駒澤大学 2022年度 出雲・全日本振り返り⇒箱根に向けて

続いては駒澤大学について、出雲・全日本の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。出雲・全日本結果はこのようになっております。 出雲も全日本もほぼ完璧なレースだったと言って良いでしょう。2大会合計で14区間走ったわけですが…区間賞が6,区間2位が5,区間4位が2,区間5位が1と11区間で区間2位以内、ワーストで区間5位なのですから凄まじいです。

出雲振り返り

1区の花尾が区間2位、中央の大和が飛び出した後も冷静に対処し、集団の中で着実に前を追っていきトップと9秒差という好スタートをきりました。2区のスーパールーキー圭汰が区間賞&区間新の走りでトップに浮上、トラックシーズンは苦戦が続いていましたが、駅伝シーズンには見事に合わせてくれました。3区の田澤は体調不良ながらも区間2位の力走で後続との差を広げました。


4区の山野も区間2位と安定した走りで後続を寄せ付けず、5区の安原が前半差を詰められたときは大丈夫かと思いましたが後半は逆に引き離す区間賞の走り、さらには6区に故障から復帰した芽吹が区間賞&涙のゴールで見事に9年ぶり4度目の出雲優勝を果たしました。区間賞3つ、区間2位3つというのはちょうど9年前に出雲を制した時と全く同じ区間順位でしたね。他大学を寄せ付けませんでした。

全日本振り返り

1区の円が青学の目片が抜け出す予想外の展開ながらも落ち着いてレースを進め、終盤に集団から抜け出して前を追っていく走り、結果的に後ろとの差をつけることは出来ませんでしたが区間4位、2位の青学とも9秒差と3大駅伝初出場ながら上々の走りを見せました。2区の圭汰は創価の葛西とともにあっという間に抜け出して先頭にまで浮上、2区圭汰が出雲に続いてはまりました。ラストスパートで葛西に及ばずに区間賞は1秒逃したものの区間新の走り、ここで大きく優勝に近づきました。


3区の山野は区間5位ながらも主要区間をしっかりとまとめてトップを逆転、さらに後続と38秒差をつけました。優勝を決定づけたのは4区のルーキー山川、この区間でどれだけ耐えられるかが大事だと思っていましたが、ここで並みいる実力者を抑えて区間賞を獲得、盤石の態勢を築きました。5区の篠原は故障明けということで負担の少ない5区でしたが区間2位の安定した走り。


6区の安原も安定した走りで区間4位でまとめました。無理せずに堅実な走りでしたね。7区のエース田澤は区間記録との闘い、49分38秒という驚異的な区間新記録で4年連続区間賞を獲得しました。8区の花尾も積極的な走りで区間賞を獲得、安定感に加えて攻める走りも出来るようになりました、これは箱根を見据えても大きいです。5時間6分47秒という大会記録を4分以上更新する走りで3連覇&2冠を達成することとなりました。

箱根に向けて

出雲と全日本をこれだけ圧勝すると箱根も優勝して3冠を達成できるのでは?と期待したくなりますが、箱根は別物です。9年前に2冠を達成した際も出雲、全日本を圧勝して3冠に挑みましたが、設楽兄弟、田口、服部兄弟らを擁する東洋に4分半以上の大差をつけられての2位、3冠の夢は散りました。


今回の箱根では前回王者の青学が大きな壁として立ちはだかることでしょう。前回は青学に11分以上もの圧倒的大差をつけられて敗れているわけですし、この差を1年で埋めることがいかに大変か…今年度は箱根を見据えて長い距離を中心に強化してきたという話ですし、その状況で出雲・全日本を優勝出来たのは箱根に向けて期待が持てるのは事実です。


芽吹が足の痛みで全日本を欠場したということからも2区起用は難しそうで、3年連続の2区は田澤ということになりそう。1区は前回2位で走っている唐澤が全然姿を見せていないだけに再度の1区は難しそうで、誰を起用するのか悩ましいですね。主力は起用したくないけれど、遅れたくもない…全日本1区の円、全日本1区を希望していた篠原らが候補になってくるか。3区は圭汰に任せられると良さそうですが、ハーフの距離に対応出来るのか気になるところ。


4区は順当ならば芽吹に任せるのが良さそうですし、5区は前回走っている金子がいますので心配はいらないでしょう。個人的には5区希望している山川も気になるところですが、山川が5区で無ければ5区希望の選手が走ることが多い8区あたりになるのかな。6区は経験者がいませんが、最近はしっかりと走れる選手を用意しているので心配はいらなそうかな。なるべく主力以外で6区に強い選手を準備出来るのが理想です。


これまでに名前が挙がった選手以外では、全日本優勝メンバーの花尾、山野、安原らがいますし、揃って復路に温存出来れば大きいです。いずれも往路を任せられる選手ではありますが。他にも前回8区予定だったという赤星や全日本に出場しても良い走りが出来たはずという吉本、前回の箱根を走った白鳥、青柿らもいます。ルーキーでは圭汰、山川とともに伊藤の名前が良く上がりますし、箱根でも16人には入ってくるでしょう。


他にも4年の東山、3年の赤津ら3大駅伝経験者もいますし、ここ3年で最もメンバー争い、出場争いが激しくなることでしょう。3冠を狙えるチャンス自体がめったにないものですし、この機会を逃したらまた次にいつチャンスがあるかもわかりません。出雲、全日本を同一年度で3度制しているのは駒澤だけ…今回の全日本で9度目の2冠を達成した駒澤が悲願である3冠を3度目の正直で達成することが出来るのか、出雲・全日本のような強さを箱根でも見せて欲しいです!!

「箱根駅伝増刊号2023」が「12/1」に発売になります。
私も毎年購入していますし、箱根駅伝に向けて欠かせない1冊かと思います~