろ結果を残していきたいところです。