第34回(2022年)出雲駅伝 区間エントリー発表

2022年10月10日

3大駅伝の初戦となる出雲駅伝の区間エントリーが発表になりました。今回も前回同様に補員2名との戦略的な当日変更が可能となります。区間配置(PDF)はこのようになっております。関東10大学における区間配置を当日変更も考慮しながら見ていきます。前回と比べてどこも3区を重視してきましたね。4,5区が向かい風で先行チームが有利、挽回するのが難しいという各チームの考えがありそうです。

青山学院大学

目片④-横田④-野村②-志貴③-田中②-山内③

補員:近藤④、中村④

鶴川は故障という話が出ていたので、外れても仕方ないですね。近藤、中村を補員というのは他大学を見て3,6区を決めたいという意図でしょう。3区にエースが集まったので3区に近藤、6区に中村という当日変更になりそう。1区の目片はスピードがありますし、今年度の活躍は目覚ましいですからね、つなぎ区間も横田、志貴、田中と力のある選手が揃っていますし、近藤、中村も駅伝シーズンで早くも好走しているとなると、やはり今年の青学も強そうで優勝候補の一角を占めることになりそう。

順天堂大学

野村④-石井③-伊豫田④-油谷②-西澤④-四釜④

補員: 三浦③、石岡①


三浦が補員なのはアクシデント対策ということで起用は確実ということですが…起用されそうな区間が無いような…実績で劣る油谷となると4区ですが向かい風が予想される4区にスピードのある三浦…?かといって1~3区は主力が揃っていて順当ならば当日走る選手ばかりですからね。野村の1区がちょっと気になったので万全では無く三浦と当日変更とかもあるのかな?三浦の起用区間が気になります。


それ以外は順当で3区伊豫田、6区四釜は強力。3,4年生で6区間揃えるのか2年の油谷、1年の石岡が出場するのかも注目です。主力の当日変更が無ければ順大も非常に強そうです。

駒澤大学

花尾③-圭汰①-田澤④-山野④-安原③-芽吹③

補員: 伊藤①、山川①


前回の箱根以降、1度もレースに出場していない芽吹がまさかのアンカー。しかも監督も当日走ることを明言しており、状態は問題無いのでしょう。万全であれば日本選手権で3位に入ってくる実力者ですからね。田澤を3区に起用出来るのも大きく、前回の苦しいチーム状況が丸わかりだった区間エントリーから一転して、エントリーメンバーでは完璧と言って良い区間配置となりました。つなぎ区間も圭汰、山野、安原と主要区間を走れる選手が揃っていますし、当日変更が無ければ優勝争いに絡んでくるかもしれません。

東洋大学

児玉④-甲木②-石田②-佐藤③-前田④-吉田②

補員: 奥山③、西村①


上位陣の中ではやや苦しいエントリーとなってしまったかなあ。ロードで大活躍の梅崎に期待のルーキーである緒方が外れてしまいました。当日変更はしないということなので、6区吉田がどこまで戦えるのか…1~5区までは1区児玉、3区石田など順当に思えるのですが、それだけに梅崎、緒方を起用出来なかった影響が最長区間の6区に響かなければ良いのですが…東洋は6区に期待の選手を抜擢することも多いですし、期待に応える走りを吉田には期待したいところ。前回と同じ3位ならば上出来という印象かな。

東京国際大学

冨永②-白井②-ヴィンセント④-川端③-堀畑④-村松③

補員:丹所④、林③


大エースのヴィンセントは6区ではなく3区に起用してきました。ここからも東国大が3区を重視しているのが分かります。3区でトップに立ってそのまま逃げ切るというのは前回と同じ戦略ですね。6区の村松がそのまま走る可能性は低そうなので丹所が6区を走ることになるでしょう。林が当日変更があるとすれば4,5区かと思いますがこのままの可能性が高そう。そして1区は白井ではなく冨永でしたね。直近の記録会でも好走していますし、この走りが出雲優勝校を決めるかもしれません。ヴィンセントと丹所のコンビは非常に強力で区間配置を見ても私は優勝候補筆頭に東国大を推しています。

中央大学

大和③-千守④-中野③-阿部②-溜池①-駿恭①

補員:若林④、湯浅③


1区大和、3区中野は順当ですが、6区にルーキーの駿恭を起用してきました。主要区間への抜擢があるとしても1,3区だと思っていましたが、6区ということからも期待値の大きさが分かります。5区も溜池でルーキーを5,6区への起用は凄いですね。6区にルーキーは当日変更を考慮してもおそらく中央だけでしょう。そして千守が2区に…1500m中心のレースから5000mでも好走、そして出雲でも走ってくれるのは嬉しいですね。


当日変更は無さそうかなあ?若林、湯浅の2人ともつなぎ区間はもちろん主要区間を走ってもおかしく無い実力者なのですが、どちらかと言えば長い距離に強いので全日本や箱根からの起用でも違和感は無いです。この区間配置でどこまで走れるのか期待もあり不安もありますが…上位や表彰台にあがってくるようだと今後がますます楽しみになります。

創価大学

新家④-葛西④-ムルワ④-石丸①-石井③-嶋津④

補員:家入①、山下①


やはりカミナは走らず…暗黙のルールみたいな話も見ましたが、全日本や箱根同様に要項に記載すれば良いのにと思います。ムルワが3区、嶋津が6区は前回と同じ起用で盤石、4年生は5人起用せずに1年の石丸と3年の石井が4,5区にエントリーされています。補員もルーキー2人となっていますし、これは当日変更はしないということでしょう。葛西は2区で主要区間は回避でしたが、まずは元気な姿を見せて欲しい。今の新家ならば1区も心配無さそうで3区終了時でトップか2位にいてもおかしく無さそう。4区以降どこまで粘れるかが大事ですね。

國學院大學

青木瑠①-山本②-平林②-中西大④-藤本④-伊地知③

補員:坂本④、上原①


4本柱が全員エントリーされているにも関わらず、1区に青木瑠が起用されたのはびっくりしました。当日変更もちょっと考えにくいですし、それだけ期待されているということですよね。走るたびに5千でベストを更新している青木瑠の走り、楽しみです。2区山本、3区平林、4区中西大は非常に強力でここで一気に上位に上がってきそうですし、6区の伊地知も長い距離の強さは抜群です。後は坂本が5区に当日変更がありそうというくらいかな。1区次第では前回の4位やさらに上の順位に入ってもおかしく無さそう。

帝京大学

藤本①-吉岡④-福島②-福田②-山中②-末次③

補員:西脇③、柴戸①


戦力的にただでさえ厳しいのにエースの小野が外れてしまうことに…藤本が1区に抜擢されることになるのかな?個人的には非常に期待している選手なので1区で見てみたいです。3区福島、6区末次もこのままだとすると、西脇が起用される区間が無くなってしまうんですよね。さすがに万全であれば主要区間に起用されると思うので、6区とかと変更になるのかな?吉岡、山中はともに先月5千でベストを更新していますし、このままなのかな?ルーキーの柴戸も見てみたいですし、当日変更も良く分からないなあ。区間配置を見る限りは、申し訳ないですが関東勢で最下位の可能性が高そう。。。

法政大学

松本④-松永③-内田④-扇④-小泉②-稲毛③

補員:中園④、武田②


かなり順当な区間配置となりましたね、内田が1区ではなく3区なのはやや意外でしたが、1区松本が計算出来るということでしょう。松永もスピードを活かすならば2区というのも面白いですし、長い距離に強い稲毛が6区というのも分かります。トラックで好走を見せるも3大駅伝未経験の扇、主力ながら故障明けの小泉をつなぎ区間というのも全て納得の区間配置なんですよね。


補員の中園、武田もつなぎ区間に起用される可能性はありますが、直近の記録会の走りを見ても当日変更はなくこのままの6人で走るのがベストそう。戦力的には正直9番手だと思うのですが…そこからいくつか順位を上げてきそうな期待感もあります。

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