2022年度 高校特集 ~世羅高校~

本日からは都大路で前回上位だったり今年度活躍が期待される高校を見ていきます。9月末からはもう3大駅伝の記事ばかりになるかと思いますが…それまでの1か月は各種大会や記録会との兼ね合いもありますが…高校特集と4年生の特集をコツコツ記事にしていこうかなと。まずは都大路で2連覇を達成している広島の世羅高校を見ていきます。

~世羅高校~

過去2大会は2時間1分31秒、2時間1分21秒と驚異的なタイムで連覇を達成している世羅高校ですが…さすがに今年度は戦力的に厳しそうというのが率直な感想です。この10年を見ても2連覇を2度達成していますが、どちらにも共通しているのが1度目の優勝の際に日本人エースも留学生も2年生だったということ。


2014~15の時は新迫、中島、カマイシの3人が2,3年時に連覇を達成し、2014は新迫が1区、2015は中島が1区で好走しています。2020~21の時は森下、吉川、塩出、コスマスが2,3年時に連覇を達成、1区は森下が2年連続で務め、9位→区間賞といずれも素晴らしい走りを見せています。大学で4連覇が困難なように高校も3連覇は非常に難易度が高いです。3年間で全選手が入れ替わってしまうわけで、さらに大学と比べると1年でエース級の活躍を見せる選手はほとんどいませんからね。


今年度は1、3区で区間賞だった森下、コスマスに4区3位の吉川と長距離区間で快走を見せた選手が揃って抜けており、都大路経験者は前々回5区5位の石堂、前回では2区12位の中村、5区4位の小島、7区区間賞の村上の4人だけでうち3人は3km区間ですからね。経験値という点では厳しいのが実情です。


持ちタイムを見ると14分17秒の中村、石堂、14分29秒の小島、14分33秒の村上といずれも都大路経験者がチーム上位を占めますが14分1桁もいない状況です。まあ、村上のタイムを見ても走力に全然追いついていないですし、そもそも世羅の選手は持ちタイム以上の力を都大路で当然のように発揮してくるので、測れない部分も大きいですが。


新留学生については把握できていなくて申し訳ないのですが、入学する目途がたったという記事までは見ましたが現時点でどうなったのか…少なくとも5千で目立った走りを見せたり、インターハイに出場したりといったことは無かったですね。ルーキーでは向津がインターハイに1500mで出場を果たしており、1年目から活躍が期待されます。


戦力を測る際に大きな指標となる伊那駅伝は22位という結果でかなり苦戦気味…村上はいませんでしたが、石堂、中村、小島ら今年度の主力となりそうな選手は揃っていたなかでの結果なので気になるところではあるかなあ。インターハイでは村上が5000mで出場、浜田と小島はともに3000m障害で出場を決めていましたが揃って棄権となってしまいました。


こうしたデータを見ても、いくら都大路で強さを見せる世羅と言ってもさすがに優勝争いに加わるのは厳しいでしょうし、新留学生が入学&出場したとしても入賞争いが精いっぱいでは無いかなあと…日本人選手だけで臨むのであれば、過去10年で唯一留学生がいなかった2017年の20位のように沈んでしまってもおかしくないかと。そのように前評判が決して高くはないであろう状況で、どれだけ戦力を整えてくるのかに注目です!!

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