城西大学　新年度（２０２３年度）戦力分析

箱根５区で区間新をマークした山本唯がこの学年を牽引します。その後も都道府県対抗での快走、ハーフで６１分３４秒を叩き出すなど一気に飛躍を遂げました。箱根５区以外でも他大のエースと勝負出来そうですし、他の勝負レースでの活躍も楽しみです。続くのは野村と山中、箱根予選で５９位、箱根でも１区１１位とスターターの役割をしっかりと果たしました。勝負レースでの安定感はチームトップクラスです。山中は箱根予選で７５位、箱根でも１０区６位でシードのゴールテープを切りました。


箱根を走ったのは３人だけですが、誰一人崩れることなく好走しているのが心強いです。他には中田が２度の箱根予選出場を果たして前回の箱根でメンバー入りを果たしていますし、１年時に全日本に出場している山本樹、箱根に出場している新井、箱根予選に出場している堀越、成田、全日本予選に出場している小島大と３大駅伝・予選会経験者が９人もいるのがこの学年の特徴です。下級生でのみ出場した選手も多いだけに４年生でどれだけ足並みを揃えられるかが大事になってきます。

箱根に出場して平林、林の２人がこの学年を牽引します。平林は箱根予選で７９位、箱根では９区８位と見事な走りを見せました。ハーフで６２分４９秒をマークしていますし、主力の１人です。林は中距離だったところから１万で２９分２６秒、ハーフでも６３分２２秒と長い距離にもしっかりと対応、箱根でも７区９位で走っています。ともに箱根を１桁順位で走っているのも頼もしい。


他には片渕が１年時に、久保出が２年時に箱根予選を走っています。久保出はハーフも６４分２２秒まで伸ばしており、次は箱根出場が期待される選手です。３大駅伝・予選会を経験しているのは４人ということで少し少なめ、５千で１４分１９秒を持つ栗原らはいますが、１万で３０分きりやハーフで６５分切りというような選手は他にいませんし、もう少し選手層を厚くしていきたいところかな。

初留学生となったキムタイが５千で１３分２６秒を今年度マーク、箱根こそ３区１１位と苦戦しましたが箱根予選は６位で走っている実力者ですし、今年度は他大の留学生と渡り合えるような走りを期待。斎藤は１年にして箱根予選で２７位、箱根でも２区１５位で走っています。今年度も５千で早速１３分５１秒、１万で２８分３３秒のベストとキムタイ、山本唯とともに３本柱と呼ばれるにふさわしい力を有しています。


箱根は１年目から５人が経験、４区１８位だった鈴木はアクシデントが無ければもっと上位で走れたという話ですし、ハーフでも６４分６秒のベストを有しています。大沼は３０００ｍ障害でも強い選手ですが、箱根でも６区１５位で走っています。櫻井は箱根予選で１２９位、箱根でも８区１４位となっています。他にも５千で１４分１１秒の古橋、１４分１３秒の岩田などがおり、４年生を超えて中心学年となってもおかしくありません。

５千で１４分３秒を持つ柴田が持ちタイムでトップ１０に入ってきました。都大路では２年時に１区２２位、３年時に１区３２位で走っています。３年時はやや苦戦しましたが、２年連続で１区を走っている実績はやはり魅力的で即戦力候補です。１４分１４秒を持つ河野温、１４分２２秒を持つ中島、１４分２７秒を持つ小田と続いています。河野温も都大路で１区を担っており区間４１位で走っています。


中島は都道府県対抗で最長区間の５区を走って区間３０位、小田は２年時に５区４位、３年時に２区８位と３ｋｍ区間ながらいずれも１桁順位で走っています。１４分３３秒を持つ福嶋は都大路で４区１８位と持ちタイム以上の実績がありますし、全国の舞台を経験している選手が何人もいるのは頼もしいですし、２年生のように１年目から結果を残す選手が複数人出てきてくれれば。