東海大学 2022年度 箱根予選・全日本振り返り⇒箱根に向けて

続いては東海大学について、全日本、箱根予選の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。箱根予選結果全日本結果はこのようになっております。箱根予選はチームとして上手く合わせることが出来ずにまさかの9位と下位での通過、全日本では2区以降は全て二桁順位で総合10位、シード落ちとなっています。

箱根予選振り返り

吉田が26位でチームトップ、箱根5区、全日本予選に続いて箱根予選でも活躍を見せました。出場する勝負レース全てで安定した結果を残しています。エースの石原が47位、脱水症状を起こしてしまったようで終盤失速しましたが、まとめてきました。


49位に松崎、58位に鈴木、81位に佐藤でここまでが100位以内となっています。松崎はエース級の1人ですし、まずまずかなあ。もっと上の順位も期待したくなりますが。ルーキーの鈴木は良く走ってくれました。今年度のルーキーも粒揃いです。佐藤も4年目で3大駅伝・予選会初出場で崩れることなくまとめています。


101位に宇留田、146位にルーキーの竹割でここまでが150位以内。宇留田も佐藤同様に4年目にして初出場の選手ですが悪くない走りでした。竹割も高校時代からロードで実績のある選手、ただ鈴木が良い走りを見せていたことを考えるともう一歩だったか。金澤が161位、入田が180位、杉本が196位でここまでで10番手、何とか200位以内で10人揃えましたが、稼ぐ選手が多くない中でこの順位はさすがに厳しかった。


金澤も初出場の4年生で4年生が多く箱根予選で経験を積んだのは箱根に向けて良かったかな。入田は3大駅伝で2度の1桁順位と安定していた選手なのですが、今回は苦しい走りに…杉本も全日本予選は1組12位で走っていたものの、今回は厳しい結果となりました。236位に湯野川、270位に川上と11番手以下もかなり遅れてしまうことに…ルーキーの湯野川はともかく、川上は2年連続箱根6区で快走している選手なのですが、今回は合わせきれずでした。

全日本振り返り

1区の花岡が区間7位、区間4位ともわずかに1秒差と好スタートをきりました。高校時代から短い距離を中心にトラックのスピードがありましたが、大学に入ってからは距離が伸びても結果を残しているのが心強い限り。しかし、2区の梶谷がまさかの区間18位に沈んでしまうことに。全日本予選では4組7位と素晴らしい走りを見せていたのですが、関東勢最下位でトップとも2分24秒もの差をつけられ、総合15位にまで後退しています。


3区のエース石原は区間賞の見事な走りで総合12位に浮上、箱根予選ではアクシデントがありましたが、全日本では主要区間でエースの走りを見せ、これで3度の3大駅伝出場で全て区間賞獲得となっています。しかし、4区の川上が区間15位と下位に沈んでしまうことに…箱根予選に続いてこの走りはちょっと箱根6区に向けて不安になってきますね。前回は4区5位で走っているだけになおさら…


5区の佐藤は区間8位とまずまずの走りで13→11位と2つ順位を上げることに。箱根予選に続いて結果を残せたのが良かったです。6区の宇留田も区間10位で走っていますし、3大駅伝初出場の4年生コンビが箱根予選同様に崩れることなく結果を残してくれました。


7区の松崎は区間11位、本来のロードの強さからするとエース区間であってももっと上位を期待してしまうかなあ。それでも12→10位と2つ総合順位を上げています。8区は2年連続で竹村が区間9位、前回は14位でしたからそこから順位もタイムもグッと上げてきました。総合順位は変わらずに10位でのフィニッシュとなりました。

箱根に向けて

東海の最大の強みは5区の吉田、前回区間2位で走っていて今回も区間賞候補の1人です。勝負レースで結果を残し続けているのも頼もしく、最重要区間の5区が最も計算出来るのは大きい。そして気になるのが石原の起用区間。通常ならばエース区間の2区かと思いますが、下りが得意で上りは苦手ということで適性は3区の方がありそうですが…2区に石原をぶつけるのか前回走った松崎や箱根8区を走った竹村あたりを起用してつなぎの2区とし、3区石原で攻めるのかは監督の起用が気になるところです。


1区は全日本同様に花岡が候補ということですが…個人的には反対かなあ。今の1区はルーキーには難しすぎるんですよね…2大会前は順大の三浦でさえも苦しい走りとなり、前回はルーキーは誰一人として1区を走っていません。それならばスピードのある梶谷や神薗といった選手の方が良いかなあと。これまでに名前を挙げた石原、松崎、竹村、花岡、梶谷、神薗あたりが1~4区を走ることになりそう。前回は4区終了時で17位でしたが、いくら5区に吉田がいると言ってもそこからはグッと順位を上げたいところ。


6区は経験者の川上がいますが、今年度の走りを見ていると過去2大会ほどの結果を残すのは難しそうなで正直心配です。もう1人気になるのは前回7区3位で走った越ですね。今年度ずっと姿を見せていなかったところから、先日20kmのレースは走っていたので箱根には間に合うのかな?万全であれば頼りになる存在です。


他には復路経験者に入田、竹村といますし竹村は2年連続の9区も十分計算出来そう。ここに箱根予選、全日本を走った宇留田、佐藤といった4年生、箱根予選を走った鈴木、竹割といったルーキーが争う形になってくるかな。復路を走れる選手はズラッと揃っていますから、往路で石原・吉田以外の選手がどれだけ走れるかが東海の成績を大きく左右しそう。


箱根予選下位通過の中では最もシード獲得の可能性があるとは思いますが…それでもシードを争う大学の1校という位置づけかなあ。ここ2年は強い東海の走りというのを3大駅伝・予選会で全然見せられていないですからね…それでも、エース石原が戻ってきたのは非常に大きいですし、前回10区のラスト1kmでまさかのシード落ちとなってしまっただけに、その借りを返す走りを見せて欲しいです。