第99回(2023年)箱根駅伝 早稲田大学 区間配置予想 ~全日本シードに続いて箱根でも上位シードを~

本日は早稲田大学について、区間配置予想及び戦力分析をしていきます。前回の箱根は1~3区に27分台トリオを並べたものの3区終了時で13位と出遅れてしまうことに。往路は11位、復路は1度もシード圏内に入れずに総合13位でシード落ちとなってしまいました。今年度の箱根予選では苦戦する選手がいたものの4位と安定の通過、全日本では6位と箱根予選会校で唯一シードを獲得しました。エントリーメンバー箱根成績(直近5年)はこのようになっています。

4年生:井川 龍人、鈴木 創士、小指 卓也

3年生:辻 文哉、菖蒲 敦司、北村 光、佐藤 航希、諸冨 湧

2年生:石塚 陽士、伊藤 大志、伊福 陽太、菅野 雄太

1年生:間瀬田 純平、山口 智規、宮岡 凜太、須山 向陽

箱根予選を走った12人からは、10番手だった安田が唯一外れてしまいました。箱根予選では苦しそうな走りで200位オーバーでしたし、外れてしまっても仕方ないかなあという気も…全日本メンバーは8人そろって順当にメンバー入り、前回の箱根出場者からは6区を走った柳本が外れています。早稲田は全日本エントリーメンバー15人+柳本の16人でほぼ決まりかなあと思っていたのですが…そこから安田と柳本が外れ、割って入ってきたのがルーキーたちです。


宮岡、須山ともに上尾ハーフに出場、この時点ではそんなにタイムは狙っていなかったそうですが、そこから16人メンバーに入ってくるのですから、やはり力はありますね。結果として各学年3~5人と非常にバランスの良いエントリーとなりました。箱根予選、全日本の結果を見ると箱根に向けても期待は高まります。そんな早稲田大学の区間配置予想は以下の通りです。

区間配置予想

井川④ー石塚②ー山口①ー鈴木④ー伊藤②
北村③ー小指④ー間瀬田①ー佐藤③ー伊福②

~往路~

1区は井川、出遅れ厳禁の1区をルーキーに任せるのはリスクが高いですし、2年連続で走っている井川に託すのが安心かなあ。前回は状態が上がらないながらも1区で16位と苦戦しましたが、2年前は5位で走っていますし、1区ならば区間賞争いに絡んで欲しいところ。


2区は石塚、チーム随一の安定感を誇り3大駅伝で1度も外していないのが魅力的。主要区間も安心して任せられる選手ですし、エース区間の2区で勝負してほしい。井川も2区を走りたいという話をしていましたが、そうすると1区が不安になってしまいますし…1区井川で2区石塚が個人的にはしっくりきます。


3区は山口、箱根予選はアクシデントもありましたが全日本では4区3位と好走、箱根予選もフリーで走っていることからもその期待の大きさが伝わりますし、箱根でも往路に起用されるであろう選手。そのスピードを活かして3区が良いかなあと。


4区は鈴木、全日本は回避しましたがその分箱根にしっかりと合わせられますし、2年前に区間3位で走っている区間でもあります。箱根は3年連続で区間5位以内と安定した走りを残していますが、最後の箱根でも4区で2年前のような走りを見せてくれれば。


5区は伊藤、今年度飛躍を遂げた選手の1人。前回は区間11位でしたが、箱根予選での快走、全日本でもエース区間を5位で走る強さ、調子も良いという話ですし前回を遥かに上回る走りが期待出来そう。山は経験者に任せたいという話からも伊藤が5区ということでしょう。

~復路~

6区は北村、こちらも2年前に区間8位で走っている選手ですね。前回走った柳本はエントリー漏れということを考えても北村が起用される可能性が高そう。前回は北村が走れなかったのはチームにとっても痛かったですし、前回の悔しさを晴らし、前々回を上回る走りを見せてくれれば。


7区は小指、全日本の走りを見ると箱根は大丈夫なのかという不安も少しありますが、2年前には9区4位で走った実績もありますし、ここから最後の箱根に合わせてくれることに期待して復路での起用もあるかなと。重要度は高いながらも走りやすい7区としました。


8区は間瀬田、箱根予選はもう一歩でしたが、全日本ではスターターの役目をしっかりと果たしてくれました。山口とともに期待のルーキーで長い距離も問題無いという話ですし、ともに出場は果たしそう。となると、ルーキーが任されることも多い8区が良いかなと。


9区は佐藤、前回は区間14位と苦戦しましたが今年度は一気に飛躍を遂げて主力の仲間入りを果たしました。箱根予選でチーム2番手、全日本は最長区間の8区5位という走りは往路を任されてもおかしくないほどですが…往路を走れる選手が揃っていることを考えると、9区に佐藤がいた方がチームにとっても安心感がありそう。


10区は伊福、アンカーは一般組に任せることになりそうで箱根予選で好走した菅野もいるのですが…上尾ハーフで62分台の快走を見ると箱根予選でも見てみたくなるんですよね。長い距離には自信を持っていますし、箱根予選、全日本ともに走れなかった悔しさを箱根で晴らしてくれれば。

~展望~

箱根予選会校の中で唯一、全日本でシードを獲得したこと、箱根予選も山口のアクシデントがありながら4位通過を果たしたことなどもあって評価は高いですね。私も予選会校の中で最もシードを獲得する可能性が高いのは早稲田だと思っています。前年度は力のある選手を揃えながら故障などもあって力を発揮出来ませんでしたが…今年度はエース力やスピードでは劣るかもしれませんが、その分安定感が増しているように思えます。


選手層も厚くなってきましたからね。先述の通り菅野も復路を走る可能性は十分ありますし、辻も復活を遂げました。菖蒲も本来であれば主力の1人なのですが、長い距離での実績はまだ乏しく、箱根予選・全日本の走りを見る限りは箱根に起用される可能性は低そうと外して予想しましたが、万全ならば見てみたい選手です。5,6区も伊藤、北村という経験者がいて特に伊藤はグッと力をつけていますし、1~4区も全日本で好走した選手たちを起用出来ますからね。


復路も往路に比べたら耐えることになるかもしれませんが、戦力的に厳しいということは決して無いです。シード獲得は十分狙えますし、目標としている5位に入ってきてもおかしくないかも。不安なのはやはり故障や調整が上手くいかないことですよね…実際にここ数年は誰かしら主力に故障・不調者が出てしまって思ったような区間配置・走りが出来ていないことが続いていますし…エントリーはほぼベストと言える布陣となっていますし、あとはしっかりとピーキングを合わせて再び早稲田の強さを見せて欲しいです!!

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