2022年度 高校特集 ~倉敷高校~

続いては前回の都大路で6位だった倉敷高校を見ていきます。前回の都大路では1,3,4区の長距離区間をいずれも区間6位以内で走り、6区終了時までは3位でしたが…7区でアクシデントがあって区間最下位となってしまい、3→6位と3つ順位を落としてしまいました。勝負事にたらればは禁物ですが、前回アクシデントが無ければ総合3位という結果だった可能性も十分にあります。

~倉敷高校~

前回のブログでも記載しましたが、私は倉敷が都大路における今年度の優勝候補筆頭だと思っているのですが…大きくわけて理由は2つあります。まずは何といっても前回の経験者たちです。長距離区間で好結果を残した3人がいずれも今年度も健在なんですよね。1区4位だった南坂はその後も活躍を続けて高校トップクラスの1人となっていますし、1区で出遅れるどころか区間賞を獲得してもおかしくありません。


さらに、3区3位だったキプチルチルは大分東明のディリツとも競るほどの活躍を見せており、悪くても留学生でNo.2の地位は確保しているでしょう。4区6位だった桑田は今年が2年生、前回は1年にしてあの快走を見せていますからね。優勝を狙ううえで最も重要な長距離区間は全くスキがありません。さらに、6区9位だった菱田もいます。ちなみに前回の都大路で長距離区間が全て2年生以下だったのはトップ10ではおらず、上位では11位だった八千代松陰、17位の埼玉栄、18位の滋賀学園らがいます。


もう1つは相対的な話になりますが、留学生を抱える強豪校が前年度ほどの強さが無さそうということです。前回優勝の世羅、3位の仙台育英はいずれも長距離区間を走った日本人選手が卒業しており、戦力ダウンは倉敷と比べて遥かに大きいです。留学生がいる高校の中でまず総合力はNo.1ということになるでしょう。では日本人選手のみの高校はどうかということになりますが…佐久長聖や先ほど名前を挙げた高校などもいますが…仮に佐久長聖を相手と考えてもかなり有利なんですよね。


まずは1区に日本人エースを起用することとなるでしょうが…吉岡vs南坂となったとしても、大差をつけて負けることは無いでしょう。前回は10秒吉岡が上回りましたが、今回もそのくらいが限度なのでは…逆に南坂が上回ってもおかしくないですからね。2区で差が大きくつくことは基本無いので、3区キプチルチルで負けてても逆転し、大差をつける可能性が高いです。前回も1分離していますからね。


となると4区で差を縮めたいところなのですが…ここに前回好走している桑田がいるのがとにかく大きい。逆に差を広げる可能性もありますし、大きく差を詰められることも無いでしょう。あとは5~7区で逃げ切る必勝パターンに持ち込めるという…日本人のみの高校が留学生のいる優勝候補に勝つには1区で多少なりとも差をつけ、3区で広げられる差を最小限にとどめ、4区で大きく挽回するというのがほぼ必須なのですが…その3区間全てで希望を打ち破れる可能性があるのが今年度の倉敷なんですよね。


持ちタイムを見ていくと…キプチルチルが13分26秒と持ちタイムもディリツについで2位、インターハイ5000mでも2位でしたし、悪くても3区2位以内では走ってくれそうな安心感があります。南坂は13分54秒をもっており、インターハイ5000mでも8位入賞を果たしています。14分17秒を持つ桑田がタイムでも続きますし、インターハイ5000mにも出場し、1組8位と予選通過まであと一歩という走りを見せました。


主力が今年度も揃って好結果を残しているのが非常に頼もしいです。さらに14分22秒の植月、14分25秒の檜垣、14分27秒の菱田と14分30秒切りがすでに6人いるのも良いですね。


伊那駅伝では6位でしたがキプチルチルは起用していません。南坂の2区区間新記録に3区5位の桑田、さらに最長区間の4区で区間4位と菱田も快走を見せています。この走りを見ると、菱田が4区を走る可能性もあり得ますね…前回同様に1,3,4,6区は盤石となりそう。その一方で伊那駅伝では他の3区間がいずれも19位以下ということで5番手以降がちょっと不安なくらいかなあ。


2015年からは3→1→2→1→2→4→6位と2度の優勝を含むハイレベルな結果を残しています。2018年以来4年ぶりの優勝を狙うには絶好の機会ですし、優勝候補筆頭となるであろうプレッシャーもあるでしょうが、勝ち切る強さを見せて欲しいです!

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