國學院が箱根初優勝を果たすために必要なこと

はじめに

個人的に書きたい記事を今後は定期的に載せていきたいと言いつつ、なかなか書けていません。せめて月1では通常の内容とは別に特集していきたいのですが…今回は次に箱根初優勝を果たすのであれば最有力候補であろう國學院大學について、来年度優勝を果たすためには何が必要なのかを見ていきます。


國學院の評価が高いのは1,2年生に主力が揃っているのが一番です。相対的に國學院が最も強いのは平林、山本世代が4年生、青木・上原世代が3年生となる101回大会でしょうが、さすがにその時点の戦力は予想しづらいので、来年度の100回大会で優勝を狙うにあたって必要であろう条件を見ていきます。今年度の箱根トップ2だけを見ても優勝メンバー7人+花尾、圭汰らを擁する駒澤、往路全員+湯浅が残る中央を上回ることが必要になるわけですから、当然容易では無いでしょうが…

2区と5区

今年度の國學院は2区に平林、5区に伊地知を起用してきました。私もその区間配置を予想していましたし、3位以内という目標ならばこの起用がベストだと思っています。平林も伊地知も万全の状態では無かったということなので、同じ区間配置でも来年度の方が順位もタイム上がってくるでしょう。ただ、どこまで上がってくるのか?


今後出てくるタイムは基本的に今年度の条件を前提に話しますが…駒澤と中央はともに2区で66分台、5区で70分台で走っておりこれは優勝を狙う上での1つの目安となってくるはず。2区平林、5区伊地知がそのタイムで走れるのであれば今年度と同様の区間配置で良いのかなと。


他にも選択肢はいくつかあって…例えば2区伊地知、5区平林と入れ替えるパターン、個人的には5区平林を見てみたい気もします。ただ、エースを2区に起用するのは当然としても5区にも2区を任せられるエースを起用するのは悩ましいところです。戦力的には劣る状況から優勝を狙うのであれば5区はリスクを背負ってでも準エース級や上りのスペシャリストに託したい…例えば5区候補とも言われる佐藤に5区を任せて区間5位以内で走る見込みがあれば、平地に平林も伊地知も起用することが可能。


個人的な理想は平林を9区まで温存出来たら他大学は相当怖いのではないかなあと。現実的には平地に残せたとしても2,4区に平林、伊地知を起用することになるかなあと思いますが。往路の2大重要区間である2,5区でやはり優勝候補と渡り合えるだけの戦力を整えることは重要でしょう。

6区

復路で最も気になるのは6区、國學院は最近6区で好走しているのは島崎くらい、6区経験者は原がいますが2年前は区間17位に沈んでいます。駒澤は区間賞を獲得した伊藤がいますし、中央も4年連続え担った若林は抜けるものの、6区はどちらかと言えば得意な区間。復路のスタートである6区は今年度の箱根を見ても重要かつタイム差もつく区間ですし、6区要員をどれだけしっかりと準備出来るかは國學院にとって一番の不安要素かも…

選手層

箱根で優勝するのに大事なのは2区のエース区間、5,6区の山、そして最近特に重要なのが選手層です。この選手層のカギを握るのがエース級以外でハーフで結果を残している選手たち。61分42秒の高山、62分15秒の鶴、62分18秒の嘉数らが箱根でどうなのかなあと。高山は箱根で8区13位、鶴、嘉数はともにエントリー止まりということで、勝負レースでどうなのかというのはまだ未知数。


こういった選手が復路で区間5位前後で走れるようになってくるかが非常に大事になってきます。ハーフの持ちタイムは十分ですし、監督の期待も大きいので個人的にも楽しみな選手たちです。63分台前半でも既に木村、瀬尾、松下らがいますし、来年度のハーフ持ちタイムはすでにトップ争い。後は箱根でどれだけ結果を残せるか、メンバー争いがどれだけ激しくなるか。

さいごに

3年の伊地知、2年の平林、山本、佐藤、1年の青木、上原はもう十分に来年度も計算出来ますし、そこに2年の鶴、1年の高山、嘉数でもう9人、新入生も田中や後村ら即戦力候補がいるので10人は現時点でももう想像できるほどに揃っているんですよね。ここまでにあまり名前の挙がっていなかった山本はすでに往路を5位以内で走れる選手、青木や上原も往路の主要区間に起用されれば上位で走ってくれるのはもう期待するしかないですし、それだけの力があると思っています。


優勝争いに加われたとしても、まだ優勝を果たすにはインパクト不足は否めず。2区で区間賞争いできるような大エースがいるわけでも、最もタイム差がつく5区で区間賞争いが出来る選手がいるわけでもないですからね。ただ、来年度の箱根に平林や伊地知や佐藤がそんな選手となってもおかしくないほど期待値は高いです。そもそも、来年度勝つにはそんな選手になってもらわないと。


エース区間も特殊区間も復路も余程上手くハマらないと、来年度優勝を果たすのは難しそうですが…より現実的に箱根優勝が狙えるのは前述のとおり再来年度になりますよね。現3年生で3大駅伝経験者は伊地知しかいない一方、駒澤は芽吹、花尾ら黄金世代が卒業、中央は大和、中野、湯浅らが抜けるわけですから…青学は黄金世代が4年時であったり、駒澤も中央も2,3年生に実力者が揃ってはいますが…


エースが育ってきていて、これだけ好タイムの自己ベストをマークする選手が増えてきて、過去最高のスカウトとなった2年生世代に加え、その1学年下も1年時にして主力となる選手が複数台頭していることがとにかく大きいんですよね。この2学年を中心に箱根初制覇を狙うというのは決して高すぎる目標ではないと思いますし、今後2年間での箱根初優勝を是非とも成し遂げて欲しいです。

箱根の順位予想区間配置予想の投票を受けてけています。投票をお待ちしております~

※1人1票でお願いします。