第91回(2022年)日本インカレ エントリー感想 ~1500m~

2023年8月30日

日本インカレのエントリーが発表されました。2022/9/9~11の3日間で行われます。本来であれば大学生No.1を決める大会なのですが、長距離の場合には3大駅伝の方が明らかに重視される傾向があり、関東勢の場合には関東インカレの方が明らかに重視されているのが残念なところです。夏合宿明けである大学も多く、なかなかこの時期にトラックに合わせるのは容易では無いのも事実ですが。


まずは1500mのエントリーを見ていきます。1500mは参加A標準が3分48秒、B標準が3分51秒と比較的緩いこともあって出場者が多く、5組×2+タイムで5人の合計15人が決勝進出となります。1組15人前後エントリーされているわけですから、順位で2人しか決勝進出できないと考えるとなかなかの狭き門ですよね。

~1組~

資格タイム上位を見てみると…関東インカレ2部で5位入賞を果たした青学の西川、決勝に進出した横浜国大石川らがいずれも3分45秒前後の資格タイムとなっており、関東インカレで入賞や決勝進出を果たしている実績は大きいです。また、駒澤の圭汰もエントリー、今年度は1500mよりも5000mに力を入れていた印象ですが、3分37秒とタイムは抜けており出場するのであれば楽しみな選手です。


関東以外でも、関西や中国地方の選手が持ちタイムを伸ばしており、3分45秒をもつ広島経済大の山崎、ともに3分47秒を持つびわこ学院の小久保や関学大の佐藤らがエントリーされています。びわこ学院もここ最近有力な新入生が加わって楽しみな大学です。

~2組~

関東インカレ1部1500mで5位入賞を果たした明治の近藤が3分41秒でこの組トップの資格タイム、勝負レースで結果も残しています。3分42秒を持つ廣澤は1500mでの実績も豊富ですし、中距離ながら5000mでも13分台を何度もマーク、1万でも28分台を持っています。


中距離所属のはずなのですが駅伝を目指すという話がありましたね。4年生なので残るは箱根予選と箱根だけということになりますが、ハーフの距離にも対応しているのでしょうか?1500mで日本記録保持者である河村が同じように1500m中心ながらハーフにも挑戦して箱根に出場しましたが、1万までのスピードは問題無いだけに楽しみでもあります。


筑波の吉田は関東インカレ1部1500mで6位入賞を果たしており、筑波の2年生でも特に楽しみな選手です。青学の宇田川はルーキーながら関東インカレ2部1500mで2位に入っている実績がありますし、今回も非常に楽しみな選手。城西の五十嵐も6位入賞を果たしている実力者です。関東インカレで結果を残している選手が多く、この組も予選からハイレベルです。

~3組~

3分40秒を持つ環太平洋の片山が持ちタイムトップ、環太平洋は800mや1500mで有力者を何人も輩出してきていますが片山もその1人、日本選手権でも9位に入っていますし、日本インカレでどこまで戦えるか非常に楽しみです。明治の馬場が3分43秒、中央の千守が3分45秒で続いており、関東インカレ1部1500mで7位入賞した馬場、8位入賞した千守と実力者が揃います。


3分45秒を持つ城西の栗原や3分46秒を持つ育英大の元村もおり、元村は関東インカレ2部1500mで8位入賞を果たしています。帝京の古川も入賞には届かずも10位で決勝を走っていますし、3分47秒をともに持つ東海の花牟礼や山梨学大の村本も中距離で活躍を見せている選手たちですね。

~4組~

北大の院生である高橋が3分40秒で資格タイムトップ、北大時代からトップクラスの活躍を見せていましたし、日本選手権でも7位入賞を果たしている実力者です。3分45秒を持つ日体大の高村は関東インカレ1部1500mで2位に入っている実力者、東洋の及川も3分45秒の資格タイムに4位入賞を果たしていますし、関東インカレ1部で上位入賞の2人が揃うことに。


中央の中野倫も3分44秒と二人を上回る資格タイムを有し、関東インカレや日本選手権でも決勝に進出しています。ともに資格タイムが3分47秒となる関西大の市村、関西学院大の竹内らもおり、この組も半分は関東勢以外ですから、全体としてのタイムもレベルも上がってきていますよね。

~5組~

関東インカレ1部1500mで優勝、さらに日本選手権でも優勝している東海の飯澤がいますね。今年度の活躍ぶりは圧倒的で、今回も優勝候補筆頭となるでしょう。圧倒的なラストの強さをまた日本インカレでも見せてくれるのか楽しみです。前年度の関東インカレ2部1500mで優勝を果たしている立教のミラー千本も今年度はなかなか姿を見せていませんでしたが…万全であれば非常に力のある選手です。


順大の油谷は3分45秒の資格タイムに関東インカレ1部1500mでは9位と入賞まであと一歩に迫っていますし、資格タイムでは同じく3分45秒を持つ筑波大学院の井内や上武の山林らがいます。飯澤がタイムでも実績でも大きく抜けている5組ではありますが、続く選手たちの争いは混戦となりそう。

箱根の順位予想区間配置予想の投票を受けてけています。投票をお待ちしております~

※1人1票でお願いします。