第102回関東インカレ(2023) 2部1万m ~城西のキムタイが優勝、駒澤の唐澤が日本人トップの4位~

続いては昨日行われた2部の1万mについて振り返っていきます。公式結果はこのようになっております。入賞した8人は以下の通り、入賞した選手を中心に振り返ります。2部は1組、2組のタイムレースとなったため、2組合わせたのタイムで競われます。2組がまさかのスローペースだったため、1組より遅いことがあるのかとビックリしましたが、結果として全体1~15位を2組が占めています。

順位氏名大学記録
1位ヴィクター キムタイ (2)城西大学28:24.57
2位ネルソン マンデランビティ(2)桜美林大学28:25.45
3位リーキー カミナ (3)創価大学28:25.57
4位唐澤 拓海 (4)駒澤大学28:26.83
5位片川 祐大 (3)亜細亜大学28:27.51
6位佐藤 一世 (4)青山学院大学28:28.55
7位並木 寧音 (4)東京農業大学28:29.63
8位伊藤 蒼唯 (2)駒澤大学28:30.34

優勝したのは28分24秒で城西のキムタイ、あまり前には出ずに力を溜め最後しっかりと勝ち切りました。ロードよりもトラックの方が安定した成績を残していますね。ラストの切れ味もさすがで強かったです。後は長い距離でも強さを発揮出来るかかなあ。


2位に28分25秒で桜美林のマンデラ、優勝候補筆頭かと思っていましたが、ラスト勝負では1秒及ばず…何度か先頭に出たりしていましたが、中途半端なペースで引っ張るならばもっとハイペースにしてしまった方が良かったかもしれません。それでも2位はさすがです。


3位に28分25秒で創価のカミナ、表彰台は留学生が独占となりました。カミナも途中でペースアップをしたりと仕掛けていました。3年生になってまた一段階強くなったように思えますし、ムルワの抜けた穴もしっかりと埋めてくれそう。


4位に28分26秒で駒澤の唐澤、最初にラストスパートで仕掛けたものの、そのまま逃げ切るには至らず。目標としていた3位に一歩及びませんでしたが、それでもこれで2年前の5千、1万に続いて3連続で日本人トップですから、やはり力があります。完全復活を改めて示す走りとなりました。


5位に28分27秒で亜大の片川が入ってきたのにはびっくりしました。確かに今年度は1万でも結果を残していましたが、留学生や箱根上位校が揃っていましたからね。1年時から強さは見せていましたが、他大のエースと渡り合える存在になってきましたし、今後がますます楽しみです。

6位に28分28秒で青学の佐藤一世、3年時まではロードで圧倒的な強さを見せる一方でトラックではそれほど目立ちませんでしたが、今回は粘り強い走りで6位入賞を果たすことに。最上級生になってチームを引っ張るという覚悟が感じられるような走りでした。3年生以下がなかなか足並みが揃っていないだけに、走りで牽引していってくれれば。


7位に28分29秒で東農大の並木、学生ハーフでも4位入賞を果たしている実力者ですが、トラックでも強さを発揮しました。有力ルーキーの加入もあって勢いづいている東農大ですが、今年に入ってからは並木の活躍がひときわ目立っていますね。エースの走りを今後も見せてくれそう。


8位に28分30秒で駒澤の伊藤、28分28秒のベストを有していますがトラックの勝負レースでここまで走れるとはビックリしました。駒澤が唯一ダブル入賞を果たすことに。長い距離の強さはすでに1年目から証明しているだけに、さらにトラックのスピードも磨いてきたとなると今年度は大ブレイクした昨年度を上回る活躍も期待出来そう。


9位に上武のパトリック、10位に流経大のムテチがともに28分31秒で入賞には一歩届かず。留学生がどれだけ入賞するかと思っていましたが、結果として入賞したのはトップ3の3人だけでした。城西の山本唯、駒澤の赤津、神大の小林篤までがそれぞれ11,12,15位で日本人選手で1組のタイムを上回っています。


1組でトップとなったのは28分38秒で帝京の西脇、ラスト1周の勝負で勝ち切ったのはさすがです。ロードに強い選手ですし、エースとして活躍してくれそう。続いたのが28分40秒だった東国大の村松でこちらも日本人エースの走りを見せてくれました。チームでもトップクラスの安定感を誇りますね。東国大は1組3位に森が入ってきており、こちらも大きな収穫となりました。前年度はほとんど姿を見せませんでしたが、今年度は大きな戦力となってくれそう。

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