神奈川大学 2022年度 箱根予選・全日本振り返り⇒来年度に向けて

続いては神奈川大学について、全日本、箱根予選の結果を振り返りつつ、来年度への展望も書いていきます。箱根予選結果全日本結果はこのようになっております。全日本予選はトップ通過、箱根予選でも上位通過が期待されたものの、主力を複数欠くなど予選会に合わせられずにまさかの11位で予選落ちとなってしまいました。全日本もなかなかシード争いに加わることは出来ずに総合12位、1度も総合11位以内に入ることは出来ませんでした。

箱根予選振り返り

有村がチームトップの14位と見事な走り、前回の箱根で10区9位でしたが一気にエース級の活躍を見せました。巻田、山崎とエース級がいなかっただけにこの走りは大きかったですね。さらに宇津野が46位、小林篤が56位といずれも50位前後での走り、宇津野は3大駅伝・予選会のいずれも抜群の安定感を誇りますし、小林篤も3大駅伝・予選会は比較的安定している選手です。


続くのが89位の佐々木、前回の全日本予選以降、出場はありませんでしたが箱根予選では何とか間に合わせてくれました。100位以内だったのがここまでのわずか4人、5番手が132位の宮本という状況ではさすがに厳しい…期待のルーキーですが、チーム内順位は悪くないですが順位はもう一歩だったかなあ。同じくルーキーの山田が144位でこちらはまずまずか。今年度飛躍を遂げた尾方が148位とここまでが150位以内、尾方も活躍ぶりからするともっと上位で走って欲しかった選手かなあ。


小林政が189位ですが、前回が123位、そして箱根では4区10位だったことを考えると正直かなり物足りない状況…神大が200位以内が8人しかいないのが信じられない…204位で鈴木、215位の石口で10番手、鈴木は2年前の103位から100位ほど順位を落としていますし、石口も200位オーバーは苦しいですよね。


さらに前回の箱根で8区10位だった大泉が240位、トラックで結果を残す中原が302位と実績のある選手や今年度結果を残している選手が揃って結果を残せていないことを見ても、やはりチームとして箱根予選に上手く合わせられなかったことが分かりますね。。。全日本予選トップ通過だったトラックシーズンから一転、2009年以来13年ぶりに箱根出場を逃すこととなってしまいました。

全日本振り返り

1区の有村が区間13位、箱根予選の走りからすると区間順位は物足りなく感じますが、トップから28秒差、集団トップだった3位とも13秒差ですしタイム差としては決して悪くは無かったんですよね。スターターの役割を果たしてくれました。2区の島崎は最初で最後の3大駅伝出場となりましたが区間12位、島崎も13分台、28分台のスピードがありますがやや苦しい走りに…


3区に抜擢されたルーキーの宮本は区間16位で関東最下位に沈んでしまうことに。やはり箱根予選に続いての全日本はルーキーには負担が大きいですよね、まして主要区間である3区ですからなおさら…総合12→16位と順位を下げてしまいました。4区の小林政は区間7位で16→14と2つ順位を上げる走り、箱根予選は苦しい走りとなりましたがやはり力があります。8区間で最も良い区間順位となりました。


5区の尾方は区間15位、初の3大駅伝は苦しい走りとなってしまいました。有村、島崎、宮本にこの尾方と全日本予選で1,2組を揃って1桁で走った4人が全日本も出場したのですがいずれも区間12位以下となっており、やはり予選と本戦は違いますね…6区の中原も区間14位という結果に。トラックは5千で13分46秒をマークしたり、1500mでは関東インカレで3位に入ったりと活躍を見せているのですが、ロードとなると苦しい走りが続いています。


7区は箱根予選を回避したエースの山崎が出場、区間8位の走りで14→12位と2つ順位を上げました。箱根予選を山崎が走れていたらと正直思わずにはいられませんでしたが…出場すれば結果を残すのはさすがエースです。8区の小林篤は区間12位で総合でも変わらずに12位でのフィニッシュとなりました。崩れることなく最長区間をしっかりとまとめてくれました。

来年度に向けて

チームを牽引してきた山崎、今年度の箱根予選チームトップの有村らが抜けることとなり、その影響が大きいのは事実ですが、最も質・量ともに揃っているのは3年生であり来年度は最終学年を迎えることとなります。巻田、小林政、小林篤、宇津野、佐々木、高橋、大泉と箱根経験者だけで7人、さらに今年度台頭著しい尾方もいますからね。なかなか足並みが揃わないことも多いため、来年度は故障なくチームを牽引してほしいところ。箱根予選はチームの半分以上を占めるでしょうし。


3年生が非常に充実している一方で1,2年生はまだまだこれからという状況かなあ。2年生は石口、中原の2人が箱根予選に出場していますが、ともに下位に沈んでしまいましたし、中原は全日本にも出場したもののこちらも苦しい走り…トラックだけではなくて3大駅伝・予選会でもチームを牽引する選手となって欲しいのですが。。。他にも高校時代に実績のある園田、持ちタイムを伸ばしている長谷川らがいますし、選手層を厚くしていって欲しいところ。


1年生は宮本が全日本予選で素晴らしい走りを見せた他、山田も箱根予選ではチーム6番手で走っています。宮本は全日本は苦しい走りでしたが、力のあるところは証明していますし、エース候補の1人ですよね。他には酒井が箱根予選、全日本ともにメンバー入りを果たしています。


今年度の箱根予選経験者は10人残っていますし、来年度に向けては戦力的には心配はありません。新入生に頼らなくても12人はサクッと揃います。数少ない不安要素は今年度と同じように箱根予選にチームとして合わせられなかったら…今年度のトップ2であろう巻田、山崎を揃って欠いてしまったことがあまりにも痛すぎましたからね。勝負にたらればは禁物ですが実際どちらか走れていれば通過出来ていたでしょうし…


来年度も戦力が充実しており、本来は箱根予選を得意としている神大が連続で予選落ちするわけにはいきませんし、来年度は主力の故障なくベストに近い布陣で全日本予選だけでは無く箱根予選にも臨んで欲しいです。そうすれば上位通過も十分に狙えるはずですから。そんな状況でさらに現3年生に割って入って主力になる選手が2年生以下から台頭してきてくれれば理想的ですね。今年度の悔しさを糧にさらなるチームの成長に期待です!!

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