第91回(2022年)日本インカレ エントリー感想 ~3000m障害~

続いては3000m障害のエントリーについて見ていきます。今回エントリーされた選手は20人で前回と一緒です。前回は16人が出場しており、今回も決勝のみです。参加A標準が8分55秒、B標準は9分1秒となっており、5千や1万に比べるとやや緩いかなあ。

~エントリー~

順大の三浦が今回もエントリー、1年時に4連覇を狙いたいという話をしていて現在2連覇中、出場すれば優勝はほぼ確実と思われるほどに別格の強さを誇りますが…今回は出場するのかはかなり微妙です。今日行われたダイヤモンドリーグで8分13秒06をマークして4位、オレゴン世界陸上から7秒も上がったブダペスト世界陸上の参加標準である8分15秒を突破してきました。


このタイムはセカンドベストのはず…8分13~17秒まで1秒刻みで5回走っており、もう8分10秒台をマークするのは最低限というほどに高いレベルで安定しています。この走りでDLファイナルも決めました。スイスで行われるこの決勝は9月7、8日ということで出場すれば少なくとも9月9日に行われる3000m障害に出場することはあり得ないですよね。。。個人的にはDLファイナルという世界のトップクラスしか出場できない大会に是非とも挑戦してほしいですが、三浦の判断が気になるところです。


8分9秒を持つ三浦の資格タイムが圧倒的に抜けており、続くのは8分39秒を持つ青山学院の黒田となります。高校時代にすでにこのタイムをマークしており、関東インカレ2部3000m障害でも3位と表彰台に上がっています。今回も上位に入ってきてもおかしくないルーキーです。今回はルーキーが合計6人もエントリーされており、最多となっています。


8分41秒を持つ順大の村尾は3000m障害以外にロードでも結果を残していますし、8分51秒を持つ日大の山口、ともに8分53秒を持つ創価の黒木、順大の山崎に8分59秒を持つ関東学院の緒方となっています。関東インカレの成績を見てみると、1部では村尾が8位入賞、2部では黒木が決勝に進出し10位となっています。


前回の入賞者では、3位に入っている筑波の松村が今回もエントリー、関東インカレ1部3000m障害でも3位に入っており今回も表彰台候補の1人です。前回4位だった早稲田の諸冨も同じくエントリー、故障などもありましたがトラックシーズンに戻ってこれていますし、過去2年は3位→4位といずれも上位入賞していますからね。万全ならば同じような成績も十分期待出来ます。


前回6位入賞を果たしている福岡大の花谷もおり、前回入賞者がズラッと揃うのも楽しみです。今年の関東インカレで活躍を見せている選手も多く、2部で8分48秒をマークし2位だった湘南工大の青木、8分51秒で4位だった帝京の大吉、8分56秒で8位だった上武の後閑など、自己ベストを出して入賞している選手が何人もいます。


三浦が出場しなければ優勝争いも熾烈になりそうですし、出場したとしても表彰台争い、入賞争いはハイレベルなものになってくるのでは。勝負レースで実績を残している選手も多いですし、関東以外の大学や箱根出場校以外にも有力選手が揃いますからね。日本インカレこその魅力的なレースとなってくれれば!!

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