明治大学　新年度（２０２３年度）戦力分析

エースの児玉が箱根を欠場して以来、ずっと姿を見せていないのは気になりますが…全日本では３年連続区間５位以内の快走、箱根予選も２年連続２０位以内とハイレベルで安定しています。唯一苦戦しているのが箱根なだけに、最後の箱根で今までの悔しさをぶつけて欲しい。一気にエース格に台頭してきたのが杉、３大駅伝デビューとなった箱根で７区区間賞の快走、今年度に入ってからも早速１mで２８分２８秒のベストをマークしています。箱根のような快走を今後も続ければエースに名を連ねることになりそう。


４年生はこの２人が抜けており、３大駅伝・予選会を経験しているのも２人しかいません。続くのはハーフで６３分１２秒を持ち、箱根でもメンバー入りを果たした斎藤かなあ。今年度の飛躍が期待されるのが橋本、５千で１４分６秒、１万で２９分３１秒のベストを今年度マークしており、勢いがあります。４年生の力は３大駅伝において重要ですから、児玉・杉に続く選手の台頭が求められますね。

３年生は現状は抜け出た選手がおらず…３大駅伝に３度出場している尾崎がいますが、最も良かったのが２年の箱根で４区１１位と高校時代の実績を考えるとやはり物足りなさは否めないかなあ。上級生となって主要区間を安心して任せられるようになって欲しい。もう１人３大駅伝を経験しているのが新谷、連戦だった全日本は５区１３位と苦しみましたが、箱根予選では６６位と上々の走りを見せています。５千で１３分５５秒のベストを持つ鈴木も箱根予選を経験していますね。


他にも１万で２８分４８秒を持つ曳田、５千で１４分４秒、１万で２９分１７秒と今年度自己ベストを連発している溝上、箱根予選に２年連続エントリーの甲斐ら持ちタイムの良い選手は揃っているのですが、なかなか勝負レースで力を発揮出来なかったり、３大駅伝・予選会のメンバーに加われていないのが現状です。１３分台トリオ（尾崎、甲斐、新谷）を筆頭にトップクラスのスカウトだった学年ですし、上級生となって存在感を示して欲しいところ。

森下がチームのエースとして活躍、箱根３区４位の走りは圧巻でした。今年度も５千で１３分４９秒、１万で２８分２４秒を立て続けにマークしており、現時点でのエースと言われたら森下かなと。トラックにロードに他大のエースと渡り合える走りを期待したいです。続くのは堀と吉川響、堀は１万で２８分４０秒のベストに箱根でも６区８位と上々の走りを見せました。山下り以外でも結果を継続して残していってくれれば。


吉川響は１万で２９分１秒のベスト、全日本６区７位までは良かったのですが、箱根では５区１５位、順位以上にタイム差で非常に苦しい走りとなってしまいました。５千で１３分台を先日マークするなど箱根以降も結果を残していますし、この悔しさを糧にしてくれれば。他には室田が箱根予選で８２位と上々の走り、５千でも１万でもベストを直近でマークしていますし、山本はハーフで６３分５３秒、井坂は６４分２０秒を持っています。エースの森下以外にも存在感を１年目から示していますし、中心学年となっていく可能性も十分です。

５千で１３分５１秒、都大路で１区３位だった綾の実績が抜けています。他の勝負レースでも高いレベルで結果を残し続けていますからね。即戦力候補どころかエース候補として楽しみな選手、大学でも早速１万で２９分３３秒をマークしています。続くのは大湊、５千で１３分５４秒、１万で２９分３３秒を高校時代にマーク、都大路でも２年時に３区１１位、３年時に１区１９位で走っています。綾同様に１年目から台頭してくれれば。


５千ベストでは１４分１６秒の乙守、１４分１７秒の石堂、１４分２１秒の鬼塚、１４分２５秒の永野と続いています。石堂は１年時に都大路で５区５位で走った優勝メンバーの１人。他にも都大路で２区５位で走っている加世堂、５区３１位の小林、２年時に２区２４位で走っている新田と３ｋｍ区間ではありますが、都大路経験者は多いです。卒業生の穴が大きいと言われるチームですが、楽しみな選手が揃う学年となっています。