創価大学　２０２２年度 出雲・全日本振り返り⇒箱根に向けて

１区の新家が区間１０位トップとも４６秒差とやや苦しいスタート、出雲は前回も２区１０位でしたし、苦戦が続いています。２区の葛西が区間５位で総合７位に浮上、エースの１人である葛西が戻ってきたのはチームにとっても大きかったですね。３区のムルワが区間賞＆区間新の走りで総合５位に浮上、２，３区で一気に巻き返してきました。ムルワは２年連続３区で区間賞となっています。


４区の石丸は区間７位、唯一出場したルーキーであり、２つ順位を落としたものの何とかまとめてくれたかなあ。５区の石井は区間５位、３大駅伝デビューながらしっかりとまとめてくれました。６区の嶋津は区間５位、ラストは順大の四釜とのラスト勝負でわずかに２秒届かずでしたが総合６位と１つ順位を上げてのゴールとなりました。

１区の横山が区間５位と好スタート、３位集団トップの中央とはわずかに４秒差という好スタートをきりました。１区にエース級以外を起用した場合は苦戦することが多い創価ですが、この走りは箱根を見据えても大きかったか。２区の葛西は区間賞＆区間新の素晴らしい結果、一時は先行を許した駒澤の圭汰をラストスパートで逆転する圧巻の走りを見せてトップに浮上しました。完全復活です。


３区の吉田凌は区間１１位とやや苦しい走りに…箱根では８区８位で走っている選手なのですが、主要区間の３区はさすがに厳しかったか。総合４位に後退しました。４区の石丸は区間１１位、出雲に続いてもう一歩かなあ。持ちタイムは着実に伸ばしていて全日本予選も２組７位と好走しているのですが、３大駅伝は苦戦気味で総合６位に順位を下げることに。


５区にエースの嶋津を起用、ここで区間３位の走りで総合４位に浮上、創価は主要区間にエース級を起用というよりも、つなぎ区間で巻き返せるような区間配置をしましたね。確かにシードを狙うのであれば戦略の１つとしてありかも…６区の新家は区間７位タイでまとめて総合５位、こちらもまずまずの走りでした。７区にエースがいることを考えると、ここは中位でまとめられれば十分かなと。


７区のムルワは区間３位、さすがに田澤と近藤が凄まじすぎましたね…ずっと単独走で終盤にようやく順大に追いつくという展開も厳しかったか。総合順位こそ変わりませんでしたが、後続との差を大きく広げることに。８区の山森は区間１１位、３大駅伝デビュー戦で最長区間を走ったことを考えるとまずまずかな。総合順位はしっかりと５位をキープしてのゴールとなりました。

箱根に向けて総合優勝を狙うと榎木監督も話していますが、ポジティブな要素が非常に多いです。まず、１区は全日本でも世田谷ハーフでも好走した横山を起用するという選択肢も出てきたことで、エース級を３区以降に残すことも可能か。２区はムルワ、４区には嶋津がいますしこの２人はあえてずらすことも無いでしょう。創価の強さをこの２年間支えている区間です。３区は２年前に快走している葛西を起用するのが理想かな。この１～４区が現状は最も強そうです。


５区は山候補として名前が挙がっていた新家に激坂王で好走した野沢もおり、どちらかが起用されるのかな？過去２年は三上が担っていた５区も十分計算は出来そう。復路は６区を２年連続１桁で走っている濱野がおり、新家、松田と前回区間５位以内で走っている実力者たち、そして箱根８区に続いて全日本３区を走った吉田凌がいます。他にも前回の箱根で３区だった桑田、１万で２８分台をマークし前回の箱根で往路候補と言われた小暮らがいますね。桑田や小暮は往路への抜擢もあり得るかも。


これだけですでに１０人揃っているわけですが…他にも実力者はまだまだいます。ハーフで好結果を何度も残し、前年度の出雲で１区を走っている緒方、全日本で８区を担った山森も復路に出場する可能性の方がむしろ高いように思えますし、出雲に出場した石井、ルーキーも出雲、全日本を走った石丸に１万でタイムをのばす家入、ハーフで好走した黒木、山下らがいます。１０人はもちろん、１６人の争いも非常に熾烈です。


往路の強さは全大学でもトップクラスですし、復路を任せられる選手がズラッと揃っていることを考えると…創価も青学、駒澤に次ぐ３番手を争う大学の１校という位置づけでしょうか。前々回のように優勝候補にミスがあれば一気に優勝争いに加わってきてもおかしくないかと。４年生に主力が揃う今年度はまさに勝負の年ですし、創価の強さを再び箱根で見せつけて欲しいです。