2022年度 高校特集 ~八千代松陰高校~

都大路の入賞校は紹介し終えたので…入賞校以外で個人的に気になる高校を見ていきます。まずは前回11位だった八千代松陰になります。高校を代表するようなエース級を輩出する一方でなかなか選手層という点では苦戦している印象があります。前回も1区8位の綾、3区6位の工藤と強力な2年生コンビを擁して3区終了時では5位だったものの、その後は徐々に順位を落として最終的に11位まで後退してしまいました。

~八千代松陰高校~

前回の都大路出場者で卒業したのは7区33位だった村上のみ、ダブルエースの綾、工藤以外にも2区6位の小河原、4区22位の田中、5区18位の小松、6区40位の池澤と6人が残るのは大きいです。長距離区間経験者も全員揃っていますし、戦力ダウンは上位校で最も少ないかもしれません。


持ちタイムでは綾が13分51秒でチームトップ、さらに14分4秒の工藤、14分7秒の田中と続き、長距離経験者が順当に持ちタイムトップ3を占めています。工藤はまだまだタイムを伸ばせそうな実力者ですが…さらに14分23秒で小河原が続き、14分32秒の池澤、山本と続きます。14分40秒切りも6人ということで、やはり持ちタイムで見ると上位陣と続く選手の差は大きいです。


今年度が楽しみな理由には都大路の経験者が豊富な他に、インターハイでの活躍もあります。1500mでは期待のルーキーである鈴木が6位といきなり入賞する走り、決勝に進んだルーキーが鈴木1人であったことからも抜け出た存在なのが分かります。中学時代から世代トップクラスの活躍を見せた選手でもありまし、駅伝でも1年目から活躍が楽しみです。さらに、小河原も7位でダブル入賞を果たしています。前回は2区でしたが、今回は5km区間か4区への抜擢もあるのか…2年生の中心選手となっています。


5000mでは綾が7位で入賞、工藤も決勝に進んで10位に入っています。決勝に日本人選手が2人進出したのは八千代松陰だけですし、日本人ダブルエースとしては高校屈指の戦力となっています。今年度も1,3区を揃って走ることが有力視されている2人ですが、大事なこの2区間で心配いらないどころか大きく稼ぐ区間に出来るのが大きいですよね。綾もあらに上位を狙えるであろう選手ですし、工藤も3区6位ですが日本人選手に限れば洛南の佐藤に次いで2位だったわけですし。


伊那駅伝には出場していないため、鈴木以外の新戦力の台頭やロードでの強さはまだ分からない部分もありますが…チームとしてもロードに強い選手をしっかりと育成してくる印象があります。何よりもエースの育成力というのが抜けていますよね。千葉県と言えば都大路出場争いが激しい県として知られていますが、最近は4年連続で八千代松陰が都大路出場を果たしており、一歩抜け出た存在となっています。今年度の出場も有力視されていますね。


過去4大会の成績は7→16→17→11位となっており、3大会連続で入賞には届いていませんが…今年度のチームは十分狙えそうな気がします。選手層も厚いとは言えませんが、7人揃えるのは問題無いですからね。各学年に主力となる選手が揃っているのも心強いです。過去10年で最高順位は2度の7位ですが…ここを上回ってきてもおかしくないですよね。エース級は心配ないだけに、中間層の底上げを図りさらに上位に入ってきてほしいです!!

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