第55回(2023年)全日本予選 エントリー発表&感想 その2

全日本予選のエントリーが昨日発表されました。エントリー(PDF)はこのようになっています。今日はエントリータイムが11~20位だった10校について、エントリーを見ての感想を簡単に述べていきます。

法政大学

最も気になっていた武田はメンバーに入ってきました、状態が気になるところです。また、箱根7区を走った宮岡、10区を走った高須賀は今年度の状況から仕方ないかと思っていましたが外れてしまいました。全体的には先日の法政記録会をはじめ、今年度結果を残している選手が入ってきたという印象かなあ。4年の三原、2年の大島、1年の野田らは記録会で良い走りを見せていましたし、湯田は3000m障害で好走しています。主力の小泉も戻ってきましたが、ベストな布陣とは言えずにボーダー争いに加わるのは苦しそうな気も…前評判が高くない時に結果を残すのが法政だったりもしますが。

日本大学

留学生のキップケメイは入ってきましたが状態が気になるところ。日本人エースの西村もエントリーされたのは一安心です。後は主力の下尾、安藤らが順当にメンバー入りを果たしました。期待のルーキーは山口聡太は入ってきましたが山口彰太は外れてしまいましたね。3000m障害で結果を残す山室は入ってきました。大きなエントリー漏れは無いのですが、それでもやはり持ちタイムや実績を見ても厳しいのは間違いなく…ボーダー争いに加わるのはさすがに厳しそう。

山梨学院大学

留学生はムトゥクのみがエントリー、日本人エースの北村も順当です。1万で持ちタイム4番手の高木や箱根5区を走った新本もいません。その一方で2年生が徐々に存在感を増しており、3000m障害で活躍する品田以外にも平八重、塚本らがエントリーを果たしました。1年生は占部が唯一のエントリーとなっています。村上、高田など実力者もメンバーに入ってきてますが、ボーダー争いに加わるとなると力不足なのは否めないかなあ。

東京農業大学

ダブルエースの高槻、並木にスーパールーキーの前田、28分台のベストを持つ原田が順当にエントリー。高槻と並木が揃って快走というのがなかなか予選会では見せられておらず、今年度も並木の大活躍ぶりが目立ちますが、この4人が後半の組を任せられるのであれば、ボーダーを争う大学と互角以上に渡り合えてもおかしくないですね。他にも深堀、松本、高島、圓谷ら1万で29分30秒前後のベストを持つ選手は多いんですよね。さすがに前回の完走した大学中最下位の19位からボーダー争いに加わるとは思えませんが、箱根予選に繋がる走りを期待したいところ。

駿河台大学

今年度はやや精彩を主力が欠いているのは気になりますが…留学生のゴッドフリーに4年の新山、2年の東泉ら主力が順当にエントリー。期待のルーキーからは大橋、古橋という持ちタイムの良い2人がエントリーされています。特に古橋は関東インカレ5000mで決勝に進出していますからね。3年生が1人しかいないのはちょっと寂しいですが、ある程度順当なエントリーと言えそう。前回と同じ13位で走れればまずまずか。

麗澤大学

留学生のシュンゲヤは今年度に入って持ちタイムを伸ばすなど一気に他大の留学生に追いついてきました。最終組も安心して任せられそう。日本人エース格の鈴木、工藤もしっかりとメンバー入りを果たしてきました。ルーキーも早速杉本、中村が入ってきていますね。持ちタイムはいずれも14分50秒前後なのですが、それだけ期待出来るということでしょうか。前回は出場出来なかっただけに、初出場を目指す箱根予選に向けてまずは結果を残したいところ。

国士舘大学

留学生のカマウや日本人エースの山本龍はエントリーも箱根5区で結果を残す山本雷はいませんね。持ちタイム上位では中島や川勝がメンバー入りも中西、斎藤、鈴木と持ちタイムでトップ8に入る選手が何人も外れています。最も、国士館の場合は29分30秒前後のベストを持つ選手が大量に揃っているので、あまりタイムは意味が無いかもしれませんが…大量加入したルーキーからは江上が唯一メンバー入りを果たしています。前回は10位となっていますが、今回も同じような順位で走るのはさすがに厳しそうかな。

専修大学

日本人エースの木村がいないということで、全大学を見渡しても日本人エースが外れたのは専修だけですね。中山、粟江、野下といった箱根を経験している4年生も揃って外れました。これだけ経験者が外れてしまうのは痛いですが、その一方で期待のルーキーから5人と全大学最多、専修としても4学年で最多となるエントリーとなりました。過去最高のスカウトと言われるだけのことはあります。すでに和田、具志堅、佐藤陸らは29分台のベストを持っていますし、ルーキーが何人出場するかも楽しみです。前回と同じ16位ならばまずまずでしょうか。

芝浦工業大学

箱根予選でも徐々に存在感を増している芝浦工業大学が全日本予選にも出場、1万で28分40秒のベストを持ち、関東連合で5区を走ったエースの橋本、28分47秒を持つ2年の横尾の2人が抜けています。この2人が最終組ならばある程度戦えるはず。他にも29分10秒台で三浦、内山、29分20秒台で渡邊といますし、留学生がいなくても全日本予選に出場出来るまでに力をつけてきました。とはいえ、1~3組はさすがに苦戦するでしょうし、まずは最下位を回避して1つでも上の順位を狙うことになるか。

亜細亜大学

留学生のモゲニが加入、早速1万で28分12秒をマークしています。それ以上にインパクトを残しているのが片川ですね。28分27秒のベストに関東インカレでも箱根上位校相手に互角以上に渡り合う強さ、全日本予選でもどれだけの走りを見せてくれるか楽しみです。最終組はかなり期待できそうです。他には29分2秒の稲森、29分27秒の外間と続きますが、13人中7人が30分台のベストとなっており、現実的には最下位を回避出来ればというところかなあ…

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