第34回出雲駅伝(2022年)戦力分析&区間配置予想 ~東京国際大学~

2022年9月21日

本日、出雲のエントリーが締め切られ、発表があった大学もいくつかありましたので、本日から出雲駅伝における戦力分析と区間配置予想を行っていきます。最初は前回王者、東京国際大学です。エントリー一覧過去5年成績はこのようになっております。唯一連覇を狙えるチームであり優勝候補ではありますが、ややエントリーには気になる点も…

4年生

前回は6区区間賞、今年度はあまり姿を見せなかったものの、先日も5千で13分25秒をマークして何も問題無いことをアピール、最強ランナーであるヴィンセント、前回は3区2位の快走でチームの優勝を決定づける走り、全日本、箱根では区間賞と他大のエースに負けない走りでチームを牽引する丹所、前年度は全日本で4区11位、箱根では4区12位と大事な往路を任され、1万でも28分54秒のベストを持つ堀畑の3人。

3年生

5千で13分54秒、1万で29分18秒のベストを持ち、箱根では8区6位と好走を見せている村松、5千で14分3秒、1万で29分43秒のベストを持ち、前回の箱根で6区13位で走っている林、5千で14分13秒のベストを持ち、前年度の全日本予選に続いてのエントリーとなった川端の3人。

2年生

今年度5千で13分41秒をマークし、関東インカレ5000mでも7位入賞、前回は4区5位で優勝メンバーとなった白井、前回の箱根では7区6位、今月13分57秒をマークしている冨永、今年度自己ベストを連発して5千は13分50秒をマーク、3大駅伝初エントリーを果たして牛、こちらも今年度ベストを複数回マーク、5千で14分2秒をマークして3大駅伝初エントリーとなった木村と最多の4人。

1年生

ルーキーのエントリーは残念ながらありませんでした。高校時代の実績では森や菅野が入ってきてもおかしくなかったですが、トラックシーズンは目立った走りは見せられていませんでしたし、今のメンバーに入ってくるのは厳しいですよね。

前回の優勝メンバーは今年度全員残っていたのですが、半分の3人がエントリー漏れとなってしまいました。1区3位の山谷、2区4位の佐藤、5区3位の宗像といずれも好走した選手が揃っていないんですよね。特に3本柱の1人である山谷が外れたのは大きいですね。なかなか2年連続で戦力を揃えるのは容易では無いですね。前回はほぼ完璧なエントリー&区間配置だったのですが…


その代わりに2年生は今年度結果を残している選手が揃ってエントリーされています。白井はもちろん、冨永、牛、木村と好タイムの自己ベストをマークしており、実績よりも調子のよい選手を選んだ形かなあ。そんな東京国際大学の区間配置予想は以下のとおりです。

区間配置予想

白井②ー冨永②ー丹所④ー牛②ー村松③ーヴィンセント④

1区は白井、丹所、ヴィンセントは温存しておきたいでしょうし、山谷がいないとなると1区を任せらえるのは白井かなと。5千のタイムも素晴らしいですが、それ以上に関東インカレで入賞した走りが素晴らしかった。チーム4番手は白井だと思っているので、東国大にとって最重要区間とも言える1区を任せるにふさわしい選手です。


2区は冨永、前年度の全日本予選、箱根のいずれも好走している実績、さらに先日5千で13分台のベストをマークしている好調さを考えるとエントリーされた選手では現状4番手と言って良いかと。3区に繋ぐ2区はつなぎ区間の中でも重要度が高いため、冨永としました。


3区は丹所、順当ならば丹所は3区が良いでしょう。前回はこの3区でトップに立って他大学を絶望させました。6区までに差をつけたい他の優勝候補に対し、逆に差をつけてしまう丹所の存在が東国大を優勝候補筆頭に押し上げますし、前回成功しているそのパターンを崩す必要もないかと。1区丹所はもったいないことを考えても、3区がふさわしいですよね。


4区は牛、3大駅伝の経験は無いものの、今年に入ってからはどんどんタイムを伸ばしていますし、すでに13分台を複数マークしているのも魅力的です。長い距離はまだ未知数な部分もありますが、少なくとも5kmの距離に不安は無いですし、前回もルーキーの白井が起用されていることを考えても、3大駅伝初出場となる牛を4区というのが良いかと。3区丹所ならばその次の区間という走りやすさもありますし。


5区は村松、ここが悩ましいところで佐藤も宗像もいないのが痛いのですが…村松も先日の記録会で14分1桁でまとめていること、さらに箱根でも好走している経験も考慮すると出雲から出場してもおかしくないかなあと。5千で13分台のスピードもありますし。


6区はヴィンセント、ここはアクシデントが無い限り鉄板でしょう。最終区間にヴィンセントがいるというだけで他大学にプレッシャーを与え、自大学には安心感を与えます。1分や2分差をつけても1区間でひっくり返せるだけの圧倒的な走力、前回の5区終了時にトップでヴィンセントというのはもう2位争いに興味を移してしまいましたよね…大学No.1ランナーがいるというのは出雲において絶対的なアドバンテージです。

前回の優勝メンバーが揃っている+調子のよい選手が揃っていればもう他大の追随を許さない圧倒的な優勝候補だったと思いますが、山谷を含めて半分いないのがどれだけ影響するかですね。3区丹所、6区ヴィンセントはもう動かせないと思うので、1,2区でどれだけ好位置につけられるかが出雲の優勝争いを左右します。前回は2区終了時でトップと4秒差の3位と最高の位置につけていましたからね…同じような走りを見せることになれば、また興味は2位争いになってしまう…


ただ、白井、冨永という1,2区ならばどちらの区間も大きく遅れることは考えづらいですし、二人を押しのけて起用される選手がいればこれまた同様でしょう。それだけ二人の現時点での評価は高いです。スピードもあって勝負レースでも結果を残しているのが大きいですよね。多少遅れたとしても3,6区で簡単に挽回出来ますし、これだけ主力を欠いてもなお優勝候補筆頭は東国大だと考えています。


丹所が今年度はやや精彩を欠いているのが気になるくらいかなあ?それでも前年度の走りを見ている限りは丹所が力を発揮できないというのは考えにくく、100%でなくともしっかりとまとめてくれそうですけどね…前回のような完璧な展開にはならなくとも、6区で逆転が十分狙える位置ではタスキをつないでくるのではないでしょうか。


初出場&初優勝を果たした前年度はまさに完璧な走りでした。今回も連覇を達成できるだけの戦力は十分に揃っていますし、東国大が負ける姿はアクシデントが無ければなかなか想像出来ないです。それでも、何が起きるのか分からないのが駅伝の面白いところではありますし、前評判通りの強さを見せて連覇を達成するのか?それとも他大学が一矢報いるのか?どちらにしろ優勝争いの中心に東国大がいることでしょうし、どんな走りを見せるのか楽しみです!

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