大東文化大学 2022年度 箱根予選・全日本振り返り⇒箱根に向けて

続いては大東文化大学について、全日本、箱根予選の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。箱根予選結果全日本結果はこのようになっております。過去3年間は3大駅伝に出場出来ない状況からは一転して今年度は全日本、箱根出場を勝ち取りました。特に箱根予選でのトップ通過は素晴らしく、真名子新監督のもと、一気にチームを立て直してきましたね。

箱根予選振り返り

留学生のワンジルが5位と見事な走りでチームトップ、前回の箱根予選は終盤失速して231位のチーム最下位でしたが、今回は無理せずに徐々に順位を上げてのフィニッシュとなりました。ワンジルにはこういうレースの方が合っていそう。大野が20位、久保田が24位と日本人エースたちが続きました。大野は全日本予選で3組トップに続いての好走で完全にチームのエース格となりましたね。久保田は前年度はチームを牽引する選手ですが、こちらも全日本予選4組6位に続いての好走でした。


エースたちが揃って好走しただけではなく、菊地が32位、ルーキーの入濱が43位と50位以内が5人。菊地は2年時の故障を乗り越えて見事な復活を遂げました。再びチームに欠かせない選手となりました。そしてびっくりなのが入濱ですね、ベスト連発で楽しみなルーキーではありましたが、初のハーフでここまで走るとは…今後チームの中心選手となってくれそう。


西代が71位で100位内は6人とそれほど多くは無かったですね。西代も全日本予選1組4位に続いての好走でした。全日本予選、箱根予選と続けて結果を出す選手が多かった。111位の谷口、121位の大谷、141位の木山までが150位以内、谷口も木山もともに28分台のベストを持ち、主力として活躍が期待される選手なだけにもう一歩という順位だったかな。大谷は前回の213位から100位近く順位を上げてきました。


153位の西川が10番手、221位の小田、252位の倉田と続きました。西川は5千で13分台を既にマークしており、前回の169位に続いてこのくらいで安定しています。小田は全日本予選で1組39位に続いて箱根予選でも苦しい走りに…倉田は2年時はエースの1人だったのですが、箱根予選ではなかなか結果を残せていない状況が続いています。

全日本振り返り

1区にワンジルはびっくりしましたが、抜け出した青学の目片にはついていかずに集団でレースを進め、途中で集団から抜け出す全日本予選と同じ走り、最初からハイペースにしないことが今のワンジルの安定感につながっているのかな。終盤にトップを逆転して区間賞&区間新記録を達成しました。2区の菊地は区間13位、総合でも10位にまで順位を下げてしまうことに。後ろから追ってくる選手が実力者ばかりでしたので、かなり走りにくかった部分はあるかも…


3区に抜擢された入濱は区間12位で総合でも14位に下がることに。期待の選手ですが、主力が揃う3区はさすがに厳しかったかなあ。4区の久保田は区間10位、エースの1人であることを考えるとつなぎ区間の4区ならばもう少し上位で走りたかったか。5区の大野は区間9位タイ、こちらもエースであることを考えるともう一歩だったかなあ。3大駅伝に初出場ですし、箱根予選もありましたから仕方ない部分はありますが…


6区の大谷は区間9位、こちらはまずまずの走りだったかなあ。箱根予選ではチーム8番手でしたが、全日本で1桁順位で走ったのはワンジル、大野とこの大谷だけでしたし、よくまとめてくれました。7区の谷口は区間14位、エース級でも厳しかったでしょうし、ここはある程度仕方なかったかな。11⇒14位と3つ順位を下げることとなりました。8区の西代は区間16位で総合順位は変わらずに14位のまま、自己ベスト連発&勝負レースで結果を残しているとはいえ、最長区間はこちらも負担が大きかったか。

箱根に向けて

5年ぶりとなった全日本は14位と洗礼を浴びることとなりましたが、全日本予選、箱根予選での走りは十分に評価できるものですし、4年ぶりの箱根に向けても期待は高まります。往路はワンジル、大野、久保田、菊地の4人がまず候補となってくるかな。この4人で1~4区を任せるのが順当かと。ワンジルはこれまでの起用を見ても2区ということは無さそうなので、3区か4区か。。。上述以外の選手ではルーキーの入濱が往路に抜擢される可能性もありそう。


山は当然経験者がいませんが、大東大は山に強いというのは以前から言われており、前回総合19位に沈んだ時も5区、6区はともに10位以内で走っていますからね。しっかりと準備してきてくれるのでは無いでしょうか。復路は2年生と4年生が中心となっていきそうかなあ。2年では箱根予選を走った西代、大谷、西川らがいますし、4年では木山、谷口、倉田ら本来であれば主力として期待したい選手がいますからね。コンディションを合わせられれば起用される可能性も十分あります。


元々、チームの中心だった3,4年生に加えて2年生が一気に台頭したことで選手層が厚くなったのが大きいですよね。4年生になってやや苦戦している選手が何人かいるのは気になるところですが…エース級もワンジルが1年時の不安定さを克服して2年になってからは抜群の安定感を誇りますし、大野、久保田というエースの存在、菊地の復活と前年度からは見違えるようなチームとなりました。


箱根予選トップ通過となると、箱根でもシードを目指したいところですが、そう簡単にはいかないでしょう。箱根シード校はどこも強豪揃いなのはもちろん、箱根経験者が一人もいないという経験不足もありますし、今回のトップ通過は明治や早稲田の選手にアクシデントがあったのも正直ありますからね。ただ、今後に向けて非常に希望が持てるチームになってきたのも事実ですし、全日本予選、箱根予選に続いて箱根でもびっくりするような好走で大東大旋風を巻き起こして欲しいです!!