第55回(2023年) 全日本予選戦力分析 東京農業大学

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本日は8人の合計タイムが14位、前回の予選は19位だった東京農業大学の全日本予選における戦力分析を行っていきます。前回はダブルエースの並木、高槻が揃っていませんでしたから、正直勝負になりませんでしたよね。今回はダブルエースにスーパールーキーの前田、28分台のベストを持つ原田の4人が揃っているのは心強いところ。前回メンバーでは2組を走った田中、3組を走った田岡らがいませんが、前回よりは遥かに勝負出来る布陣となりそう。

氏名学年1万ベスト
高槻 芳照4年28:11.99
並木 寧音4年28:16.30
長谷部 慎4年29:53.54
松本 虎太郎4年29:17.11
吉村 颯斗4年30:19.05
実井 智哉3年29:53.58
髙島 侑翔3年29:33.12
圓谷 吏生2年29:32.00
原田 洋輔2年28:58.83
深堀 優2年29:27.85
吉村 智輝2年29:49.90
植月 俊太1年30:52.06
前田 和摩1年13:56.65(5千)
持ちタイム

28分11秒を持つ高槻を筆頭に並木、原田と28分台のベストを持つ選手は3人、前田は1万を走っていませんが、すでにエース級の力があることは関東インカレで示しています。さらに29分台前半は松本、深堀、29分30秒台で圓谷、高島と持ちタイムもだいぶ伸ばしてきましたよね。少なくともエースクラスは全日本出場を争う大学ともそん色ありません。

出場予想

全日本予選の出場選手予想は以下の通りです。

1組:吉村智②、植月①
2組:吉村颯④、深堀②
3組:高槻④、原田②
4組:並木④、前田①


最終組はエースの並木とルーキーの前田、関東インカレ1万mで7位と入賞を果たした並木と5千で4位に入った前田という二人に任せるのが盤石なのでは。日本人のみでトラックの入賞コンビを起用出来るのは他に東海くらいですし、関東インカレのような走りを見せられるか楽しみです。


3組は高槻と原田、高槻は関東インカレがもう一歩でしたし、今年に入ってからも並木に比べると目立った走りを見せられていないので…最終組よりは3組の方が良いかなあと。前田なら安心して最終組を任せられそうですし。原田は関東インカレで28分台の自己ベストをマークしており、3組を担うことが有力視されます。というかこの4人が後半の組を走ってくれないと厳しいですからね。


2組は吉村颯と深堀という関東インカレハーフに出場した2人、吉村颯は前回1組、深堀はルーキーながら最終組を走っているんですよね。チーム事情があったとはいえ、それだけ期待されているということでしょうし、主力となって欲しい選手の1人です。吉村颯も経験豊富な選手ですし、何とかまとめて欲しいところ。


1組は吉村智とルーキーの植月、吉村智は前回2組を走っている選手、1万でもタイムを伸ばしていますし、前回以上の走りも期待出来そう。植月はまだ大学でそこまで目立った走りは見せられていませんが、高校時代から実績のある選手、関東インカレ5千にも起用されるほどですし、全日本予選にも1年目から出場する可能性も十分ありそう。

展望

他にも持ちタイムでは29分17秒を持つ松本、29分32秒の圓谷、29分33秒の高島ら今回1,2組と予想した選手よりも良い選手が揃っていますからね。経験がある選手、持ちタイムの良い選手のどちらが起用されるのかも注目です。前回は何とか8人揃えるのがやっとという状況でしたし、今回はそれに比べたら8人の出場争いも熾烈になりそう。


前回の19位というのは参考にならないですし、前々回は出場出来ず、3年前はコロナで予選会は無く、4年前の11位というのが1つの目安となってくるかなあ。10位前後で走ってきてもおかしくはない気がします。ただ、前半の組はボーダー争いする大学よりもかなり厳しい戦いになるでしょうし、そこでどれだけ粘れるかですね。後半の組は期待の方が遥かに大きいですし。


ダブルエースの4年生と有力ルーキーが揃った今年度は戦力的にも最も充実していますし、全日本予選でどれだけ戦えるかというのは箱根予選に向けても非常に大事になってきます。エースクラス以外が勝負レースで結果を残せるかというのが東農大における大きな課題ですし、今後に向けて希望が持てるような走りを見せて欲しいです。