東京国際大学　２０２２年度 出雲・全日本振り返り⇒箱根に向けて

１区の冨永が区間８位、一時は３位集団から抜け出して前を追うなど積極的な走りを見せました。力を使ってしまったところもあったでしょうが、崩れることなくまとめてくれました。２区の白井は区間８位、今年度のトラックでの活躍ぶりからすると少し物足りない区間順位となってしまったか。実力者が多かったとはいえトップとも３８秒離されていますし…３区のエース丹所は区間５位、前回のような圧倒的な走りの再現とはならなかったものの、エースが揃った中で力は発揮してくれたかなあ。それでも、総合８位と苦しい位置は変わらず…


４区の川端は区間８位とまずまず、５千で１４分１３秒、１万やハーフは走っていない選手なのですが、出雲から起用されるほどに信頼を勝ち取っています。５区の堀畑も区間８位、これで５区間中、丹所を除いて４区間で区間８位となっていますね。大崩れはしないけれど総合８位から順位も上げられない状況…６区の村松は区間７位でこちらは最長区間ということを考えても良く走ってくれたのでは。７位に５秒差まで迫ったものの、あと一歩及ばずに総合８位でのゴールとなりました。

出雲に続いての１区となった冨永ですが、区間１６位と苦しい走り…それでもタイム差としてはトップと４３秒ですし、大きく離されることなく２区へ繋ぎました。２区の丹所は総合８位まで順位を上げたものの区間８位、悪くは無いのですが…前年度の丹所が強すぎて物足りなさを感じてしまう。３区の白井は区間１１位、主要区間となるとまだ厳しいのかなあ。来年度エースとなって欲しい選手なだけに、駅伝でも喰らいついてほしいのですが。


４区の宗像は区間１３位と苦しい走り、２年前に同区間を９位で走っていますが、そこからも順位を落としてしまうこととなりました。総合でも８→１１位と一気にシード圏外に下がってしまうことに。５区の木村は区間１２位、持ちタイムをどんどん伸ばしていて３大駅伝初出場を勝ち取りましたが、ほろ苦いデビュー戦となってしまったか。


６区の川端は区間１３位、出雲に続いての出場でしたがこちらもかなり苦しい走りに…総合では１３位まで後退してしまいました。この時点でシード権獲得がかなり厳しくなりましたね。７区の村松は区間１２位、出雲に続いてエース区間を任されましたが、こちらも区間１０位と１分以上離されていますし苦しい走りとなりました。総合でも８位と３分４５秒も離されてしまい、シード権は絶望的に…アンカーのムセンビは区間６位の走りで２人抜いて１３→１１位に上げるのが精いっぱい、２年ぶりにシードを逃すこととなりました。

箱根に向けてはポジティブな要素は多々あります。まず、ヴィンセント、山谷の２人はともに箱根に向けては問題無いということで、今回も１区山谷を予定しているとのこと。苦戦している１区で山谷を起用出来るのであればチームとしても大きいです。東国大はいつも区間配置をかなり話してくれますので…その通りに受け取るのであれば、２区丹所、３区白井、４区ヴィンセント、５区に倉掛 or 楠木ということになるのかな。


３本柱がベストの状態で臨めるのであれば、白井も力をつけていますし、４区終了時で東国大がトップに立つということもありそう。６区は前回経験している林がいますが、４年生で６区希望である坪田 or 松尾になりそうな気も。９区堀畑、１０区宗像もある程度固まっているようですし、前回７区６位の冨永、８区６位の村松がいる＆出雲、全日本を走っていることを考えるともう１０人確定してしまいますね。。。


さすがにそれではチーム内競争が無さ過ぎますし、全日本を走った木村、川端は箱根でも出場を狙う選手、特に木村は上尾ハーフでも良い走りを見せています。さらに上尾ハーフで６４分前半で走っている３年の加藤、２年の山岸、１年の前田、大村あたりも１６人に入ってきそうかな。東京国際は箱根順位が予想しづらい大学です。主力が万全であれば前回のように５位に入ってきてもおかしくないですが、３本柱が揃わず唯一出場している丹所も前年度ほどの強さを見せられていないのが気がかり。


復路は任せられそうな選手が揃っていますが、往路の１～４区は３本柱＋白井以外だと苦戦が予想されますからね。４年生に主力が揃う勝負の年にも関わらず、出雲、全日本と奮わない結果が続いているのは悔しいでしょうし、最後の箱根ではベストメンバー・ベストコンディションで臨み、東京国際はやはり強いと思わせる走りを見せて欲しいです！！