第54回(2022年)全日本大学駅伝 戦力分析&区間配置予想 ~東京国際大学~

続いては、出雲では主力を欠いたことが響いて8位、前回の全日本では5位でシードを獲得している東京国際大学の全日本大学駅伝における戦力分析と区間配置予想を行っていきます。エントリー一覧過去5年成績はこのようになっております。

4年生

出雲で3区5位、前回の全日本で6区区間賞の丹所、出雲で5区8位、前回の全日本で4区11位の堀畑、出雲は故障により未出場、前回の全日本では3区区間賞のヴィンセント、全日本は1,2年時に8区を走って区間賞、区間2位といずれも快走、北海道マラソンで優勝を果たしたムセンビ、前回の全日本では8区12位、箱根では9区9位で走っている宗像の5人。

3年生

出雲で4区8位の川端、6区7位の村松、出雲エントリーの林、前回の全日本で5区13位、5千で14分4秒、1万で29分9秒のベストを持つ生田の4人。

2年生

出雲で1区8位の冨永、3区8位の白井、出雲エントリーの木村、牛、今年度5千で14分10秒、1万で29分39秒のベストをマーク、3大駅伝初エントリーを果たした岡、5千で14分2秒、1万で29分56秒のベストを持ち、箱根では5区14位で走っている倉掛の6人。

1年生

5千で14分16秒、1万で29分34秒のベストを今月マークした大村が唯一のエントリー。

軽い肉離れをして出雲を回避したヴィンセントは無事にエントリー、ムセンビもメンバー入りでどちらを起用するかも気になるところです。一方で日本人エースの1人である山谷は出雲に引き続き外れてしまいましたし、佐藤も同様です。期待のルーキーはベスト連発の大村が唯一のエントリーということで菅野や森の状態も気になるところ。


出雲のエントリーメンバー10人は引き続きメンバー入りを果たしていますし、出雲優勝経験のある宗像も戻ってきました。ベストメンバーとはまだ言えないものの、徐々に戦力は整ってきたかなあ。そんな東京国際大学の区間配置予想は以下のとおりです。

区間配置予想

冨永②ー白井②ー丹所④ー村松③
牛②ー堀畑④ー宗像④ームセンビ④

1区は冨永、出雲は1人3位集団から抜け出す走りを披露、結果的に8位ではありましたが頼もしさを感じました。他に1区を経験している山谷や佐藤もいませんし、出雲に続いて冨永で良さそう。1年目から箱根で好走しているのも好材料です。


2区は白井、出雲はもう一歩だったのですが今年度は関東インカレで好走するなど主力級の活躍を見せています。2区はこれまでも伊藤、丹所、山谷と日本人エースを起用している区間、丹所でも留学生でもなければ2区を任せるのは白井がふさわしいかと。


3区は丹所、前回はヴィンセントが起用されましたがあれは7,8区で経験を積ませる意味合いもありましたし、本来であれば留学生は長距離区間に残しておきたいところ。かといって丹所も長距離区間となるとさすがに出遅れてしまうリスクもあるので…主要区間でもある3区で丹所がいればしっかりと前半から主導権を握っていけそう。


4区は村松、出雲ではアンカーで上々の走りを見せてくれましたし、箱根でも好走しているんですよね。全日本でも長距離区間の可能性はあるかと思いますが、前半から攻めていくことが多いことを考えると、4区というのも面白いかと。

5区は牛、3大駅伝未経験者の中で個人的に最も期待している選手、5千では走るたびにベストを更新していますし、ハーフの距離は未知数ですが全日本ならば問題無くそのスピードを活かせるでしょう。3大駅伝未経験ということもあり、比較的負担の少ない5区としました。


6区は堀畑、全日本は2年連続で出場しており、2年前は6区を走っています。出雲も走っていますしなかなか快走と呼ぶような走りは見せられていないもの、起用され続けていることからも期待の大きさが伺えます。全日本も3年連続で走る可能性は高く、経験のある6区としました。


7区は宗像、状態が気になるところですがエントリーされているのならば問題無いと信じて…箱根9区でも中位でまとめていますし、前回も8区に抜擢されている選手で長い距離に強く、同じく長距離区間である7区への起用もあり得るな。


8区はムセンビ、前回はヴィンセントが起用されましたが1,2年時は出場していずれも好走、マラソンを走った影響も気になりますが出場するとすれば全日本ですし、最長区間である8区で三度好走を期待して起用してほしいという想いも込めて。

気になるのは2本柱…留学生はヴィンセントとムセンビのどちらを起用するのか、そして丹所をどの区間に起用するかですね。今回は3区丹所、8区ムセンビと予想しましたが、起用方法によってガラッとレース展開が変わってきますからね、東国大の順位への影響はもちろん、場合によっては他チームにも大きく影響を与える可能性も。。。


前回は5位でしたが今回の順位はどうなるのか…もちろん2年連続でシードを獲得する可能性もありますが、山谷を欠いていることや出雲の走りを見るとちょっと不安もありますよね…前回のシード校も全日本予選会校も今回は強い大学が多いですし、シード争いに巻き込まれてしまったりシード落ちとなってしまう可能性もあるかと。それだけシード争いは熾烈です。


前回王者として臨んだ出雲はまさかの8位に終わりましたが、出雲に比べて選手も戻ってきましたし、全日本ではしっかりと立て直してきたいところ。実績のある選手を起用するのか、自己ベストを直近でマークして勢いのある選手を起用するのか区間配置にも非常に注目です。前回は2度に渡ってトップを走っての5位、最大の目標である箱根に繋げていくためにもやはり東国大は強いと思わせるような走りを全日本で見せて欲しいです!!

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