第91回(2022年)日本インカレ エントリー感想 ~5000m~

続いては5000mのエントリーについて見ていきます。今回エントリーされた選手は36人、関東インカレでは1部、2部ともに予選がありましたが、日本インカレでは決勝のみですね。参加A標準が13分50秒、B標準は14分0秒となっています。B標準はともかくA標準はなかなかにハイレベルですね。最終日である9月11日に行われます。前回は35人中10人が欠場しており、今回もそのくらいは欠場するのかなあ。全員が出場する前提で話しますが…

~5000m~

まずは留学生を見ていくと…エントリーされているのは4人、山梨学院のムルア、ムトゥクに創価大のカミナ、第一工科大のサレーとなっています。山梨学院は早速留学生対決が実現しますね。ムルアとしては勝っておきたいところだと思いますが、これが大学で初の勝負レースとなるであろうムトゥクがどれだけ走れるのかにも要注目です。ムルアは前回こそ10位止まりでしたがそこからは明らかに強さを取り戻してきていますからね。


カミナはエントリーでムルワは未エントリーというのは、ムルワは3大駅伝に注力してカミナに経験を積ませるのかな?サレーは前回4位、ラストこそ離されてしまいましたが終盤まで先頭集団に残っていた選手です。前年度グッと力をつけてきましたが、前回以上の成績の成績も期待されます。4人とも入賞してもおかしくない実力者が揃っています。


まずエントリーで気になったのは順大の三浦、3000m障害に続いて5000mにもエントリー…3000m障害は初日で5000mは3日目なので中1日はありますが両方出場するのかなあ?出場すれば優勝候補の1人ではありますね。13分26秒と留学生を含めてもトップタイムを有しているのに加えて世界レベルの圧倒的なラスト、関東インカレ1部5000mでも優勝を果たしていますし、三浦に勝つのはどの選手にとっても容易では無いでしょう。


順大は13分40秒を持つ野村に13分46秒を持つ石井と残る2人も実力者です。野村は前回9位と入賞にあと一歩という走り、駅伝シーズンにしっかりと合わせてきているかも注目ですね。石井は入賞には一歩届かないものの、勝負レースで安定感がある印象です。


13分20秒台のベストを持つ選手は三浦しかいませんが…13分30秒台の選手はズラッと揃います。その中でも注目は青山学院大学勢、3人エントリーされて3人とも13分30秒台のベストを持っています。中でも13分34秒を持つ近藤は前回の優勝者であり、今回は連覇がかかります。トラックシーズンは故障もあって出遅れましたが記録会には出場しており問題は無さそう。


13分37秒を持つ岸本は関東インカレ2部1万mで2位に入るなどトラックシーズンで大活躍でしたからね。日本インカレで再び表彰台に上がってきても全くおかしくない実力者です。目片も同じく13分37秒を持ち、関東インカレ2部5000mでは6位入賞を果たしています。トラックで結果を残している13分30秒台を持つ4年生トリオが出場となれば、トリプル入賞を果たしてもおかしくないですよね。


東京国際も丹所、山谷という日本人エース2人に今年度大活躍の白井を起用。丹所は前回3位に入っていますし、こちらも故障で出遅れましたが1万でベストをだすなど問題は無いでしょう。2年連続の表彰台も狙える選手です。山谷は13分36秒の持ちタイムに関東インカレ2部5000mで4位入賞を果たしているエースの1人です。同じく7位入賞を果たしている白井も非常に力がありますからね。


ともに3人エントリーで前回表彰台1人+関東インカレで入賞2人という組み合わせとなった青山学院と東京国際が非常に強力な布陣となっています。実績はもちろん、持ちタイムでもチームトップ3の青学、日本人トップ3の東国となっていますから。


他に13分30秒台のベストを持つ選手としては、早稲田の山口が13分35秒、駒澤の安原が13分37秒、國學院の中西大が13分38秒となっています。山口と安原は今年度はやや苦戦が続いていましたが、7月にはともに良い走りを見せていたのは好材料、中西大は今年に入ってからハイレベルな活躍を見せており、入賞候補の1人です。國學院は関東インカレ2部5000mで9位と入賞にあと一歩だった山本もエントリー、13分46秒のベストを持ち勝負レースの実績も豊富な実力者です。


ルーキーを見てみると、先述の山口以外に中央が駿恭、溜池というともに13分40秒台のベストを持つ期待のコンビをエントリー、実力者が揃う中でどれだけ戦えるでしょうか。東海の花岡はトラックシーズンはほぼ姿を見せていなかったと思うのですが…13分48秒のベストを持つ選手ですし楽しみです。創価の石丸も13分57秒という資格タイムですがそれ以上の強さを感じます。


関東以外の有力選手では、勝負レースでの実績も豊富で13分51秒のタイムを持つ関西大の亀田が抜けていますね。他には立命館の大森も13分56秒を持っています。この参加標準タイムだとB標準も突破するのは容易では無いですから、どうしても人数が少なくなってしまいます。


他に関東インカレで活躍した選手だと…早稲田の井川は13分48秒のベストに1万mでも2位に入った実力者、及川も13分42秒のベストに1500mで4位に入ったスピードもあります。井川は前回16位、及川は19位ともう一歩という走りではありましたが、関東インカレのような走りを見せられるでしょうか。


本当に名前を挙げているだけでも優勝しても入賞してもおかしくない選手が多すぎて、どんな結果になるのか非常に楽しみです。前回は駒澤の当時ルーキーだった篠原が2位に入ってびっくりしましたが、今回も同じように予想外の快走をする選手が出てきてほしいですし、ハイレベルな優勝争い、入賞争いを期待したいです!!

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