第17回(2022年) 世田谷246ハーフレース結果 ~青学の田中が2年連続日本人トップの快走~

世田谷ハーフが本日行われましたので、大学ごとに自己ベストを出した選手を中心にレース結果を振り返ります。今回はややコンディションが厳しかったのか、日本人大学生に限ると62分台が0人、63分台も3人しかいませんでした。タイムの出にくいコース、条件で結果を残した選手は箱根に向けても相当期待出来そうです。

青山学院大学

田中が63分4秒で日本人トップの2位、前回も優勝していますしハーフの強さは抜群です。これでも箱根を走れるか分からないのが青学の強さを支えていますよね。出雲は苦しい走りでしたが、ハーフの距離である箱根ならば田中の強さが活きると思うのですが…ルーキーの塩出が64分14秒で続き、早速距離対応出来ているところを見せてくれました。


他は関口が64分19秒、畦地が64分33秒、西久保が64分47秒と4年生が64分台でまとめているものの、そこまで目立ったアピールは出来なかったかなあ。16人に入っても10人はなかなかに厳しそう。


宮古サーモンハーフにも青学勢は出場しており、太田が63分5秒で連覇を達成した、前回の箱根で爆走した頼もしい主力が戻ってきました。さらに小原が63分19秒、鈴木が63分41秒と3年生が続き、10区区間記録保持者の中倉も63分台で走ったということで箱根に向けて戦力が整ってきましたね。

駒澤大学

吉本が初ハーフで63分31秒をマークして3位に入ったのは大きな収穫です。監督やチームメイトから期待の選手として名前を挙げられていましたが、今回その力を示すこととなりました。さらに、期待のルーキーである伊藤も64分15秒と上々の走り、長い距離に強いという評判でしたが、初ハーフで早速結果を残しました。


同じくルーキーの山下も64分50秒でまとめたのは上々の走りだったのでは。ロードに高校時代から強い選手ですし、今後に期待が出来そう。続く北が65分32秒、中島が66分47秒ということで4年生も含めた以降の選手はちょっと苦しい走りとなってしまいました。

東洋大学

小林が64分5秒で6位に入る見事な走り、3大駅伝はエントリーされながらもまだ出場がありませんが、今年の箱根では候補に入ってきそう。続いたのはルーキーの網本が65分58秒ということであまり目立つ走りは出来なかったかなあ。前年度の全日本を走っている菅野も68分28秒に留まっています。

東京国際大学

岡が66分10秒で走っています。全日本でメンバー入りを果たしていますが、箱根出場へのアピールとはならなかったかな。

中央大学

ルーキーの白川が64分23秒で走ったのは上出来ですね。トラックでも結果を残していますし、駿恭、溜池に続いて3大駅伝出場を果たすのはこの白川になるかも。東海林も64分28秒で続き、セカンドベストかな。3大駅伝はずっとエントリーを続けていますし、そろそろ出場が期待されます。他にも山口が65分9秒、ルーキーの佐藤が65分14秒で走るなど下級生が結果を残しています。16人の箱根メンバー争いも激しくなりそう。

創価大学

全日本1区を走った横山が63分57秒で5位に入る見事な走り、全日本を走った選手はほとんどがペース走だったのですが、記録を狙ってきましたね。これは箱根出場の可能性も非常に高くなり、1区など往路への抜擢もあるかも。志村が64分39秒でセカンドベスト、こちらも箱根メンバーを争う選手の1人です。緒方も64分39秒と同タイムで続いており、着実に層も厚くなってきましたね。野田が65分27秒で続いています。

法政大学

今回最も収穫があったのは法政かもしれません。中園が64分12秒で7位に入ったのを筆頭に全日本の出場経験もある宗像が64分27秒、期待のルーキー清水が64分42秒、箱根予選も経験している高須賀が64分53秒、山本が64分58秒と64分台が5人もいるんですよね。さらに安澤が65分11秒、高橋が65分14秒で続き、清水、高橋と今年度はまだ目立たないルーキーも着実にハーフに対応。箱根に向けてグッと戦力が整ってきた印象です。

明治大学

箱根予選で上々の走りを見せた漆畑が64分13秒、期待のルーキーである堀が64分15秒で続きました。ともに箱根10人に入ってきてもおかしくないです。前回箱根5区を走った下條が64分46秒、箱根予選で苦戦した杉も64分57秒でまとめているのも大きいです。新井が65分38秒、箱根予選を走った室田も65分50秒で走っており、ルーキーの4人(森下、吉川響、堀、室田)が良いですね。4年生中心のチームですが、来年度はこの学年が中心となる可能性を秘めています。

日本体育大学

主力の1人である分須が64分23秒でベストに1秒及ばずも好走、田中が64分41秒、奥山が64分51秒で続きました。分須、田中は箱根予選も出場していますが、奥山はハーフのタイムは良いのですがなかなか3大駅伝出場には手が届かないでいるんですよね。最後の箱根での出場を狙います。全日本予選を走った髙濱が65分31秒、溝上が65分41秒、山下が65分54秒で走っておりまずまずか。

東海大学

3大駅伝経験者である水野が65分2秒でベスト、持ちタイムを伸ばす丸山が65分22秒で続いています。ただ、3大駅伝に出場している神薗は66分7秒、スピードのある溝口は67分30秒、喜早、入田らは70分オーバーということで、状態が気になるところ。特に入田は前回の箱根でも1桁で走っている選手ですし。

国士舘大学

カマウが62分43秒で見事に優勝、箱根予選では22位と消化不良なレースでしたが、今回は日本人選手を寄せ付けませんでした。箱根ではエース区間を担うでしょうし、ここで結果を残せたのは何よりです。ただ、続いたのが生田目の66分17秒かな。さらに横田の66分50秒、佐藤が67分38秒、富岡が67分46秒でで走っているものの、日本人選手は全体的に苦しかったか。

神奈川大学

酒井が67分24秒で走っておりチームトップ。箱根予選、全日本ともにエントリーされた期待のルーキーの1人ですが、今回はやや苦しい走りに…赤池が68分17秒、西坂が68分56秒とルーキーが68分台で走っています。ルーキーたちの今後に期待です。

日本大学

全日本に出場した選手はペース走という話でしたが、全日本に出場し67分41秒だった安藤がチームトップということに。土井が67分52秒で続き、三山が68分10秒、濱田が68分36秒ということで、土井、濱田らがタイムを狙っていたとすると、かなり苦しい結果ですね。。。