帝京大学 2022年度 出雲振り返り⇒箱根に向けて
続いては帝京大学について、出雲の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。出雲はこのようになっております。 出雲は主力が出場しなかったこともあって奮わず、その後は新戦力も主力も面白いようにタイムを伸ばしてきており、箱根に向けて戦力も整いつつあります。
1区に抜擢されたルーキーの藤本は区間15位、トップと1分34秒差、関東勢で下から2番目だった東洋とも35秒も離されてしまいましたからね、さすがにこれだけ出遅れてしまうと苦しい…2区の吉岡も区間11位と2区間連続で関東勢最下位となっています。吉岡も4年生にして3大駅伝初エントリー&初出場でしたし、厳しかったか。
3区の福島は区間10位、3大駅伝経験者として唯一の出雲出場となりましたがこちらも奮わず…3連続で関東勢最下位の走りとなっています。4区の福田が区間9位で総合11位まで順位を上げることに。関東勢最下位もこの区間でようやく回避しています。元々戦力的に厳しいのにさらに主力を起用しなければこの順位も正直仕方ないかと。
5区の山中が区間11位で総合でも11位は変わらず…3~5区は2年生が続いて起用されることとなりました。6区の末次は区間9位と4区と並んで区間順位としては最も良かったです。全日本予選では良い走りを見せていましたが、それでも区間8位と42秒離されていることを考えるともう一歩だったかなあ。総合11位は変わらずで唯一関東以外にも後れをとることに。
出雲の各選手の走りからすると、3大駅伝を経験出来た以外に収穫はあまり無さそうに見えてしまいますが…吉岡、福田はともにハーフで63分台前半のタイムをマークし、山中も1万で29分20秒をマークするなどその後グッとタイムを伸ばしてきているのが頼もしい。特に上尾ハーフでは63分台のベストをマークする選手が多く、箱根に向けてチーム内の争いも激しくなってきそう。
小野、西脇、北野といったチームの主力は健在ですし、全日本でエース区間の7区を走っている小林は28分43秒と1万でチームトップタイムをマークしています。さらに福島、ルーキーの柴戸らが往路を争うことになりそう。個人的には1区小野、2区西脇という布陣が良さそうな気がしますが…5区は2年連続区間賞だった細谷が抜けた影響はあまりにも大きく、どれだけ準備出来るか気になるところ。
復路は6区を走った北野がいますが、走力を考えると平地の方が良さそうかなあ。3000m障害で結果を残す大吉も候補として挙がっているということで、3000m障害に強い選手が6区で好走することは良くありますし、個人的には見てみたいかなあ。苦戦が予想される往路に対し、復路は出雲後の走りを見ている限りは心配はいらなそう。
出雲に出場した選手が結果を残していてメンバー争いに加わってくるのはもちろん、4年の山田、2年の岩本、1年の尾崎、島田らが63分台で上尾ハーフを走っていますし、3年生にエースがいるものの各学年から1万、ハーフとどんどん好タイムをマークしていますからね。調子の良い選手を起用出来そう。全日本に出場出来なかったですが、逆に箱根に注力できるというのもあります。
10人の争い、16人の争いは激しくなっていますが、シード権を獲得するには往路でどれだけシード争いに加われるかが非常に大事になってきます。エース力が前年度に比べて劣ることを考えると、箱根シードは正直厳しいと思っていますが…前評判以上の結果を残してきたのも事実ですからね。箱根では帝京の粘り強さを再び発揮し、シード争いに喰らいついてほしいです!!