2022年度 箱根予選振り返り⇒来年度に向けて ~3大駅伝未出場校~
最後は今年度の3大駅伝に出場出来なかった大学について、簡単に箱根予選の結果を振り返りつつ、来年度への展望も書いていきます。箱根予選で11~13位だった大学はいずれも全日本に出場していますので、私が今年度データベース管理している筑波、拓殖、駿河台、上武の4校と14位だった麗澤の5校について見ていきます。
エースの鈴木が13位、新留学生のシュンゲヤが25位、エース候補の工藤が37位と3本柱が揃って躍動したのは大きかったですね。前年度は様々なアクシデントがあっての大苦戦でしたが、今年度はある程度力は出し切ったのでは。200位以内で走ったのは6人なのですが…その6人が全員3年生以下なんですよね。さらに来年度が100回記念大会で増枠が見込まれることを考えると…初出場が再び見えてきたのでは。
トップ3のうちさすがにシュンゲヤ以外は大きく順位を上げるのは難しそうですし、他の留学生に対抗できるようになってくれれば、さらに貯金が稼げるようになりますし、後は底上げがどれだけ出来るかですね。今回走った7~10番手はいずれも4年生で全員抜けてしまうわけですし、千載一遇のチャンスとなる来年度、悲願の初出場を果たせるか注目です。
エースの福谷が15位と毎年エースが上位に入ってくるのが凄いです。その一方で6番手國井の113位と7番手の220位だった長井とは100位以上、タイムも1分半も差が開いてしまっているんですよね。宿命ではあるのですが、選手層の薄さというのはずっと筑波に付きまとってきます。。。来年度は平山がエースとしてチームを牽引するでしょうし、3年の皆川、2年の金子、1年の小山と1万でどんどんタイムを伸ばしている選手が出てきており、主力として活躍してくれるでしょう。
5千でも藤原や吉田がタイムを伸ばしていますし、ある程度戦える戦力にはなりそうですが…来年度もまた6~7人くらいが上位で走り、その下が大きく空いてしまうという状況を変えるのは容易では無さそう。このまま、徐々にボーダーから離れてしまって現実的に出場争いが出来なくなってしまわないのか心配です。
箱根予選は厳しい戦いになるとは思っていましたが、まさか18位まで沈むとは思いませんでした。ラジニが2位、山田が44位で走ったものの、100位以内が2人のみ、200位以内が7人も厳しいですが、201~300位も219位だった根岸のみというのが苦しすぎますね。。。チームの主力だった4年生が抜けてしまいますし、来年度は非常に厳しい戦いを強いられることになりそう。
ただ、上尾ハーフでは藤原、強矢、小笠原らが63分台で走り、富永匠、富永悠、二瓶らも64分台で走るなど一気にハーフのタイムを伸ばしてきました。絶望的だった箱根予選後よりは少しずつ希望も見えてきたかなあ。ただ、現状は大きく稼げるようなエース級の選手はいませんし、エース力、チームの底上げのいずれも大事になってきます。ただ、箱根出場争いに加わるのは現時点ではまだまだ厳しそう。
前回の箱根出場校の中では最も下位である19位という結果に沈んでしまいました。清野が38位、町田が48位、ゴッドフリーは54位と稼ぐ役割を果たせず・・・4番手の147位だった賀来まで1分以上間が空いてしまいました。200位以内もわずかに5人ではどうしようもないですよね。今年度は戦力的にも厳しいと思っていましたが、それでも前回の8位通過から19位は下がりすぎです。チームとして合わせられていなかったか。
清野、町田という日本人エース2人を含む箱根予選12人中6人が抜けてしまう来年度は、ますます大変です。来年度の日本人エースは新山や東泉らになってくるでしょうが、続く選手たちがどうなってくるか…記録会に積極的に出場しており、ルーキーの藤井や小池がグッとタイムを伸ばしてきました。来年度チームの中心となるのは現1年生かもしれません。さすがに来年度での箱根返り咲きは厳しいでしょうが、まずはまた15位以内に戻してきたいところか。
何とか15位以内はずっと守っていた上武ですが…今回21位とついに大きく崩れてしまいました。パトリックが31位、村上が50位とエースたちがもう一歩だったのもありますが…100位以内がわずかにこの2人だけ。200位以内も海村と関本だけでしたからね。元々主力を複数欠いていたとはいえ、15位以内どころか一気に20位以内も逃してしまったのは衝撃的でした。
日本人エースの村上が抜けてさらに稼ぐ選手が減ってしまう来年度…ハーフでは京谷が64分台のベストをマークしたり、1万では来年度の日本人エースとなるであろう海村に関本や丹井が29分台のベストをマークしてはいますが、エース力も総合力も正直戦力不足は否めず…箱根予選は青山や額賀ら主力を複数欠いたのも事実ですが、いたらどうにかなったというレベルでは無いですからね。箱根予選通過を現実的に目指せるチームでは無くなってしまったのかもしれません。。。